AKB48グループ大組閣祭り~時代は変わる。だけど、僕らは前しか向かねえ!~

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AKB48グループ大組閣祭り~時代は変わる。だけど、僕らは前しか向かねえ!~」は、2014年2月24日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで開催された、AKB48グループの「組閣」(チーム再編成)をメインとしたイベント[1]

概要

  • 2014年1月26日、「AKB48 リクエストアワー セットリストベスト200 2014」4日目において、サプライズ発表された[2][3]
  • 開催日:2014年2月24日
  • 開催場所:東京・Zepp Diver City TOKYO(東京都江東区)
  • 元々、「サプライズ」の一つとして行っていた「組閣」そのものを予告し、メインイベントとして行うことは48グループでは初めて。
  • 最終的に、全チームにわたり異動・兼任者が続出した。また、「キャプテン」(SKE48は「リーダー」)を補佐する役職として、「副キャプテン」(SKE48は「副リーダー」)が新設された[4]
  • また、「AKB48の公式ライバル」を標榜している乃木坂46からも「交換留学生」として、生駒里奈(交換要員は松井玲奈[5])を兼任として受け入れた[6][7]
  • なお、人事に対して疑問点、反論があるメンバーにおいては運営に対して、同年2月26日18時までの申し出期間を設けた。
  • 最終的に、岩田華怜(A→S)、菊地あやか(A→N)、野中美郷(B→K)、髙島祐利奈(4→KII)、高野祐衣(M→BII)、城恵理子(研究生→M)[8]のグループ移籍、チーム異動および昇格が中止となった[9]
  • また、前述の菊地、野中に加え、新体制チームの発表対象となっていた井口栞里金子栞鬼頭桃菜出口陽(以上、SKE48)、赤澤萌乃島田玲奈小林莉加子(以上、NMB48)は新体制チームには参加せず、各グループより卒業することとなった。

ライブ

影アナ:渡辺麻友

前座
  1. 前しか向かねえ/ザ・息切れ(スタッフ5名:田中博信(Vo)、湯浅順司(ギター)、三池智之(ベース)、村若宏司(ドラム)、熊谷隆宏(ギター) 平均年齢39.2歳)
本編
  1. Only today/チームA
  2. 草原の奇跡/チームK
  3. チームB推し/チームB
  4. 清純フィロソフィー/チーム4(岡田奈々休演)
  5. JYURI-JYURI BABY/チームS
  6. 二人だけのパレード/チームKII(内山命休演)
  7. シャララなカレンダー/チームE
  8. ここにだって天使はいる/チームN[10]
  9. with my soul/チームM(アンダー:ドラフト1期生・武井紗良、研究生・山尾梨奈)[11]
  10. アーモンドクロワッサン計画/チームBII(山内つばさ休演、アンダー:ドラフト1期生・磯佳奈江、内木志)[12]
  11. メロンジュース/チームH
  12. スキ!スキ!スキップ!/チームKIV

大組閣発表

MC
解説

スタッフ人事

AKB48設立当時の劇場支配人で、AKB48グループ総支配人の要職にあった戸賀崎智信が『AKB48グループカスタマーセンター長』に異動、また芝智也が『SKE48支配人研究生』となる事実上の降格人事が行われた。

  • AKB48グループ総監督:高橋みなみ(再任、AKB48チームA)[13]
  • AKB48グループカスタマーセンター長:戸賀崎智信(新任、AKB48グループ総支配人より職位変更)
  • AKB48グループ総支配人:茅野しのぶ(新任、衣装チーフデザイナー兼務)[14]
  • AKB48グループグループ研究生会会長:松村香織(新任、SKE48終身名誉研究生)
  • AKB48劇場支配人:湯浅洋(再任)
  • SKE48劇場支配人(候補):今村悦朗(新任)
  • SKE48劇場支配人研究生:芝智也(SKE48劇場支配人より職位変更)
  • NMB48劇場支配人:金子剛(再任)
  • HKT48劇場支配人:尾崎充(再任)
  • HKT48劇場支配人:指原莉乃(再任、HKT48チームH)

