秋元才加/ノート

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スキャンダル

広井王子

  • 2010年10月13日、『週刊文春』(10月21日号)に、マルチクリエイター広井王子(56歳)との自宅お泊まりデートという記事が掲載された。それによると、10月9日22時頃、秋元が現在出演している音楽劇『ACT 泉鏡花』を終え、都内の自宅マンションへ帰宅すると、その30分後、広井も同マンションへ入っていった。そして「入室後、部屋の電気はすぐ消えた……」など、男女の関係を連想させるセンセーショナルな記事となっている。その後2人は翌日に、時間差で外出する様子まで写真付きで報じられている。またこの日以外にも、7~8日にかけての深夜も広井は秋元のマンションを訪れていたという。同記事中、秋元は、「広井氏がマンションに来たことは?」との質問に対し、「ないです」と答えているが、広井の方は「ここ最近で彼女の家に行ったのは7日深夜の1回だけ」と訪問を認めている。二人の話は食い違っており、どちらかが嘘をついている事になる。
秋元と広井の関係は、まず昨年夏のAKBメンバーによるミュージカル『AKB歌劇団 インフィニティ』のプロデュースを広井が手がけており、また広井は現在秋元が出演している音楽劇『ACT 泉鏡花』を昔手がけた事もある。そして今回、広井の新プロジェクトであるラジオドラマ&漫画『ダブルヒロイン』にも秋元は抜擢され、その一部であるラジオ『秋元才加・宮澤佐江のうっかりチャンネル』もスタートしたばかりだった。
  • 同日、秋元のブログに事務所スタッフが秋元の言葉としてメッセージを投稿。「広井王子さんは、演技についていろいろアドバイスをしてくださる先生であり、尊敬している演出家です。今回、泉鏡花という難しい舞台に出演するにあたり、前に泉鏡花を手掛けたことのある広井さんに相談に乗っていただいていました。父親以上に歳が離れているので、まさか、そんな噂になるようなことはないだろうと思っていました。ファンのみなさまにご心配をかけてしまったことを深く反省しております」と、記事内とは違い、訪問は認めた上で、交際については否定した。
さらに、「ファンのみなさんには、どうしても私の口から直接お話しさせていただきたいと思い、ニッポン放送のプロデューサーの方に無理を言って、金曜日の「AKB48のオールナイトニッポン」で発言のチャンスをいただきました。そこで、今回の件についてお話させて頂きたいと思います」と表明。[1]事の顛末は、15日(金)深夜1時から放送される同番組で、本人の口から語られる予定。
  • AKBには「恋愛禁止」ルールというものがあるが、これまで「処分される」か「されない」かのポイントは「証拠があるか」または「未成年」かどうかの二つとされていた。しかし今回はこれまでの正規メンバーのスキャンダルとは違い、写真を撮られるという決定的な証拠があがってる。それでも秋元本人は交際報道を否定。これに対しAKB側がどの様な判断を下すのかが注目となっていたが、所属事務所は「男女分け隔てなく付き合う子なので誤解を与えてしまった」「2人は師弟関係」と秋元をフォロー。[2]AKB運営スタッフも、「マンションは所属事務所(office48)の寮。他のメンバーもおり、2人きりではなかったはず」と説明した。
同記事も、秋元が「2LDKのマンションに同期生1人と同居」しているとも伝え、10月10日早朝にそのメンバーはマンションを出たと報じている。それまで3人が同じ部屋にいたようだ。office48所属、2期生、実家暮らしではない、以上の条件に当てはまるメンバーはかなり絞られているが、このもう一人のメンバーも今回の件に関係があるのか、それとも巻き込まれてしまったのか、注目が集まっている。
  • 一方、若い女性アイドルの部屋に深夜に一人で行っていた広井は取材に対し「お泊まり」した事は認めながらも、秋元との恋愛関係は否定。マンションへ行った理由については「寅さんのビデオを貸すために行きました。一緒に見るかとなって、彼女に解説しながら見ていたら、いつの間にか寝ちゃってしまった。秋元(才加)さんがかわいそう。オレなんか役不足だよ。こんなジジイで…。恋愛関係は100%ないです。(秋元)康さんとも仲がいいので、メールしたら笑ってました。うかつでした。本当にごめんなさい」[3]
