卒業
ナビゲーションに移動
検索に移動
「卒業」(そつぎょう)とは、所属しているグループとしての活動を終了し、離脱すること。
広義の「卒業」の意味
本来の用法としての「卒業」は、「学校の全教科または学科の課程を修了すること」「ある状態・段階を通過すること」「一つの事業を完了すること」[1]を意味するが、転じて「アイドルグループからメンバーが離脱すること」の意味に用いられることが多い。48グループのほか、乃木坂46、ハロー!プロジェクト、アイドリング!!!など他のアイドルグループにおいても幅広く用いられている[注釈 1]。
48グループにおいての卒業
- 48グループにおいては、主に「正規メンバー(研究生)が自らの意思でグループを離脱する」意味で用いられることが多く、卒業に当たっては、それぞれ所属する劇場において「卒業公演」が行われたり、顕著な実績を残した者や大規模なコンサートを直前とした卒業などにおいては、コンサートなどで「卒業式」「卒業セレモニー」などが行われることもある。その反面、卒業であっても公式ブログなどでの報告のみで終わることもある。
- また、他グループに移籍(または兼任期間が終了)するメンバーの場合には、離脱する(兼任先)グループの劇場最終公演において、「~を送る会」と称したセレモニーを行うこともある。例:北原里英(チームS兼任終了)、小谷里歩(篠田チームA兼任終了)、近野莉菜(JKT48移籍)など。
- AKB48で、研究生に対して不定期に行われているセレクション審査の不合格者が、グループを離脱する場合においても「卒業」という表現が用いられるが、セレクション審査を受験しなかった場合においては「辞退」の表現が用いられることもある[注釈 2]。
- 48グループにおいて、「卒業」生の第1号となったのが、宇佐美友紀(AKB48、チームA、2006年3月31日)である。
- 卒業の事由としては「学業専念」「健康上の理由」「グループを離れての芸能活動」などが事由に挙げられる。「学業専念」などで、離脱後も芸能活動を行わない場合は、「芸能活動からの卒業=引退」も同時に意味する。
- 48グループにおいて、同時に複数の卒業者が発生するケースがある。同日卒業で最も多い例は、2012年3月31日に39人全員が卒業したSDN48の例がある(事実上の解散)。それに次ぐのは、2013年5月6日の握手会を最後に10人[注釈 3]が卒業したSKE48、2014年4月29日の握手会を最後に5人[注釈 4]。が卒業したSKE48、2008年11月23日のコンサートを最後に5人[注釈 5]が卒業したAKB48の例がある。
卒業までの流れ
卒業のまでの流れとして、次のような流れが一般的である。
- 劇場での公演において、サプライズでの卒業発表→劇場での最終出演(卒業公演)
- コンサート、イベントなどでの「卒業セレモニー」または「卒業式」を、劇場最終出演の前後に挟むこともある。
- 劇場での最終出演当日の終演後に、劇場に飾られている「壁掛け写真」を自ら取り外すことが、セレモニーの一つとなっている。また後日、劇場を訪問して壁掛け写真を取り外した佐藤亜美菜などの例もある。
しかし、48グループのメンバー増加やスケジュールの多忙化とともに、上記の流れとならないケースも増加している。特に卒業の発表方法について、次のようなケースがある。
- コンサート、イベントなどで卒業を発表するケース。例:前田敦子、篠田麻里子、河西智美、小野恵令奈、川栄李奈、山田菜々など
- メディアを通じて卒業を発表するケース。例:大島優子(「第64回NHK紅白歌合戦」)、板野友美(映画「DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain」)、松井玲奈(「AKB48のオールナイトニッポン」)、野中美郷(NOTTV「AKB48のあんた、誰?」)など
- SNS(Google+、個人ブログなど)を通じて、自ら卒業を発表するケース。例:秋元才加(Amebaブログ)[3]、矢神久美(Google+)[4]など。
- 運営により、公式ブログなどで報告されるケース。例:佐藤夏希[5]、奥洞千捺[6]など
- CMで発表するケース。例:塚本まり子[注釈 6]
また、劇場最終出演後も籍を残し、その後の握手会などのイベントを「グループとしての最終活動日(卒業日)」とするケースが近年増加している。これは個別握手会や写メ会など、CD購入特典のイベントが数ヶ月先まで組まれており、その日程を消化する必要があることが主な要因となっている(ただし、イベント不参加として返金対応となるケースもある)。
卒業セレモニーを実施したメンバー
劇場公演以外で、コンサート・イベントなどにおいて何らかの卒業セレモニーを行った、国内48グループのメンバーを列記する。
AKB48
- 2008年11月23日、NHKホール『まさか、このコンサートの音源は流出しないよね?』 - 大江朝美、駒谷仁美、戸島花、中西里菜、成田梨紗(全員、同日活動終了)
