「大声ダイヤモンド」の版間の差分
細 (内山 (トーク) による編集を Zetagundam による直前の版へ差し戻しました) |
(→外部リンク: 公式サイトなど) |
||
(15人の利用者による、間の38版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{シングル情報 | {{シングル情報 | ||
| タイトル = 大声ダイヤモンド | | タイトル = 大声ダイヤモンド | ||
| アーティスト = AKB48 | |||
| 通算枚数 = 10 | |||
| 区分 = シングル | | 区分 = シングル | ||
| 画像 = [[ | | 画像 = [[ファイル:大声ダイヤモンド 通常盤.jpg|250px]] | ||
| 発売日 = 2008年10月22日 | | 発売日 = 2008年10月22日 | ||
| レーベル = | | レーベル = You, Be Cool!/KING RECORDS <small>(通常盤)</small><br>NEW KING RECORDS <small>(劇場盤)</small> | ||
| 選抜人数 = 20 | | 選抜人数 = 20 | ||
| | | 販売形態 = 通常盤/劇場盤 | ||
| 週間ランキング = 3位 | | 週間ランキング = 3位 | ||
| 初週売上 = 48258 | | 初週売上 = 48258 | ||
| 月間ランキング = 7位 | | 月間ランキング = 7位 | ||
| 初月売上 = | |||
| 年間ランキング = 109位 | | 年間ランキング = 109位 | ||
| 売上枚数 = 96566 | |||
| 前作 = [[Baby! Baby! Baby!]] | | 前作 = [[Baby! Baby! Baby!]] | ||
| 次作 = [[10年桜]] | | 次作 = [[10年桜]] | ||
}} | }} | ||
「'''大声ダイヤモンド''' | 「'''大声ダイヤモンド'''」(おおごえダイヤモンド)は、2008年10月22日にキングレコードから発売された、[[AKB48]]の10枚目(インディーズを含めると通算12枚目)シングル。 | ||
==概要== | == 概要 == | ||
* | * キャッチコピーは「'''大声で叫べば、ダイヤモンドになる'''」。 | ||
* | * 通常盤と劇場盤の計2種が同時発売され、それぞれジャケット及び収録内容が異なる。 | ||
* | * 前々作「[[桜の花びらたち2008]]」でデフスターレコーズとの契約が終了して以降、配信限定の「[[Baby! Baby! Baby!]]」を除くと8ヶ月ぶりのシングルリリース。 | ||
* 本作よりキングレコードと契約。通常盤はAKB48のために新設されたレーベル「You, Be Cool!」から、劇場盤は「NEW KING RECORDS」からリリースされている。 | |||
* 売り上げ面は、デフスタレコーズ時代に比べ飛躍的にアップし、週間ランキングも過去最高位となる3位を記録した。 | * 売り上げ面は、デフスタレコーズ時代に比べ飛躍的にアップし、週間ランキングも過去最高位となる3位を記録した。 | ||
=== | === リリースの背景 === | ||
{{要出典|この曲は、選抜メンバー・メンバーの心境・売上・音楽の方向性など、それまでのAKBとは大幅に変わり、転機となった曲だともされる}}。2作前の「桜の花びらたち2008」で運営側はなんとかCDの売上を伸ばそうと色々な特典を付けていたが、所属レコード会社からは違法性が高いと指摘され、さらに売上も低迷していたことから契約も解除されてしまった。またCDに握手券や特典を付けるその販売方法は、「AKB商法」とも揶揄され、非難を浴びることにもなった。そして1作前の「Baby! Baby! Baby!」は、前述の様に配信限定のシングル。 | |||
メンバー内ではこの頃、 | |||