新体制一覧

凡例
新体制
専任 兼任
旧体制 専任 △:完全移籍 □:兼任開始
兼任 ▲:兼任解除 ■:兼任継続
  • ◎印はキャプテン(SKE48はリーダー)
  • ○印は副キャプテン(SKE48は副リーダー)
  • ◇印はドラフト1期生
  • 取り消し線は異動・所属中止

を表す。△・▲・□・■については右表のとおり。

グループ間移籍・兼任

新体制
AKB48 SKE48 NMB48 HKT48 その他
旧体制 AKB48 #AKB48を参照 岩田華怜(A→S)[注 1]
佐藤すみれ(A→E)[15]
山内鈴蘭(B→S)
髙島祐利奈(4→KII)[注 1]
大場美奈(B・KII→KII)
▲□渡辺美優紀(N・B→BII・S)
菊地あやか(A→N)[注 1]
藤江れいな(B→M)[16]
梅田彩佳(B→BII)[17]
市川美織(B・N→BII)
▲□渡辺美優紀(N・B→BII・S)
柏木由紀(B→B・N)[18]
近野莉菜(K→JKT)
SKE48 木﨑ゆりあ(S→4) #SKE48を参照 高柳明音(KII→KII・BII) 木本花音(E→E・KIV) 松井玲奈(E→E・乃木坂[注 2]
NMB48 小笠原茉由(N→B)
山本彩(N→N・K)
小谷里歩(N→N・4)
渋谷凪咲(研→BII・4)
▲□渡辺美優紀(N・B→BII・S)
山田菜々(M→M・KII)
#NMB48を参照
HKT48 中西智代梨(H→A)
宮脇咲良(H→KIV・A)
朝長美桜(研→KIV・B)
谷真理佳(研[注 3]→E)
田中菜津美(H→H・S)
村重杏奈(H→KIV・N) #HKT48を参照
その他 高城亜樹(J・B→B)
野澤玲奈(J・K→B)
生駒里奈(乃木坂→乃木坂・B[注 2]
宮澤佐江(SII→SII・S)[19]

AKB48

新体制[20]
高橋チームA 横山チームK 倉持チームB 峯岸チーム4 他グループへ移籍・兼任
旧体制 横山チームA 高橋みなみ
入山杏奈
岩田華怜[注 1]
川栄李奈
菊地あやか[注 1][注 4]
田北香世子
西山怜那
松井咲子
森川彩香
矢倉楓子(M→M)
横山由依[21][22]
兒玉遥(H→H)
鈴木まりや(SII)
田野優花
伊豆田莉奈
大島涼花
高橋朱里
渡辺麻友
小林茉里奈
佐々木優佳里
岩田華怜(→S)[注 1]
菊地あやか(→N)[注 1]
佐藤すみれ(→E)
大島チームK 中田ちさと
藤田奈那
古畑奈和(E→KII)
前田亜美
武藤十夢
北原里英
阿部マリア
内田眞由美
後藤萌咲
小林香菜
島田晴香
下口ひなな
鈴木紫帆里
永尾まりや
松井珠理奈(S→S)
宮崎美穂
倉持明日香
野澤玲奈チームJ兼任解除)
平田梨奈
近野莉菜(→JKT)
梅田チームB 中村麻里子
片山陽加
小嶋菜月
小嶋陽菜
島崎遥香
石田晴香
岩佐美咲
野中美郷[注 1]
大家志津香
柏木由紀(チームN兼任開始)
川本紗矢
高城亜樹(チームJ兼任解除)
竹内美宥
田名部生来
名取稚菜
野中美郷[注 1][注 4]
横島亜衿
大森美優
加藤玲奈
梅田彩佳(→BII)
藤江れいな(→M)
山内鈴蘭(→S)
市川美織(N→BII)
大場美奈(KII→KII)
▲□渡辺美優紀(N→BII・S)
峯岸チーム4 相笠萌
小嶋真子
内山奈月
梅田綾乃
橋本耀
峯岸みなみ
岩立沙穂
岡田彩花
岡田奈々
北澤早紀
篠崎彩奈
髙島祐利奈[注 1]
西野未姫
前田美月
村山彩希
茂木忍
髙島祐利奈(→KII)[注 1]
研究生から昇格 市川愛美
達家真姫宝
湯本亜美 大和田南那
福岡聖菜
大川莉央
込山榛香
佐藤妃星
土保瑞希
向井地美音
他グループから
移籍・兼任
中西智代梨(H→)
宮脇咲良(H→KIV)
山本彩(N→N) 小笠原茉由(N→)
朝長美桜(HKT研→KIV)
生駒里奈(乃木坂[注 2]
△○木﨑ゆりあ(S→)
小谷里歩(N→N)
渋谷凪咲(NMB研→BII)
新体制人数 23人 21人 23人 23人