- 2009年4月26日、NHKホール『神公演予定』 - 大島麻衣、早野薫(以上、同日活動終了)、川崎希(2月27日付で活動終了済)
- 同年8月23日、日本武道館『AKB104 選抜メンバー組閣祭り』 - 佐伯美香(同日活動終了)、成瀬理沙(5月24日付で活動終了済)
- 2012年8月26日、東京ドーム『AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~』 - 前田敦子(8月27日、劇場卒業公演)
- 2013年4月27日、日本武道館『AKB48グループ臨時総会 ~白黒つけようじゃないか!~』(AKB48単独公演) - 河西智美(5月3日、劇場卒業公演)
- 同年4月28日、日本武道館『AKB48グループ臨時総会 ~白黒つけようじゃないか!~』(AKB48グループ総出演公演) - 仁藤萌乃(同日活動終了)
- 同年7月21日、福岡ヤフオクドーム 『AKB48 2013真夏のドームツアー ~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~』 - 篠田麻里子(7月22日、劇場卒業公演)
- 同年8月22日、東京ドーム 『AKB48 2013真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~』 - 秋元才加(8月28日、劇場卒業公演)
- 同年8月25日、東京ドーム 『AKB48 2013真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~』 - 板野友美(8月27日、劇場卒業公演)
- 2014年6月8日、味の素スタジアム 『大島優子卒業コンサート in 味の素スタジアム』 - 大島優子(
6月2日→6月9日、劇場卒業公演)
- (2014年3月30日、国立霞ヶ丘陸上競技場『AKB48単独&グループ 春コン in 国立競技場~思い出は全部ここに捨てていけ!~』の中止代替)
SKE48
- 2009年8月23日、日本武道館『AKB104 選抜メンバー組閣祭り』 - 高井つき奈[注釈 7](8月31日付で活動終了)
- 同年12月25日、Zepp Nagoya『名古屋一揆』 - 山下もえ(同日活動終了)
- 2012年4月15日、日本ガイシホール『SKE専用劇場は秋までにできるのか?』 - 小野晴香、間野春香、山田恵里伽(全員、3月31日付で活動終了済)
- 同年10月23日、ダイアモンドホール『S3rd「制服の芽」』[注釈 8] - 平田璃香子(11月30日付で活動終了)
- 2013年4月14日、日本ガイシホール『変わらないこと。ずっと仲間なこと』 - 桑原みずき、高田志織、平松可奈子、矢神久美、赤枝里々奈、小木曽汐莉、上野圭澄、原望奈美、小林絵未梨(全員、5月6日付で活動終了)
NMB48
- 2013年4月26日、日本武道館『AKB48グループ臨時総会 ~白黒つけようじゃないか!~』(NMB48単独公演) - 福本愛菜(7月1日、劇場卒業公演)
- 2014年3月20日、オリックス劇場『TeamM大阪ツアー2014 ~ベンチ温めてました~』 - 島田玲奈(4月7日、劇場卒業公演)[7]
- 2015年2月26日、日本武道館『NMB48 Arena Tour 2015 ~遠くにいても~』 - 山田菜々(4月3日、劇場卒業公演)[8]
- 同年4月1日 - 2日、松下IMPホール『ジケンだぜっ!! 山田菜々24時!!』 - 山田菜々
SDN48
- 2012年3月31日、NHKホール『NEXT ENCORE』 - 最終在籍者39名(全員、同日活動終了)
「卒業」と同意義の表現用法
- 48グループでは、「卒業」と同じ意義ではあるものの、離脱する背景や事由によって別の表現に置き換えられることがある。
「辞退」・「活動辞退」
この表現が用いられる事由としては、主に以下の2つが挙げられる。
- 正規メンバーが、スキャンダルに対する引責を事由として、グループを離脱する場合。
- 例:平嶋夏海、米沢瑠美、増田有華など
- (ただし、正規メンバーでも、上記スキャンダル以外の理由での例外的に「活動辞退」となったケースもある。例:赤澤萌乃(健康上の理由)[9]、森脇由衣(学業優先理由)[10]など)
- 主に研究生(正規メンバーへの昇格予定者も含む)が、自らの意思でグループを離脱する場合
- ただし、SKE48では特にスキャンダルなどによる事由でなくても、「活動辞退による卒業」という表現でリリースが統一されており、両方の表現が混在しているが、正規メンバーの場合は殆どが「卒業」と同じ意義で考えてよい。この運営側の表現を巡っては、後藤理沙子が草創期以来のメンバーであった出口陽の卒業発表リリース[11]に際し、Google+で疑義を呈している[12]。
「契約満了」
「解雇」・「契約解除」
この表現が用いられる事由としては、重大なルール違反などに対する処分として、強制的にグループを離脱させられるものである。48グループでは過去に4例発生している。