* [[前田敦子]]「『これからどうしよう』『もうこれ以上、上には行けないのかな』って思ってる時期だったような気がします。『もうこのまま終わっちゃうんじゃないかな』って。多分それは私たちの意識が薄れてきちゃったからで…」<ref name="qj87">『QuickJapan』 Vol.87</ref>。しかし、この「大声ダイヤモンド」で、それまでの売上の3倍近いセールスを記録。3位というランキングも獲得した。前田敦子「オリコンで3位に入ったって聞いた時、AKBはまだやれるな、まだ続けられるなという気持ちはあったよ」。 | |||
* [[高橋みなみ]]「わかる。キテルとかじゃなくて、新鮮さを取り戻した感じっていうかさ。モチベーションの部分でもね」。 | |||
* 前田敦子「だって3位なんて、一生無理だと思ってたもん。特にその頃は」。 | |||
* 高橋みなみ「「スカひら」が出た時、初めて音楽番組とか出演させてもらって、これからどんどんそうなるのかな?って盛り上がっていたらさ、そこから2年間以上…世間からは遠のいて(笑)」<ref name="takamina">『たかみな』</ref>。「みんなが一瞬ね、『AKB大丈夫か…』って思った「Baby! Baby! Baby!」。だが、そこからのですよ。そこからAKBがちょっとずつ頑張り始めた。あの時があったから、今があるんです」<ref>「明日までもうちょっと。」2011年10月16日</ref>。 | |||
* [[小嶋陽菜]]「この曲きっかけに、世間の人の目に触れる機会が増えてきたのかな。反響も大きかった」<ref name="maru3">『まるっとAKB48 スペシャル3 with SKE48&NMB48&SDN48&HKT48』</ref>。 | |||
売上はこの作品だけでは留まらず、これ以後の作品では、ほぼ右肩上がりに成長を続けていく事になる。 | |||
== | また選抜メンバーの変更で、研究生あがりメンバーの重用や、SKEの新人がセンターに抜擢されるなど、それまで選抜だったAKBメンバーにとって、大きな心境の変化なども見られる。 | ||
* [[大島優子]]「正直、コイツはなんだ?と思ったんですね。自分もフロントメンバーから外れたので、こりゃちょっとまずいぞと。でも、ここで負けてらんないと思って、狂ったように踊ってやるぞと、火がつきましたね」。 | |||
* それまでセンターを張っていた前田敦子。「思った以上にファンの人からすごい言われたというか、比べられていたというか。それまではセンターにいるけど、でも『どうせみんな私の事なんてなんとも思ってないな』っていう気持ちでした。でもこの曲から、自分のいる場所の意味が少しずつ分かってきた気がします」<ref name="qj87"/>。 | |||
* [[秋元康]]は、「誰がって訳じゃないんですけど、(AKB内に)緩んだ空気があって。僕が羊飼いだとすれば、羊たちが散漫になった感じがしたんですよ。ここに全然違う羊が入ったら、キュッと締まるんじゃないかなと思ったんです」と松井珠理奈をセンターに置いた理由を語っている<ref name="bbk09001">『BUBKA』 2009年1月号</ref>。 | |||
{{要出典|また、音楽性の面でも変化が見られる}}。この曲の作曲者は、井上ヨシマサ。K2ndからAKBの作曲に参加し、2ndシングル「[[制服が邪魔をする]]」からは数多くのシングル曲も担当している作曲家である。 | |||
{{ | * 井上ヨシマサ「俺は最初、早くAKBを秋葉原から全国区にしたいな、みたいな事を勝手に思ってたんです。で、秋元さんから発注されたイメージをあえて裏切ったりしたんですけど、そういうのはボツるんですよ。『あの曲、カッコいいですよ』って言うと、『うん、カッコいいからダメなんだよ』って」。―井上さんが作曲した「[[RIVER]]」はかなりカッコいい曲ですよね? 井上ヨシマサ「俺はAKBに関わった最初から、ああいう曲をやろうとしてたんですよ。なんだけど、秋元さんが、『まだ早い』って止める訳ですよ。『まだいい。今のファンだけを大事にして、彼らにずっとAKBのことを大好きでいてもらえるようになるまで待て。秋葉原オンリーでいい』って。いっこうに他の動きをしなかったんですね。それが「大声ダイヤモンド」までです。で、いよいよこう、せきを切ってというか。名古屋でSKE48をつくった、レコード会社がキングレコードに変わった、じゃあいよいよ全国区でやるよって」<ref name="qj87"/>。 | ||
