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2014年6月1日 (日) 02:47時点における版
「卒業」(そつぎょう)とは、所属しているグループとしての活動を終了し、離脱すること。
広義の「卒業」の意味
本来の用法としての「卒業」は、「学校の全教科または学科の課程を修了すること」「ある状態・段階を通過すること」「一つの事業を完了すること」[1]を意味するが、転じて「アイドルグループからメンバーが離脱すること」の意味に用いられることが多い。48グループのほか、乃木坂46、ハロー!プロジェクト、アイドリング!!!など他のアイドルグループにおいても幅広く用いられている[2]。
48グループにおいての卒業
- 48グループにおいては、主に「正規メンバー(研究生)が自らの意思でグループを離脱する」意味で用いられることが多く、卒業に当たっては、それぞれ所属する劇場において「卒業公演」が行われたり、顕著な実績を残した者や大規模なコンサートを直前とした卒業などにおいては、コンサートなどで「卒業式」「卒業セレモニー」などが行われることもある。その反面、卒業であっても公式ブログなどでの報告のみで終わることもある。
- また、他グループに移籍(または兼任期間が終了)するメンバーの場合には、所属(兼任先)グループの最終劇場公演において、「~を送る会」と称したセレモニーを行うこともある。例:北原里英(チームS兼任終了)、小谷里歩(篠田チームA兼任終了)、近野莉菜(JKT48移籍)など。
- AKB48で、研究生に対して不定期に行われているセレクション審査の不合格者が、グループを離脱する場合においても「卒業」という表現が用いられるが、セレクション審査を受験しなかった場合においては「辞退」の表現が用いられることもある[3]。
- 卒業の事由としては「学業専念」「健康上の理由」「グループを離れての芸能活動」などが事由に挙げられる。「学業専念」などで、離脱後も芸能活動を行わない場合は、「芸能活動からの卒業=引退」も同時に意味する。
- 48グループにおいて、「卒業」生の第1号となったのが、宇佐美友紀(AKB48、チームA、2006年3月31日)である。
- 48グループにおいて、同時に複数の卒業者が発生するケースがある。同日卒業で最も多い例は、2012年3月31日に39人全員が卒業したSDN48の例がある(事実上の解散)。それに次ぐのは、2013年5月6日の握手会を最後に10人[4]が卒業したSKE48、2014年4月29日の握手会を最後に5人[5]が卒業したSKE48、2008年11月23日のコンサートを最後に5人[6]が卒業したAKB48の例がある。
卒業までの流れ
卒業のまでの流れとして、次のような流れが一般的である。
- 劇場での公演において、サプライズでの卒業発表→劇場での最終出演(卒業公演)
- コンサート、イベントなどでの「卒業セレモニー」または「卒業式」を、劇場最終出演の前後に挟むこともある。
- 劇場での最終出演当日の終演後に、劇場に飾られている「壁掛け写真」を自ら取り外すことが、セレモニーの一つとなっている。また後日、劇場を訪問して壁掛け写真を取り外した佐藤亜美菜などの例もある。
しかし、48グループのメンバー増加やスケジュールの多忙化とともに、上記の流れとならないケースも増加している。特に卒業の発表方法について、次のようなケースがある。
- コンサート、イベントなどで卒業を発表するケース。例:前田敦子、篠田麻里子、河西智美、小野恵令奈など
- メディアを通じて卒業を発表するケース。例:大島優子(「NHK紅白歌合戦」)、板野友美(映画『No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る?』)、野中美郷(NOTTV『AKB48のあんた、誰?』)など
- SNS(Google+、個人ブログなど)を通じて、自ら卒業を発表するケース。例:秋元才加(amebaブログ)、矢神久美(Google+)など
- 運営により、公式ブログなどで卒業を報告するケース。例:佐藤夏希など
また、劇場最終出演後も籍を残し、その後の握手会などのイベントを「グループとしての最終活動日(卒業日)」とするケースが近年増加している。これは個別握手会や写メ会など、CD購入特典のイベントが数ヶ月先まで組まれていることが要因となっている(ただし、イベント不参加として返金対応となるケースもある)。