- 2008年8月14日 - 菊地彩香(AKB48・チームB、現・菊地あやか)…「AKB48のメンバーとしての自覚に欠けた軽率な行動を取ったことが判明した」ため[14]。AKB48グループで初の解雇事例(所属していたプロダクション尾木も解雇)。のちにAKB48の7期研究生として復帰(2014年9月卒業)。
- 2009年7月18日 - 西川七海(AKB48・8期研究生)…「研究生としての自覚に欠けた軽率な行動を取ったことが判明した」ため[15]。のちに乃木坂46の2期生研究生となるも、活動辞退。
- 2009年12月9日 - 柳瀬愛子(SKE48・3期研究生)…「SKE48研究生として自覚にかける行為」のため[16]。唯一の「契約解除」。
- 2014年2月16日 - シンディ・グラ(JKT48・チームJ)…「JKT48のメンバーとして自覚に欠ける行動を取った」ため[17](初の海外グループ所属者の解雇)。
「脱退」
この表現が用いられたのは、上村彩子(AKB48・チームK)の例が唯一である[18]。
今後、卒業予定のメンバー
- 2015年
- 活動終了日未定
- 川栄李奈(AKB48チームA)
- 高橋みなみ(AKB48チームA)(2015年12月8日を目途)
- 松井咲子(AKB48チームA)
- 土保瑞希(AKB48チーム4)
- 前田美月(AKB48チーム4)
- 高野祐衣(NMB48チームM)
過去に卒業したメンバー
- AKB48元メンバー一覧
- SKE48メンバー一覧#元メンバー
- SDN48メンバー一覧#元メンバー
- NMB48メンバー一覧#元メンバー
- HKT48メンバー一覧#元メンバー
- JKT48メンバー一覧#元メンバー
- SNH48メンバー一覧#元メンバー
の各記事を参照。
注釈
- ^ 私立恵比寿中学では「転校」と呼ぶように、別の呼称に置き換える例もある。
- ^ 高松恵理などの例がある[2]。
- ^ 桑原みずき、高田志織、平松可奈子、矢神久美、赤枝里々奈、小木曽汐莉、秦佐和子、上野圭澄、原望奈美、小林絵未梨(研究生)。「活動辞退」となった藤本美月も含めると、同日に11人がグループを離脱している。
- ^ 出口陽、松本梨奈、井口栞里、金子栞、鬼頭桃菜。「活動辞退」となった折戸愛彩(研究生)も含めると、同日に6人グループを離脱している。
- ^ 大江朝美、駒谷仁美、戸島花、中西里菜、成田梨紗(駒谷、戸島はのちにSDN48も卒業しているため、48グループ内で2度の卒業経験がある)。
- ^ 江崎グリコによるキャンペーンを通じた期間限定活動。
- ^ AKB48が主催するコンサートにおいて、他グループメンバーの卒業イベントが行われた唯一のケース。
- ^ 劇場公演に準ずるが、SKE48劇場が改修工事中のため。
出典
- ^ 「大辞林」第三版より。
- ^ セレクション審査結果発表 - AKB48オフィシャルブログ 2010年6月20日
- ^ 選抜総選挙。 - 秋元才加オフィシャルブログ 2013年4月7日
- ^ 矢神久美 投稿 - Google+ 2012年11月1日 ArKaiBu Gugutas
- ^ 佐藤夏希卒業のお知らせ - AKB48オフィシャルブログ 2012年11月30日
- ^ チーム8の岐阜代表 奥洞千捺卒業と岐阜県オーディションに関して - AKB48オフィシャルブログ 2014年6月18日
- ^ 金子剛 投稿 - Google+ 2014年3月20日 ArKaiBu Gugutas
- ^ NMB山田菜々、卒業直前に“24時間耐久”ライブ挑戦 - ORICON STYLE 2015年2月27日
- ^ NMB48チームBII 赤澤萌乃に関しまして NMB48公式サイト 2014年4月16日
- ^ チーム8 福岡県代表 森脇由衣 活動辞退のお知らせ AKB48 Team 8公式サイト 2015年1月26日
- ^ SKE48 チームS 出口陽 活動辞退による卒業のご報告 -
- ^ 後藤理沙子 投稿 - Google+ 2014年3月14日 ArKaiBu Gugutas
- ^ バイトAKB、劇場公演で契約満了 正規登用ならずNGT48・ドラフト・裏方志望も - ORICON STYLE 2015年2月28日
- ^ 菊地彩香の件について - AKB48オフィシャルブログ 2008年8月14日
- ^ 【お知らせ】 - AKB48オフィシャルブログ 2009年7月25日
- ^ 研究生契約解除のお知らせ - SKE48オフィシャルサイト・ニュース 2009年12月9日
- ^ シンディ・グラについてのお知らせ - JKT48オフィシャルサイト・最新情報 2014年2月16日
- ^ チームK上村彩子について- AKB48オフィシャルブログ 2006年6月17日
| |||||||||
| |||||||||
| |||||||||
|
| |||||||||||||
| |||||||||||||
|
| |||||||||
| |||||||||
| |||||||||
|