* ミュージシャンや音楽ジャーナリストの対談より。「「大声ダイヤモンド」からの一連の井上ヨシマサ楽曲で、ちょっと力点が変わってきた気もする」。「「大声」でレーベル移籍でしょ。あそこで音は劇的に変わりましたよね。金がかかってきたというか」(中略)「まぁ作品ごとに好き嫌いはあるにしても、「大声ダイヤモンド」以降、楽曲に力を入れ始めてるのは間違いないんじゃないですか」<ref>『BUBKA』 2011年11月号</ref>。 | |||
<!--でも秋元さんは、『あのイントロじゃヲタが盛り上がらないよ。劇場でMIXが打てないよ』とか言ってて。イントロは何十回直したかな。「大声」は、AKBの存在を全国に知らせる最初の曲なんだけど、同時に、『秋葉原でずっとこういうのをやってましたよ!』っていうのを見せたかったんでしょうね--> | |||
== 主な記録 == | |||
* オリコン週間ランキング第3位(2008年11月3日付)<ref>[http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2008-11-03/ 週間 CDシングルランキング2008年11月3日付] - ORICON STYLE 2008年11月3日</ref>。 | |||
* オリコン月間ランキング2008年10月第7位。 | |||
* オリコン年間ランキング2008年第109位。 | |||
== 収録曲 == | |||
'''※所属チームは発売時点のもの。''' | |||
=== 大声ダイヤモンド === | |||
* | {{楽曲情報 | ||
| タイトル = 大声ダイヤモンド | |||
* [[ | | 名義 = AKB48 | ||
| 画像 = [[ファイル:大声ダイヤモンド アーティスト画像.jpg|250px]] | |||
| 作詞 = 秋元康 | |||
| 作曲 = 井上ヨシマサ | |||
| 編曲 = 井上ヨシマサ | |||
| YouTube = F32epua9VQs | |||
| MV監督 = 高橋栄樹 | |||
| 振付 = 牧野アンナ | |||
| タイアップ = | |||
* テレビ東京系「[[wikipedia:メン☆ドル 〜イケメンアイドル〜|メン☆ドル 〜イケメンアイドル〜]]」エンディングテーマ<ref>[http://www.oricon.co.jp/prof/385015/products/785316/1/ 大声ダイヤモンド] - ORICON STYLE</ref> | |||
* TBS系「[[wikipedia:アッコにおまかせ!|アッコにおまかせ!]]」エンディングテーマ | |||
* テレビ東京系「[[週刊AKB]]」オープニングテーマ | |||
}} | |||
* すべてのTypeに収録。さらに通常盤には「team A ver.」「team B ver.」、劇場盤には「team K ver.」「研究生 ver.」「SKE48 ver.」が収録されている。 | |||
* 北原、指原、松井珠理奈、宮崎の4名が初選抜。北原、指原、宮崎は5期生として初選抜、松井珠理奈は[[SKE48]]から初の選出で、ならびにセンターに抜擢された。また、11歳228日での初選抜は、AKB48および48グループ史上最年少記録{{注釈|姉妹グループを除いた、AKB48シングル表題曲最年少初選抜記録は、4th「[[BINGO!]]」で初選抜された[[奥真奈美]]の11歳238日。}}。前作の選抜メンバーのうち、契約を解除された[[菊地あやか|菊地彩香]]と、卒業発表した[[中西里菜]]のほか、[[梅田彩佳]]、[[大堀恵]]が今作の選抜メンバーから外れた。 | |||
