ペナントレース

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AKB48グループペナントレース~AKB48グループは競い合って磨かれる~」は、国内48グループチーム対抗(チーム8は除外)で行われるイベントで、各チームごとの劇場公演の倍率などをポイント化し、累計ポイント数を競うもの。

概要

2014年4月22日より同年10月31日まで、AKB48グループの国内全12チーム (チームAチームKチームBチーム4チームSチームKIIチームEチームNチームMチームBIIチームHチームKIV)が、

  1. AKB48グループ劇場公演有料会員応募倍率
  2. AKB48劇場盤握手会の販売枚数
  3. AKB48シングル選抜総選挙の得票数

においてチームごとの勝点を競い合うことで、チームと個人の魅力をさらに磨き、このペナントレース期間中、どのチームが一番ファンの支持を集める事が出来るかを目的とする。

ルール

48グループ劇場公演の勝点について

大組閣体制の新チームによる新公演の初日以降に行われる公演から、ペナントレース対象公演とし。公演ごとに、出演メンバーを発表した時点で「基準倍率(予想倍率)」を公表。当日の公演後に「結果倍率」を公表し、その数値をもとにした勝点を発表。ただし、チーム8、研究生公演やHKT48のひまわり組公演、ただし女性限定公演などの限定公演は含まない。

AKB48劇場盤握手会の勝点について

AKB48のシングル劇場盤発売記念大握手会(個別握手会)を対象。イベント終了後にその日のチームごとの勝点を発表。

AKB48シングル選抜総選挙の得票数

2014年6月7日に開催される「AKB48 37thシングル選抜総選挙」を対象。立候補メンバーの得票数をチームごとに合算し、ドント方式によって勝点を算出、イベント終了後に発表。

  • なお、算定方法については非常に複雑であるため、公式サイト[1]を参照のこと(統計学者・鳥越規央による解説あり)。

経緯

  • 発端になったのは、2013年11月9日に公開された動画『AKB48グループ総支配人 戸賀崎智信からの重大発表』にて発表された計画。具体的な内容は明かされず、2014年1月よりチームの公演倍率を競うペナントレースを実施する事だけが発表された。後日、公演倍率だけではなく、チームの人気度・支持率・メンバーの頑張り(劇場最多出演数、MC賞、パフォーマンス賞など)もチームへのポイントとして加算される予定と説明されたが、詳細なルールは発表されていなかった[1]。この動画内では、「メンバーが総選挙によって競い合い成長したように、各チームが競い合う事はグループ全体が成長する為に必要である」というペナントレース開始の理由が述べられている。
  • その後行われた大組閣の影響もあり、ペナントレースについての動きはほとんど見られなかったが、2014年4月22日、戸賀崎の後任となった48グループ総支配人の茅野しのぶにより詳細が発表[2]された。