SKE48

新体制[23]
宮澤チームS 古川チームKII 須田チームE 他グループへ移籍
旧体制 中西チームS 大矢真那
後藤理沙子
都築里佳
出口陽[注 5]
中西優香
松井珠理奈(K→K)
松本慈子
矢方美紀
阿比留李帆
石田安奈
江籠裕奈
磯原杏華
斉藤真木子
木﨑ゆりあ(→4)
高柳チームKII 佐藤実絵子
竹内舞
二村春香
古川愛李
▲○大場美奈(チームB兼任解除)
荒井優希
内山命
加藤智子
神門沙樹
惣田紗莉渚
高木由麻奈
髙塚夏生
高柳明音(チームBII兼任開始)
山下ゆかり
山田みずほ
須田亜香里
加藤るみ
小林亜実
柴田阿弥
松井チームE 東李苑
金子栞[注 5]
鬼頭桃菜[注 5]
宮前杏実
木下有希子
古畑奈和(K→A)
水埜帆乃香
梅本まどか
井口栞里[注 5]
市野成美
岩永亞美
木本花音(チームKIV兼任開始)
小石公美子
酒井萌衣
髙寺沙菜
福士奈央
松井玲奈(乃木坂46兼任開始[注 2]
山田澪花
研究生から昇格 北川綾巴 北野瑠華
日高優月
大脇有紗
熊崎晴香
他グループから
兼任・移籍
岩田華怜(A→)[注 1]
山内鈴蘭(B→)
▲□渡辺美優紀(N・B→BII・S)
田中菜津美(H→H)
□◎宮澤佐江(SII)
髙島祐利奈(4→)[注 1]
山田菜々(M→M)
佐藤すみれ(A→)
谷真理佳(HKT研[注 3]→)
新体制人数 17人 21人 20人

NMB48

新体制[24]
山本チームN 山田チームM 上枝チームBII 他グループへ移籍
旧体制 チームN □◎山本彩(チームK兼任開始)
上西恵
岸野里香
古賀成美
小谷里歩(チーム4兼任開始)
須藤凜々花
西村愛華
山口夕輝
吉田朱里
近藤里奈
白間美瑠
市川美織(チームB兼任解除)
門脇佳奈子
木下春奈
林萌々香
▲□渡辺美優紀(チームB兼任解除・チームS兼任開始)
小笠原茉由(→B)
チームM 山岸奈津美
與儀ケイラ
□◎山田菜々(チームKII兼任開始)
沖田彩華
東由樹
川上礼奈
木下百花
島田玲奈[注 6]
高野祐衣[注 1]
武井紗良
谷川愛梨
三田麻央
村上文香
村瀬紗英
矢倉楓子
高野祐衣[注 1]
チームBII 太田夢莉
加藤夕夏
河野早紀
室加奈子
山内つばさ
赤澤萌乃[注 7]
石塚朱莉
久代梨奈
上枝恵美加
井尻晏菜
磯佳奈江
植田碧麗
日下このみ
黒川葉月
小林莉加子[注 8]
内木志
薮下柊
研究生から昇格 城恵理子[注 1] 川上千尋
渋谷凪咲(チーム4兼任開始)
他グループから
兼任・移籍
菊地あやか(A→)[注 1]
柏木由紀(B→B)
村重杏奈(H→KIV)
藤江れいな(B→) △○梅田彩佳(B→)
高柳明音(KII→KII)
新体制人数 18人 17人 17人