* 題字は、チームKの小野が描いたもの。 | |||
* MVの監督は「[[桜の花びらたち2008]]」以来となる[[wikipedia:高橋栄樹|高橋栄樹]]。内容はショートドラマ仕立てで、設定は「松岡女子高等学校」の文化祭。MVには、研究生含むAKB48のメンバー69人と松井珠理奈が出演している。 | |||
'''選抜メンバー(センター:前田敦子、松井珠理奈。かっこ内は選抜回数)''' | |||
* | * チームA:[[板野友美]](12)、[[大島麻衣]](11)、[[川崎希]](3)、[[北原里英]](初)、[[小嶋陽菜]](12)、[[佐藤由加理]](5)、[[篠田麻里子]](9)、[[高橋みなみ]](12)、[[前田敦子]](12)、[[峯岸みなみ]](11)、[[宮崎美穂]](初) | ||
* チームK:[[秋元才加]](9)、[[大島優子]](10)、[[小野恵令奈]](10)、[[河西智美]](10)、[[宮澤佐江]](10) | |||
* チームB:[[柏木由紀]](4)、[[指原莉乃]](初)、[[渡辺麻友]](7) | |||
* SKE48チームS:[[松井珠理奈]](初) | |||
'''大声ダイヤモンド(team A ver.)歌唱メンバー''' | |||
* | * チームA:[[板野友美]]、[[大江朝美]]、[[大島麻衣]]、[[川崎希]]、[[北原里英]]、[[小嶋陽菜]]、[[駒谷仁美]]、[[佐藤亜美菜]]、[[佐藤由加理]]、[[篠田麻里子]]、[[高橋みなみ]]、[[戸島花]]、[[中西里菜]]、[[成田梨紗]]、[[藤江れいな]]、[[前田敦子]]、[[峯岸みなみ]]、[[宮崎美穂]] | ||
'''大声ダイヤモンド(team K ver.)歌唱メンバー''' | |||
* | * チームK:[[秋元才加]]、[[梅田彩佳]]、[[大島優子]]、[[大堀恵]]、[[奥真奈美]]、[[小野恵令奈]]、[[河西智美]]、[[倉持明日香]]、[[小林香菜]]、[[佐藤夏希]]、[[成瀬理沙]]、[[野呂佳代]]、[[早野薫]]、[[増田有華]]、[[松原夏海]]、[[宮澤佐江]] | ||
'''大声ダイヤモンド(team B ver.)歌唱メンバー''' | |||
* チームB:[[井上奈瑠]] | * チームB:[[井上奈瑠]]、[[浦野一美]]、[[多田愛佳]]、[[柏木由紀]]、[[片山陽加]]、[[佐伯美香]]、[[早乙女美樹]]、[[指原莉乃]]、[[田名部生来]]、[[仲川遥香]]、[[仲谷明香]]、[[仁藤萌乃]]、[[野口玲菜]]、[[平嶋夏海]]、[[松岡由紀]]、[[米沢瑠美]]、[[渡辺麻友]] | ||
'''大声ダイヤモンド(研究生 ver.)歌唱メンバー''' | |||
* | * 研究生:[[有馬優茄]]、[[石田晴香]]、[[内田眞由美]]、[[瓜屋茜]]、[[大家志津香]]、[[小原春香]]、[[鈴木菜絵]]、[[高城亜樹]]、[[近野莉菜]]、[[冨田麻友]]、[[中田ちさと]]、[[中塚智実]]、[[野中美郷]]、[[畑山亜梨紗]]、[[藤本紗羅]]、[[村中聡美]] | ||
'''大声ダイヤモンド(SKE48 ver.)歌唱メンバー''' | |||
* | * SKE48:[[稲垣ほなみ]]、[[大矢真那]]、[[尾関きはる]]、[[小野晴香]]、[[桑原みずき]]、[[佐藤聖羅]]、[[佐藤実絵子]]、[[柴木愛子]]、[[新海里奈]]、[[鈴木きらら]]、[[高井つき奈]]、[[高田志織]]、[[出口陽]]、[[中西優香]]、[[平田璃香子]]、[[平松可奈子]]、[[前川愛佳]]、[[松井珠理奈]]、[[松井玲奈]]、[[松下唯]]、[[森紗雪]]、[[山下もえ]] | ||
{{Clear}} | |||
== | === 109(マルキュー) === | ||
{{楽曲情報 | |||
| タイトル = 109(マルキュー) | |||
| 名義 = AKB48 | |||
| 画像 = | |||