卒業セレモニーを実施したメンバー
劇場公演以外で、コンサート・イベントなどにおいて何らかの卒業セレモニーを行った、国内48グループのメンバーを列記する。
AKB48
- 2008年11月23日、NHKホール『まさか、このコンサートの音源は流出しないよね?』 - 大江朝美、駒谷仁美、戸島花、中西里菜、成田梨紗(全員、同日卒業)
- 2009年4月26日、NHKホール『神公演予定』 - 大島麻衣、早野薫(以上、同日卒業)、川崎希(2月27日付で卒業済)
- 同年8月23日、日本武道館『AKB104 選抜メンバー組閣祭り』 - 佐伯美香(同日卒業)、成瀬理沙(5月24日付で卒業済)
- 2012年8月26日、東京ドーム『AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~』 - 前田敦子(8月27日、劇場卒業公演)
- 2013年7月21日、福岡ヤフオクドーム 『AKB48 2013真夏のドームツアー ~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~』 - 篠田麻里子(7月22日、劇場卒業公演)
- 同年8月22日、東京ドーム 『AKB48 2013真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~』 - 秋元才加(8月28日、劇場卒業公演)
- 同年8月25日、東京ドーム 『AKB48 2013真夏のドームツアー~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~』 - 板野友美(8月27日、劇場卒業公演)
SKE48
- 2009年8月23日、日本武道館『AKB104 選抜メンバー組閣祭り』 - 高井つき奈[7](8月31日付で卒業)
- 同年12月25日、Zepp Nagoya『名古屋一揆』 - 山下もえ(同日卒業)
- 2012年4月15日、日本ガイシホール『SKE専用劇場は秋までにできるのか?』 - 小野晴香、間野春香、山田恵里伽(全員、3月31日付で卒業済)
- 同年10月23日、ダイアモンドホール『S3rd「制服の芽」』[8] - 平田璃香子(11月30日付で卒業)
- 2013年4月14日、日本ガイシホール『変わらないこと。ずっと仲間なこと』 - 桑原みずき、高田志織、平松可奈子、矢神久美、赤枝里々奈、小木曽汐莉、上野圭澄、原望奈美、小林絵未梨(全員、5月6日付で卒業)
NMB48
- 2013年4月26日、日本武道館『AKB48グループ臨時総会 ~白黒つけようじゃないか!~』(NMB48単独公演) - 福本愛菜(7月1日、劇場卒業公演)
- 2014年3月20日、オリックス劇場『TeamM大阪ツアー2014 ~ベンチ温めてました~』 - 島田玲奈(4月7日、劇場卒業公演)[9]
SDN48
- 2012年3月31日、NHKホール『NEXT ENCORE』 - 最終在籍者39名(全員、同日卒業)
「卒業」と同意義の表現用法
- 48グループでは、「卒業」と同じ意義ではあるものの、離脱する背景や事由によって別の表現に置き換えられることがある。
「辞退」・「活動辞退」
この表現が用いられる事由としては、主に以下の2つが挙げられる。
- 所属メンバーが、スキャンダルに対する引責を事由として、グループを離脱する場合。
- 研究生(正規メンバーへの昇格予定者も含む)が、自らの意思でグループを離脱する場合。
- ただし、SKE48では特にスキャンダルなどによる事由でなくても、「活動辞退による卒業」という表現でリリースされており、両方の表現が混在している(北原侑奈[10]、佐藤聖羅[11]・向田茉夏[12]など)が、正規メンバーの場合は殆どが「卒業」と同じ意義で考えてよい。この運営側の表現を巡って、後藤理沙子が出口陽の卒業発表のリリースに際し、Google+で疑義を呈している[13]。
「解雇」・「契約解除」
この表現が用いられる事由としては、重大なルール違反などに対する処分である。48グループでは過去に4例発生している。
- 2008年8月14日 - 菊地彩香(AKB48・チームB、現・菊地あやか)…「AKB48のメンバーとしての自覚に欠けた軽率な行動を取ったことが判明した」ため[14](所属していたプロダクション尾木も解雇)。のちに7期研究生として復帰。