HKT48

※旧体制はクラス替え前のチーム[25]

新体制[26]
穴井チームH チームKIV 他グループへ移籍
クラス替え前の体制 チームH 穴井千尋
松岡菜摘
兒玉遥(A→K)
指原莉乃
田中菜津美(チームS兼任開始)
山本茉央
若田部遥
多田愛佳
□○宮脇咲良(チームA兼任開始)
植木南央
熊沢世莉奈
下野由貴
村重杏奈(チームN兼任開始)
本村碧唯
森保まどか
中西智代梨(→A)
クラス替えにて昇格 秋吉優花
井上由莉耶
梅本泉
岡本尚子
神志那結衣
駒田京伽
坂口理子
田島芽瑠
山田麻莉奈
今田美奈
岡田栞奈
後藤泉
田中優香
冨吉明日香
朝長美桜(チームB兼任開始)
渕上舞
谷真理佳[注 3]→E)
研究生から昇格
(今回昇格)
田中美久
矢吹奈子
草場愛
深川舞子
他グループから兼任 木本花音(E→E)
新体制人数 18人 18人
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 2014年2月26日、グルーブ移籍・チーム異動・昇格の中止が発表された。
  2. ^ a b c d 交換留学生
  3. ^ a b c クラス替えでチームKIVへの昇格が決まっていた。
  4. ^ a b 2014年9月23日卒業。
  5. ^ a b c d 2014年4月29日卒業。
  6. ^ 2014年4月7日卒業。
  7. ^ 2014年4月16日辞退。
  8. ^ 2014年4月20日卒業。

大組閣に対する批判

TDCホールで行われた「リクエストアワー」4日目、サプライズ発表が行われた直後から、ファンを中心に2ちゃんねるなどの掲示板やGoogle+のコメントなどで批判の意見が続出。SKE48は9か月前の2013年4月13日にグループとして初のチーム再編成となる「組閣」を行っており、AKB48でも半年前の同年8月24日に峯岸チーム4が新設されたばかりであった。さらに「大組閣」実施発表の15日前の2014年1月11日にはHKT48において『クラス替え』発表が行われたばかりであることから、「人事系のサプライズに依存した運営」「各グループ間の連携不足」に対して大きな批判の声が上がった。特にAKB48以外のグループのファンにおいては、AKB48主体で行われる「組閣」そのものに巻き込まれることへの抵抗感を大きく(主にAKB48の)運営に対する猛烈な批判が出ていた。

総合プロデューサーの秋元康は、読売新聞のコラム『1分後の昔話』(2014年2月23日付)において、2月17日の段階において「全く決まっていない」「正確には運営スタッフから人事異動案が上がってきていない」と指摘している(ただし、後述の生駒里奈へAKB48の兼任を打診した話とは矛盾する)。

さらに、当時AKB48グループ総支配人の戸賀崎智信は、発表前の2月22日のGoogle+投稿で、「組閣については、賛否両論ありますし、否の声が大きいこともわかっております」[27]と、批判意見が多いことを認めている。

唐突な「大組閣」実施の意図について、2014年4月から実施されることが発表されていた「AKB48グループペナントレース」の実施に伴い、以下の点からチーム間のバランス調整を目的としているのではないかと推測し、一部のファンからは「大組閣」を肯定する意見も出ていた。