| 作詞 = 秋元康 | |||
| 作曲 = 伊藤心太郎 | |||
| 編曲 = 野中"まさ"雄一 | |||
| YouTube = hH3hEZTshIg | |||
| YouTubeタイトル = YouTube | |||
| MV監督 = | |||
| タイアップ = | |||
}} | |||
* すべてのTypeに収録。 | |||
* 当時の[[チームA]]全員で歌唱。 | |||
===通常盤=== | '''歌唱メンバー''' | ||
'''CD''' | * チームA:[[板野友美]]、[[大江朝美]]、[[大島麻衣]]、[[川崎希]]、[[北原里英]]、[[小嶋陽菜]]、[[駒谷仁美]]、[[佐藤亜美菜]]、[[佐藤由加理]]、[[篠田麻里子]]、[[高橋みなみ]]、[[戸島花]]、[[中西里菜]]、[[成田梨紗]]、[[藤江れいな]]、[[前田敦子]]、[[峯岸みなみ]]、[[宮崎美穂]] | ||
# '''大声ダイヤモンド''' | {{Clear}} | ||
# '''109(マルキュー)''' | == 収録内容 == | ||
#: | === 通常盤 === | ||
# | [[ファイル:大声ダイヤモンド 通常盤.jpg|thumb|200px|通常盤<br>松井珠理奈<br>(裏も同一)]] | ||
'''CD''' [16:21]<ref>[http://www.yodobashi.com/%E5%A4%A7%E5%A3%B0%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89/pd/100000009000540825/ 大声ダイヤモンド] - ヨドバシ.com</ref> | |||
# '''大声ダイヤモンド''' [4:09] | |||
# '''109(マルキュー)''' [3:57] | |||
# '''大声ダイヤモンド(team A ver.)''' [4:08] | |||
# '''大声ダイヤモンド(team B ver.)''' [4:07] | |||
'''DVD''' | '''DVD''' | ||
# 大声ダイヤモンド | # 大声ダイヤモンド Music Video | ||
# Making of 「大声ダイヤモンド」 | # Making of 「大声ダイヤモンド」 | ||
''' | '''特典''' | ||
* 握手会参加券(福岡・大阪・愛知・新宿)およびアナザージャケット1種封入(全19種類、松井を除く選抜メンバー) | * 握手会参加券(福岡・大阪・愛知・新宿)およびアナザージャケット1種封入(全19種類、松井を除く選抜メンバー) | ||
{{Clear}} | |||
===劇場盤=== | === 劇場盤 === | ||
'''CD''' | [[ファイル:大声ダイヤモンド 劇場盤.jpg|thumb|200px|劇場盤<br>松井珠理奈<br>(裏も同一)]] | ||
# '''大声ダイヤモンド''' | |||
# '''109(マルキュー)''' | '''CD''' [20:28] | ||
# | # '''大声ダイヤモンド''' [4:09] | ||
# | # '''109(マルキュー)''' [3:57] | ||
# | # '''大声ダイヤモンド(team K ver.)''' [4:08] | ||
# '''大声ダイヤモンド(研究生 ver.)''' [4:07] | |||
# '''大声ダイヤモンド(SKE48 ver.)''' [4:07] | |||
'''DVD''' | '''DVD''' | ||
# 大声ダイヤモンド | # 大声ダイヤモンド Music Video | ||
# 告白映像 | # 告白映像 | ||
# SKE48の軌跡 | # SKE48の軌跡 | ||
103行目: | 155行目: | ||
* 劇場握手会参加券(AKB48劇場・SUNSHINE STUDIO) | * 劇場握手会参加券(AKB48劇場・SUNSHINE STUDIO) | ||