ペナントレースに対する問題点・批判

  • ペナントレースの発表時点から、劇場公演の倍率をもとに競い合う、という趣旨自体に批判が続出した。また、メンバーにも詳細が明らかにされておらず、発表された段階では「公演の倍率で競うのかー! フルメンじゃないと公平じゃないよね」(石田晴香[2]と当初より、公平性に関して疑問を呈する意見も出ていた。さらには大島優子などの有力メンバーの卒業もあり、ペナントレース実施のための戦力の均衡化を名目に、翌年2月24日の大組閣へつながった[3]とする意見もある。
  • 大組閣の結果、兼任メンバーや卒業者が多数発生したことによって、各チーム間の均衡が本当に保てているか疑問を呈する意見がある。特にSKE48チームSにおいては、新体制予定メンバーの卒業[4]もあり、新体制メンバーが全チーム中最少の17名となり、かつ宮澤佐江(チームSII兼任)、田中菜津美(チームH兼任)、松井珠理奈(チームK兼任)、渡辺美優紀(チームBII兼任)と4名の他チーム兼任者を抱えることになり、上記の石田の意見が指摘している通り、フルメンバーによる公演の機会が少なくなることが予想される。
  • 詳細発表後は、その加点内容を巡っての批判がさらに大きい。当初、計画になかったAKB48劇場盤(個別)握手会の売り上げ枚数や総選挙得票数が加点に含まれることにより、「劇場公演の倍率を競う趣旨から外れる」「AKB48の個別握手会しか算定対象にならないため、他のグループにとっては明らかに不利な条件であり、明らかに本店(=AKB48)チームを優勝させようとする意図がある」「個人成績が加味されるため、不人気メンバーに対する責任問題やリストラ策にもとられかねない」「運営しか得しない、あからさまな集金イベント」といった批判が、ネット上の掲示板などにおいて続出している。「選抜総選挙ではCDを買うことが推しメンへの貢献になりますが、ペナントレースは“それ以外”のものが対象になっている。運営は小難しく説明していますが、要は、推しメンを喜ばせたければ、ファンはたくさんお金を使えばいい、というだけのことでしょう」(某芸能ライター)[5]
  • 実際に、運用が始まった最初の個別握手会(2014年4月26日・パシフィコ横浜)での、握手会採点は次の通りとなった。
    1. AKB48チームA:9.3
    2. AKB48チーム4:8.95
    3. AKB48チームK:8.9
    4. AKB48チームB:8.75
    5. SKE48チームE:6.95
    6. HKT48チームKIV:6.95
    7. HKT48チームH:6.2
    8. NMB48チームN:5.4
    9. SKE48チームKII:5.25
    10. NMB48チームBII:5.25
    11. SKE48チームS:5.0
    12. NMB48チームM:2.8
結果として上位がAKB48のチームで占められることとなり、さらには組閣前のチームMメンバーが、スケジュールの都合(握手会詳細が発表された当初から、(組閣前)チームMの新公演が予定されていたため)[6]で参加が出来なかったことで、NMB48の各チームが低得点にとどまった。NMB48においては、2014年6月1日の個別握手会(幕張メッセ)についても、大阪でのイベントのため不参加となる予定で、この件についての救済策も発表されていない(4月27日現在)ことから、上記の「支店不利」という指摘につながっている。
  • 勝ち点の計算式が非常に複雑であり、一見しただけで理解することが非常に難しい[7]。本来、運営の立場も兼ねる指原莉乃も、Twitterで「ペナントって兼任メンバーはどちらのポイントになるんですか??」とフォロワーに質問。反対にフォロワーから詳細を教えて欲しいと頼まれた際にも、「まじで なにも しらない」と明かしている[8]
  • 公演においても、不備や弊害を指摘する声がある。公演の申込倍率は、有料会員が申し込んだ時点で倍率にカウントされるため、実際に公演のチケットを購入する意思がなくても申し込み自体はできる。倍率を上げたいのならば、毎公演必ず申し込めば良いことになり、申し込み倍率の上昇が、必然的にそれらの公演で勝ち点5が計上される可能性は高い。一方で、当選しても実際には公演を見ないキャンセルが増える可能性も大いに秘めており、「本当に公演を見たい観客にチケットが届かない」という弊害が予想される。公演当選者のドタキャン問題は、以前からも指摘されており、お目当てのメンバーの休演によるキャンセルが続出して、逆にキャンセル待ちの観客が入場可能という事態も想定される[9]。また、「劇場公演の基準(予想)倍率の算定が運営によって定められることから、不明朗かつ恣意的な運用がされる危険性がある」などの意見がネット上の掲示板を中心に出ている。
  • 様々な懸念材料や不備になりかねない問題点を抱えていることから、概ね批判的な意見が大きい。YouTubeでの加点方法を説明した動画の「高い評価」が220件前後に対し、「低い評価」が710件前後(4月27日10時)時点と不支持が多い状態である。

結果

脚注・出典

外部リンク