  • AKB48では、「2012年8月に発表された組閣」体制移行後、大島優子を筆頭に特にチームKから主力メンバーが続々と卒業したこと、また、2013年8月に再設置されたチーム4は、峯岸みなみと13期生、14期生のみで構成されたため「準正規チーム」との評価もあり、バランスを整える必要があった。
  • SKE48では、「2013年4月に発表された組閣」体制移行後、2013年10月以降に卒業メンバーが続出したため、研究生の正規メンバー昇格を兼ね、チーム再編成を行う必要があった。
  • NMB48では、設立以降「組閣」が一度も行われておらず、各チーム間のメンバーのバランスを整える必要があった。

以上の点から、いずれにしろチーム再編が必要な状況にあったこと、各グループにおいて主力メンバーを置いてバランスを整え、「ペナントレース」を盛り上げようとしたというものである。しかし「ペナントレース」も実施前から根本的な問題点が指摘される中で強行したものの、ファンから多くの批判を浴びる形で途中で中止となっている(詳細は当該記事を参照)。

秋元康への批判

秋元は2013年に新聞各紙において「各チーム新公演を一斉にスタートさせる」広告を展開しながら、実際に新公演初日の延期発表が常態化しており、最終的に「大組閣」実施前に新公演をスタートできたのが、チームN 3rd Stage「ここにだって天使はいる」(2013年11月19日初日)の1公演に留まった。結果的に4月に発表された組閣後新体制の公演は、すべてのチームで以前に行われていた他チームや自チームの公演(事実上のリバイバル公演)を行う事が発表され、新公演スタートについては反故にされる形となり、このことから「新公演の延期を『組閣』を隠れ蓑にして誤魔化そうとしている」などの批判が出ていた。

実際に「大組閣」体制後の各チームではリバイバル公演のほか、既存のセットリストをアレンジした独自の公演を行っているものの、書き下ろしとなる新公演は2016年2月スタートのチームA 7th Stage「M.T.に捧ぐ」のみとなっており、秋元が掲げていた新公演スタートは有名無実化している現状である。

以前はGoogle+などでファンからの提言に耳を傾けてきた秋元だが、この時点ではGoogle+への投稿が2013年1月以来途絶えていた[注釈 1]ことから、運営側でGoogle+への投稿を続けていた戸賀崎、湯浅洋(当時、AKB48劇場支配人)、芝智也(当時、SKE48劇場支配人)などの投稿に対して、コメントが炎上する傾向があった。

異議申し立てと移籍中止

メンバーによる異議申し立て期間をイベント2日後の同月26日18時まで設け、3名の他グループ移籍、2名のグループ内異動が中止となった。

「大組閣」発表から短期間の異議申し立て期間しか設けられてない上に、今回の「組閣」についてはメンバーやスタッフ、家族などに事前打診などもなく、後述する様な就学生メンバーの事情を考慮していない点も明らかであったほか、結果的に「大組閣」発表が「その場しのぎの話題作り」「見切り発車」「メンバーの事情を完全に無視した運営サイドの身勝手な判断」とも捉えかねない証左とも言える。

  • 岩田華怜は、当時中学3年生であり、学業と家庭の事情により移籍を断念している。
本人はGoogle+投稿で「家庭の事情(宮城の祖父母が1年前から体調を崩し、岩田の母が東京と宮城を往復しながら介護と岩田の世話を並立していたことで、これ以上(家族の)負担を増やすことができなかった)」こと、そして「高校入学の手続きが終わった矢先の移籍発表であり、この短い期間では(入学先の)変更や気持ちの切り替えも難しかった」[28]ことを明かしている。
  • 髙島祐利奈は、当時高校1年生であり、学業により移籍を断念している。
本人はGoogle+投稿で「高校一年生で全日制の学校に通っており、今の学校に入るのは私にとって簡単なことではなかった。私は自分でも今の学校をどうすればいいかわからなかった」[29]と明かしている。