* 生写真1枚(全90種、チームA・K・B・研究生・SKE48) | * 生写真1枚(全90種、チームA・K・B・研究生・SKE48) | ||
{{Clear}} | |||
== | == 注釈 == | ||
<references group="注釈" /> | |||
== 出典 == | |||
<references /> | <references /> | ||
== 外部リンク == | |||
* キングレコード | |||
** [http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKIZM-23/ 通常盤] | |||
* AKB48公式サイト | |||
** [https://www.akb48.co.jp/about/discography/detail_cd/?media_id=37&po=1 通常盤] | |||
** [https://www.akb48.co.jp/about/discography/detail_cd/?media_id=37&po=2 劇場盤] | |||
{{AKB48}} | {{AKB48}} | ||
114行目: | 177行目: | ||
[[stage48:Oogoe Diamond]] | [[stage48:Oogoe Diamond]] | ||
[[akb48wikia:Oogoe Diamond]] | [[akb48wikia:Oogoe Diamond]] | ||
[[baidu:大声钻石/5028591]] | |||
[[namuwiki:大声ダイヤモンド]] |
2024年6月7日 (金) 10:00時点における最新版
「大声ダイヤモンド」(おおごえダイヤモンド)は、2008年10月22日にキングレコードから発売された、AKB48の10枚目(インディーズを含めると通算12枚目)シングル。
AKB48 10thシングル | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大声ダイヤモンド | |||||||||||
発売日 | 2008年10月22日 | ||||||||||
レーベル | You, Be Cool!/KING RECORDS (通常盤) | ||||||||||
選抜人数 | 20 | ||||||||||
販売形態 | 通常盤/劇場盤 | ||||||||||
| |||||||||||
|
概要
- キャッチコピーは「大声で叫べば、ダイヤモンドになる」。
- 通常盤と劇場盤の計2種が同時発売され、それぞれジャケット及び収録内容が異なる。
- 前々作「桜の花びらたち2008」でデフスターレコーズとの契約が終了して以降、配信限定の「Baby! Baby! Baby!」を除くと8ヶ月ぶりのシングルリリース。
- 本作よりキングレコードと契約。通常盤はAKB48のために新設されたレーベル「You, Be Cool!」から、劇場盤は「NEW KING RECORDS」からリリースされている。
- 売り上げ面は、デフスタレコーズ時代に比べ飛躍的にアップし、週間ランキングも過去最高位となる3位を記録した。
リリースの背景
この曲は、選抜メンバー・メンバーの心境・売上・音楽の方向性など、それまでのAKBとは大幅に変わり、転機となった曲だともされる[要出典]。2作前の「桜の花びらたち2008」で運営側はなんとかCDの売上を伸ばそうと色々な特典を付けていたが、所属レコード会社からは違法性が高いと指摘され、さらに売上も低迷していたことから契約も解除されてしまった。またCDに握手券や特典を付けるその販売方法は、「AKB商法」とも揶揄され、非難を浴びることにもなった。そして1作前の「Baby! Baby! Baby!」は、前述の様に配信限定のシングル。
メンバー内ではこの頃、