- 2009年7月18日 - 西川七海(AKB48・8期研究生)…「研究生としての自覚に欠けた軽率な行動を取ったことが判明した」ため[15]。のちに乃木坂46の2期生メンバーとなる。
- 2009年12月9日 - 柳瀬愛子(SKE48・3期研究生)…「SKE48研究生として自覚にかける行為」のため[16]。唯一の「契約解除」。
- 2014年2月16日 - シンディ・グラ(JKT48・チームJ)…「JKT48のメンバーとして自覚に欠ける行動を取ったため」[17](初の海外グループ所属者の解雇)。
「脱退」
この表現が用いられたのは、上村彩子(AKB48・チームK)の例が唯一である[18]。
今後、卒業予定のメンバー
- 2014年
- 大島優子(組閣前:AKB48チームK):卒業公演:
6月2日→6月9日- 6月8日:味の素スタジアムコンサートでセレモニー予定。
3月30日の国立競技場コンサート
- 佐藤亜美菜(組閣前:AKB48チームK):6月29日の写メ会
- 卒業公演:1月15日
- 菊地あやか(組閣前:AKB48チームA):9月23日の握手会
- 卒業公演:4月21日
- 野中美郷(組閣前:AKB48チームB):9月23日の握手会
- 卒業公演:4月22日
- 卒業日未定
過去に卒業したメンバー
- AKB48卒業メンバー一覧
- SKE48メンバー一覧#卒業生
- SDN48メンバー一覧#卒業生
- NMB48メンバー一覧#卒業生
- HKT48メンバー一覧#卒業生
- JKT48メンバー一覧#卒業生
- SNH48メンバー一覧#卒業生
の各記事を参照。
脚注・出典
- ^ 「大辞林」第三版より
- ^ 私立恵比寿中学では「転校」と呼ぶように、別の呼称に置き換える例もある。
- ^ 高松恵理など。http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10568657846.html
- ^ 桑原みずき、高田志織、平松可奈子、矢神久美、赤枝里々奈、小木曽汐莉、秦佐和子、上野圭澄、原望奈美、小林絵未梨(研究生)。「活動辞退」となった藤本美月も含めると、同日に11人がグループを離脱している。
- ^ 出口陽、松本梨奈、井口栞里、金子栞、鬼頭桃菜。「活動辞退」となった折戸愛彩(研究生)も含めると、同日に6人グループを離脱している。。
- ^ 大江朝美、駒谷仁美、戸島花、中西里菜、成田梨紗(駒谷、戸島はのちにSDN48も卒業しているため、48グループ内で2度の卒業経験がある)。
- ^ AKB48が主催するコンサートにおいて、他グループメンバーの卒業イベントが行われた唯一のケース。
- ^ 劇場公演に準ずるが、SKE48劇場が改修工事中のため
- ^ 金子剛のGoogle+より https://plus.google.com/103350333579457321452/posts/B92Sm52sBdU
- ^ http://www.ske48.co.jp/news/?id=1385111308&select=member
- ^ http://www.ske48.co.jp/news/?id=1389963687&select=member
- ^ http://www.ske48.co.jp/news/?id=1389963828&select=member
- ^ https://plus.google.com/104341148263550771546/posts/HQSZHqGRNWY
- ^ http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10127296710.html
- ^ http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10306663408.html
- ^ http://www.ske48.co.jp/news/?id=1260325518&select=member
- ^ http://jkt48.com/news/detail/id/232?lang=jp
- ^ http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10013705673.html
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