また、「大組閣」を理由とはしていないものの、この「大組閣」を引き金に各グループから去るメンバーが続出したことで、ファンからは「運営サイドの身勝手な判断が卒業を招いた」との声も挙がっている。

乃木坂46のメンバー・ファンからの反応

「AKB48グループの公式ライバル」を標榜している乃木坂46においては、お互いのグループから生駒里奈、松井玲奈というそれぞれのグループでエース格のメンバーを出し合い、兼任させるという異例の人事には当然、双方グループのメンバーも困惑の声があがっていた。

  • 松村沙友理は「AKBさんの組閣の件、私は簡単に受け入れられそうにありません。乃木坂のメンバーは沢山いるのに、私たちには力がないってことなんかな~もっとこれからやのになぁ。私たちが3年かけて創り上げてきたものはなんやったんやろ?」[30]と、ブログに投稿。
  • 白石麻衣は「昨日のAKB48さんの組閣について。乃木坂も関わってると知った時はびっくりしたし、理解できませんでした。2年間皆で頑張ってきた今までの私たちの努力は無駄なのかな…乃木坂の力だけじゃやっていけないのかなぁ..…でも、私がどうこう言ったところで、何も変わらない。今回のことを前向きに考えて、頑張るしかないですね」[31]と、ブログで複雑な心境を投稿している。
  • 当事者となった生駒里奈は後に、2月23日(イベント前日)の夜に、秋元から直接電話で「やる?」と兼任の依頼を受けたことを明らかにしている。生駒は「チャンスなのかなと思って、今しかできないことなのかと思って決めました。部屋で1人だったので、今決めなきゃいけないみたいな感じだったので、その場で自分で決めました」と語っている[32]
  • 一方、乃木坂46のファンにより、オンライン署名プラットフォームの「Change.org」での兼任反対署名運動が行われた。秋元のほか、村松利亮(SMR代表)、今野義雄(乃木坂運営委員会代表)宛に向け、「乃木坂46のメンバーはAKBグループの後発としてAKBを超えることを目標にデビューから2年間頑張ってきました。また、その目標に向かって頑張るメンバーをファンは応援してきました」「AKBグループのライバルとして頑張ってきたその意義はいったい何だったのか?ファンは非常に困惑しています」「SKEのトップが来たことにより結成メンバーだけでは力が足りないと評価されたように感じています」として、「生駒里奈さん、松井玲奈さんの兼任を撤回する」「AKBグループ(乃木坂以外)のメンバーの乃木坂46への移籍及び兼任は行わない」「乃木坂46メンバーはAKBグループへの移籍及び兼任は行わない」「乃木坂46メンバーはAKBの総選挙に参加しない」ことを要望している[33]

その後

「大組閣」発表から約2~3か月をかけ、各チームは順次、新体制へ移行した。

  • 一部メディアからは、移籍メンバーにおいては「一定の評価を得ている」と評されるメンバーがある一方で、兼任メンバーについては「結局、腰を落ち着かせて兼任先のグループでの活動ができないため、効果が薄いようだ」「まだまだ、“お客様”という感じがぬぐえていない」といった評価もなされている[34]
  • その反面、AKB48からNMB48チームBIIへ移籍した梅田彩佳は「最初、NMB48のメンバーは『怖い人が来る』と思ってたらしいんですよ。『うちらのキャプテン(上枝恵美加)がイジメられる! みんなで守ろう!』って(笑)」「でも、むこうから積極的に話かけてくれたりして、私が早くチームに馴染めるように壁を壊してくれました。それは本当にありがたかった」[35]と語る様に、チームに溶け込んでいったメンバーも少なからずいる。
  • 梅田以外にも移籍したメンバーのうち、NMB48へ藤江れいなもまたチームに溶け込み、チームMのキャプテンであった山田菜々がグループを卒業する際には後継キャプテンに指名されるなど同グループのメンバーとして約3年間活動した。藤江は卒業コンサートに際してNMB48に移籍したことについて、