- 前田敦子「『これからどうしよう』『もうこれ以上、上には行けないのかな』って思ってる時期だったような気がします。『もうこのまま終わっちゃうんじゃないかな』って。多分それは私たちの意識が薄れてきちゃったからで…」[1]。しかし、この「大声ダイヤモンド」で、それまでの売上の3倍近いセールスを記録。3位というランキングも獲得した。前田敦子「オリコンで3位に入ったって聞いた時、AKBはまだやれるな、まだ続けられるなという気持ちはあったよ」。
- 高橋みなみ「わかる。キテルとかじゃなくて、新鮮さを取り戻した感じっていうかさ。モチベーションの部分でもね」。
- 前田敦子「だって3位なんて、一生無理だと思ってたもん。特にその頃は」。
- 高橋みなみ「「スカひら」が出た時、初めて音楽番組とか出演させてもらって、これからどんどんそうなるのかな?って盛り上がっていたらさ、そこから2年間以上…世間からは遠のいて(笑)」[2]。「みんなが一瞬ね、『AKB大丈夫か…』って思った「Baby! Baby! Baby!」。だが、そこからのですよ。そこからAKBがちょっとずつ頑張り始めた。あの時があったから、今があるんです」[3]。
- 小嶋陽菜「この曲きっかけに、世間の人の目に触れる機会が増えてきたのかな。反響も大きかった」[4]。
売上はこの作品だけでは留まらず、これ以後の作品では、ほぼ右肩上がりに成長を続けていく事になる。
また選抜メンバーの変更で、研究生あがりメンバーの重用や、SKEの新人がセンターに抜擢されるなど、それまで選抜だったAKBメンバーにとって、大きな心境の変化なども見られる。
- 大島優子「正直、コイツはなんだ?と思ったんですね。自分もフロントメンバーから外れたので、こりゃちょっとまずいぞと。でも、ここで負けてらんないと思って、狂ったように踊ってやるぞと、火がつきましたね」。
- それまでセンターを張っていた前田敦子。「思った以上にファンの人からすごい言われたというか、比べられていたというか。それまではセンターにいるけど、でも『どうせみんな私の事なんてなんとも思ってないな』っていう気持ちでした。でもこの曲から、自分のいる場所の意味が少しずつ分かってきた気がします」[1]。
- 秋元康は、「誰がって訳じゃないんですけど、(AKB内に)緩んだ空気があって。僕が羊飼いだとすれば、羊たちが散漫になった感じがしたんですよ。ここに全然違う羊が入ったら、キュッと締まるんじゃないかなと思ったんです」と松井珠理奈をセンターに置いた理由を語っている[5]。
また、音楽性の面でも変化が見られる[要出典]。この曲の作曲者は、井上ヨシマサ。K2ndからAKBの作曲に参加し、2ndシングル「制服が邪魔をする」からは数多くのシングル曲も担当している作曲家である。
- 井上ヨシマサ「俺は最初、早くAKBを秋葉原から全国区にしたいな、みたいな事を勝手に思ってたんです。で、秋元さんから発注されたイメージをあえて裏切ったりしたんですけど、そういうのはボツるんですよ。『あの曲、カッコいいですよ』って言うと、『うん、カッコいいからダメなんだよ』って」。―井上さんが作曲した「RIVER」はかなりカッコいい曲ですよね? 井上ヨシマサ「俺はAKBに関わった最初から、ああいう曲をやろうとしてたんですよ。なんだけど、秋元さんが、『まだ早い』って止める訳ですよ。『まだいい。今のファンだけを大事にして、彼らにずっとAKBのことを大好きでいてもらえるようになるまで待て。秋葉原オンリーでいい』って。いっこうに他の動きをしなかったんですね。それが「大声ダイヤモンド」までです。で、いよいよこう、せきを切ってというか。名古屋でSKE48をつくった、レコード会社がキングレコードに変わった、じゃあいよいよ全国区でやるよって」[1]。
- ミュージシャンや音楽ジャーナリストの対談より。「「大声ダイヤモンド」からの一連の井上ヨシマサ楽曲で、ちょっと力点が変わってきた気もする」。「「大声」でレーベル移籍でしょ。あそこで音は劇的に変わりましたよね。金がかかってきたというか」(中略)「まぁ作品ごとに好き嫌いはあるにしても、「大声ダイヤモンド」以降、楽曲に力を入れ始めてるのは間違いないんじゃないですか」[6]。
主な記録
- オリコン週間ランキング第3位(2008年11月3日付)[7]。