大組閣がなかったら、今の私はいないなって思うと、あの時の決断は間違ってなかった。移籍して良かった。そして、何より移籍したのがNMB48で良かったって心から思います。[36]

と発言しており、卒業後も山田や白間美瑠などのメンバーと交流が続いている。
  • また、SKE48へ移籍した大場美奈山内鈴蘭谷真理佳などもSKE48の一員として多方面で活躍し、大場は兼任時から通算して約9年、山内は約7年とAKB48よりも長く在籍している。谷も同様にHKT48よりも長く在籍しており、2018年にワタナベエンターテインメントへマネジメント事務所の移籍を発表したが、東京の本社ではなく「名古屋事業本部」の所属となっており、名古屋を中心としたソロの仕事も多く、大組閣での移籍をきっかけとして活動の幅を広げたメンバーも多い。

「大組閣」から約1年経過した2015年3月26日、さいたまスーパーアリーナでの『AKB48春の単独コンサート~ジキソー未だ修行中!~』で、「春の人事異動」と称する人事が発表された。名前こそ「人事異動」ではあるものの内容は実質的な「AKB48の組閣」であり、AKB48のメンバーの所属チームシャッフルと「大組閣」体制で兼任となった多くのメンバーの解除[注釈 2]が含まれていた。

  • これに対して、2ちゃんねるなどの掲示板では「当時の各支店の箱推しファンの多くが去っていった」「本店救済の為に支店をかき回したのが大組閣」「たった1年ちょっとでまた組閣するという迷走っぷり」など酷評され、多くのファンの間で「大組閣は失敗」と再認識される結果となった[37]
  • その一方で、運営側は2015年12月6日に行われた「AKB48劇場オープン10周年記念祭」のトーク「AKB48運営 失敗の歴史ベスト5」でも「大組閣」については触れておらず、公には「失敗」と認めていない状況である。

注釈

  1. ^ その後、755でファンとの交流を再開しているが、検閲を行っていることもあり、ファンからの批判的な意見は見られない状態となっている。
  2. ^ 古畑奈和矢倉楓子(いずれもチームA兼任解除)、生駒里奈(チームB兼任解除)、小谷里歩(チーム4兼任解除)、田中菜津美(チームS兼任解除)、渡辺美優紀(チームS兼任解除→チームB兼任)、山田菜々(チームKII兼任解除、卒業のため)、高柳明音(チームBII兼任解除)、柏木由紀(チームN兼任解除→NGT48新規兼任)、村重杏奈(チームN兼任解除)、木本花音(チームKIV兼任解除)、松井玲奈(乃木坂46兼任解除)。

出典

  1. ^ メンバーの表情にも注目! 波乱のイベントの模様(149枚) - ORICON STYLE 2014年2月24日
  2. ^ メンバー困惑!? AKB48グループが2月に「大組閣祭り」 - 音楽ナタリー 2014年1月26日
  3. ^ AKB48グループ、2・24に「大組閣」 - ORICON STYLE 2014年1月26日
  4. ^ 【AKB組閣】たかみな、チームAキャプテン復帰 副キャプテン導入へ - ORICON STYLE 2014年2月24日
  5. ^ SKE松井玲奈、乃木坂兼任の決意&胸中明かす「プラスになる何かを」 - ORICON STYLE 2014年2月25日
  6. ^ 乃木坂46生駒里奈、AKB兼任にコメント「全力でがんばる」 - 音楽ナタリー 2014年2月25日
  7. ^ 乃木坂・生駒、AKB兼任に胸中告白「自分の意思で決めた」「でもすごく不安」 - ORICON STYLE 2014年2月25日
  8. ^ “ポスト前田”NMB城恵理子が昇格辞退 AKB大組閣6人が取り消し - ORICON STYLE 2014年2月27日
  9. ^ AKB48グループ大組閣、異議申し立てふまえて正式決定 - 音楽ナタリー 2014年2月27日
  10. ^ 金子剛 投稿 - Google+ 2014年2月24日 ArKaiBu Gugutas
  11. ^ 金子剛 投稿 - Google+ 2014年2月24日 ArKaiBu Gugutas
  12. ^ 金子剛 投稿 - Google+ 2014年2月24日 ArKaiBu Gugutas
  13. ^ 【AKB組閣】たかみな総監督&指原支配人“留任”「スタッフだったんだ…」 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  14. ^ “交換留学生”含むAKBグループ大組閣、メンバーに衝撃 - 音楽ナタリー 2014年2月25日
  15. ^ 【AKB組閣】佐藤すみれ、AKB→SKE移籍で泣き崩れる - ORICON STYLE 2014年2月24日
  16. ^ 【AKB組閣】AKB→姉妹グループ移籍組に波乱 佐藤すみれ、藤江れいなら号泣 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  17. ^ 『AKB48グループ大組閣祭り』でNMB48移籍の梅田彩佳「25歳でこんな転機が…そんな人生も面白い」 - ORICON STYLE 2014年2月25日
  18. ^ 【AKB組閣】“チームB一筋”柏木由紀、NMB48初兼任「私、最年長…」 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  19. ^ 【AKB組閣】宮澤佐江、SKE&SNH兼任「うそでしょ?」 優子思わず号泣 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  20. ^ AKB48大組閣祭り『あなたの推しメンはどこの所属に? 波乱の組閣イベントに密着』1 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  21. ^ 【AKB組閣】大島優子“解説員”、涙のエール 後任は横山由依 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  22. ^ 【AKB組閣】大島優子後任は「ビシバシ鍛えた」横山由依 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  23. ^ AKB48大組閣祭り『あなたの推しメンはどこの所属に? 波乱の組閣イベントに密着』2 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  24. ^ AKB48大組閣祭り『あなたの推しメンはどこの所属に? 波乱の組閣イベントに密着』3 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  25. ^ 【AKB組閣】「クラス替え」直後のHKTにもメス 移籍や兼任発表に涙 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  26. ^ AKB48大組閣祭り『あなたの推しメンはどこの所属に? 波乱の組閣イベントに密着』4 - ORICON STYLE 2014年2月24日
  27. ^ 戸賀崎智信 投稿 - Google+ 2014年2月22日 ArKaiBu Gugutas
  28. ^ 岩田華怜 投稿 - Google+ 2014年2月27日 ArKaiBu Gugutas
  29. ^ 髙島祐利奈 投稿 - Google+ 2014年2月27日 Gugutas
  30. ^ (o・・o) - 松村沙友理 OFFICIAL BLOG 2014年2月25日
  31. ^ 曇り空(o^_^o) - 白石麻衣 OFFICIAL BLOG 2014年2月25日
  32. ^ AKB兼任の生駒、秋元Pから「やる?」 - 日刊スポーツ 2014年3月9日
  33. ^ SKE・松井玲奈&乃木坂・生駒里奈の兼任で波紋……ファンが反対署名を開始 - RBB TODAY 2014年2月27日
  34. ^ AKB48グループ大組閣から1年 移籍、兼任メンバーの現状 - リアルライブ 2015年2月20日
  35. ^ NMB48梅田彩佳が語る「卒業の理由」「大阪での2年間」 - ドワンゴジェイピーnews 2016年4月5日
  36. ^ 藤江れいな、10年間のアイドル人生に幕「大組閣がなかったら今の私はいない。NMB48に移籍してよかった」 - TV LIFE web 2017年4月18日
  37. ^ 今日で大組閣から丸2年経ったわけだが・・・2 - 2ちゃんねる(地下アイドル板)など

外部リンク