- オリコン月間ランキング2008年10月第7位。
- オリコン年間ランキング2008年第109位。
収録曲
※所属チームは発売時点のもの。
大声ダイヤモンド
大声ダイヤモンド | |||
---|---|---|---|
AKB48 | |||
作詞 | 秋元康 | ||
作曲・編曲 | 井上ヨシマサ | ||
MV監督 | 高橋栄樹 | ||
振付 | 牧野アンナ | ||
タイアップ | |||
|
- すべてのTypeに収録。さらに通常盤には「team A ver.」「team B ver.」、劇場盤には「team K ver.」「研究生 ver.」「SKE48 ver.」が収録されている。
- 北原、指原、松井珠理奈、宮崎の4名が初選抜。北原、指原、宮崎は5期生として初選抜、松井珠理奈はSKE48から初の選出で、ならびにセンターに抜擢された。また、11歳228日での初選抜は、AKB48および48グループ史上最年少記録[注釈 1]。前作の選抜メンバーのうち、契約を解除された菊地彩香と、卒業発表した中西里菜のほか、梅田彩佳、大堀恵が今作の選抜メンバーから外れた。
- 題字は、チームKの小野が描いたもの。
- MVの監督は「桜の花びらたち2008」以来となる高橋栄樹。内容はショートドラマ仕立てで、設定は「松岡女子高等学校」の文化祭。MVには、研究生含むAKB48のメンバー69人と松井珠理奈が出演している。
選抜メンバー(センター:前田敦子、松井珠理奈。かっこ内は選抜回数)
- チームA:板野友美(12)、大島麻衣(11)、川崎希(3)、北原里英(初)、小嶋陽菜(12)、佐藤由加理(5)、篠田麻里子(9)、高橋みなみ(12)、前田敦子(12)、峯岸みなみ(11)、宮崎美穂(初)
- チームK:秋元才加(9)、大島優子(10)、小野恵令奈(10)、河西智美(10)、宮澤佐江(10)
- チームB:柏木由紀(4)、指原莉乃(初)、渡辺麻友(7)
- SKE48チームS:松井珠理奈(初)
大声ダイヤモンド(team A ver.)歌唱メンバー
大声ダイヤモンド(team K ver.)歌唱メンバー
大声ダイヤモンド(team B ver.)歌唱メンバー
大声ダイヤモンド(研究生 ver.)歌唱メンバー
大声ダイヤモンド(SKE48 ver.)歌唱メンバー
- SKE48:稲垣ほなみ、大矢真那、尾関きはる、小野晴香、桑原みずき、佐藤聖羅、佐藤実絵子、柴木愛子、新海里奈、鈴木きらら、高井つき奈、高田志織、出口陽、中西優香、平田璃香子、平松可奈子、前川愛佳、松井珠理奈、松井玲奈、松下唯、森紗雪、山下もえ
109(マルキュー)
109(マルキュー) | |||
---|---|---|---|
AKB48 | |||
作詞 | 秋元康 | ||
作曲 | 伊藤心太郎 | ||
編曲 | 野中"まさ"雄一 | ||
- すべてのTypeに収録。
- 当時のチームA全員で歌唱。
歌唱メンバー
収録内容
通常盤
CD [16:21][9]
- 大声ダイヤモンド [4:09]
- 109(マルキュー) [3:57]
- 大声ダイヤモンド(team A ver.) [4:08]
- 大声ダイヤモンド(team B ver.) [4:07]
DVD
- 大声ダイヤモンド Music Video
- Making of 「大声ダイヤモンド」
特典
- 握手会参加券(福岡・大阪・愛知・新宿)およびアナザージャケット1種封入(全19種類、松井を除く選抜メンバー)
劇場盤
CD [20:28]
- 大声ダイヤモンド [4:09]
- 109(マルキュー) [3:57]
- 大声ダイヤモンド(team K ver.) [4:08]
- 大声ダイヤモンド(研究生 ver.) [4:07]
- 大声ダイヤモンド(SKE48 ver.) [4:07]
DVD
- 大声ダイヤモンド Music Video
- 告白映像
- SKE48の軌跡
特典
- 劇場握手会参加券(AKB48劇場・SUNSHINE STUDIO)
- 生写真1枚(全90種、チームA・K・B・研究生・SKE48)
注釈
出典
外部リンク