14日朝、自身のブログでも釈明を行った。「恋愛感情はまったくありません。あるわけがないです」。報道について「びっくりしています。と同時に、ちょっと軽率だったなと思っています。いまをときめくAKB48のアイドルに関わっているという自覚が足りませんでした。たくさんいる芝居仲間と同じに考えていました。このたびお騒がせしたことにつきまして、関係者のみなさん、ファンのみなさんに、お詫びいたします。秋元才加さんにも申し訳ない思いです。いくらなんでも56のジジイと恋愛じゃかわいそうです」。自宅マンションに訪れた件については、「ぼくは秋元才加さんの事務所から芝居のアドバイザーを正式に依頼されました」とし、30年かけて蓄えた芝居の資料などに触れ「その資料やぼくが見てきたものが芝居を志す若い方の役立つなら、それは嬉しいことです。歳をとるとはそうゆうことなんです」と釈明。秋元の役作りへの取り組みを絶賛した上で「ただ経験が足りません。AKBの仕事を終え、深夜に台本と格闘して助けを求めてくる電話が何度かありました。芝居のことならいつでもサポートしようと思いました」と釈明している。秋元自身については「ある種の感動を覚えました」と演者として認めながらも、「決して恋愛感情ではありません。感動です」としている。
また、秋元がたびたび広井の仕事に不自然にキャスティングされていると同誌は報じ、いわゆる「枕営業」と呼ばれるものが行われているのでは、という疑惑については、「ぼくがいろいろなキャスティング権を握っているように言われていますが、そのような権限はまったくないです」とこちらも否定。そして「最後にお願いがございます。どうか劇場に足を運んでいただきまして秋元才加さんをご自身の目で見ていただきいと思います」と結んだ。[4]
  • 最終的に所属事務所は秋元に対し「本人には、誤解を招くような行為は慎むよう注意しました」とし、注意以外の処分などは行われなかった。[5]
  • 10月14日、『AKB48秋元才加・宮澤佐江のうっかりチャンネル』2回目。番組タイトルの「うっかり」にちなんで。宮澤「才加うっかり発言も多いよ」。秋元「そうなのよ」。宮澤「ポロポロ言うよね。才加って意外と」。秋元「うん。結構、危ない事も言う…」。宮澤「はいピー」。[6]先週の「自分は上層部に認められている」など、かなり際どい発言も多い。
  • 10月15日、ブログで宣言していた『AKB48のオールナイトニッポン』に緊急出演。冒頭から秋元は一人で先日報道されたスキャンダルについて、涙で声を詰まらせながら、以下のように釈明した。
「AKB48の秋元才加です。この度、ファンの皆さま、メンバー、関係のみなさまにご心配おかけしまして、申し訳ございません。オールナイトニッポンの時間で、少しだけお話させて頂きたいと思います。先日、報道にありました、演出家・広井王子さんとの噂ですが、全て私に責任があります。広井さんは私が尊敬する演出家で、今まで芝居について教えてくださいました。今回、泉鏡花の舞台に出演させていただくことになり、泉鏡花の舞台を手がけた広井さんに、夏ごろからいろいろ相談にのっていただきました。私が広井さんの家に伺ったこともありますし、広井さんが家にいらしたこともあります。広井さんはお嬢さんと一緒に暮らされていますし、私はメンバーの梅田彩佳ちゃんと二人暮らしなので、何も考えていませんでした。それ以前に広井さんは父より年齢が上なので、男性として考えた事がありませんでした。記事に出た当日もお芝居のことを話すために、遅くに食事をする約束をしていたのですが、私の仕事が遅くなってしまい、広井さんが家に来てくださいました。ずっと芝居のお話をして、それから私が翌日提出しなくてはいけないアンケートを書いているうちに、広井さんが寝てしまったので、うめちゃん(梅田彩佳)と相談して、そのまま寝かせてあげようという事になりまして、本当にすいません。本当に言い訳をしているみたいで、情けないです。応援して下さっているファンのみなさんに申し訳ないです。一生懸命やっているAKBのメンバーに…本当にすいません。色々お話しようと思ったのですが、すいません。こんな事になってしまって、すべて私の不注意です。本当はみんなの模範にならなければいけないのに、キャプテンの資格が無いです。AKB48チームKキャプテンを辞任させていただきます」。[7]
以上、改めて男女関係は無かったとしながら、誤解されるような非が自分にはあったとして、チームKのキャプテンからの辞任を発表した。そして「またキャプテンをやらせて貰えるように頑張ります」と、今後もAKB48チームKの一メンバーとして活動していく事を誓った。
この日の出演者は、旧チームKの河西智美(現チームB)倉持明日香(現チームA)。倉持は「もっさん(秋元才加)は私たちにとっても、AKBにとっても必要な存在だから、私はこれからももっさんに付いて行きたと思うし、それはメンバーみんなもそう思っているから…」と話した。旧チームKからゲストも多数駆け付け、宮澤佐江増田有華(現チームB)、佐藤夏希(現チームB)、松原夏海(現チームA)、小林香菜(現チームB)、梅田彩佳が登場した。また大島優子からはメールが送られてきており、それが読み上げられた。他チームからは高橋みなみ(チームAキャプテン)が出演している。
今回はコーナーは一つのみに抑えられ、大半は旧チームKの話や、リスナーからのメール紹介に当てられた。ファンからは「チームKのキャプテンは才加ちゃんしかいない」。「写真週刊誌に撮られるのも人気の証拠」。「キャプテンを辞める事の方が無責任」。「みんなの目標になるよう上を目指してこういう事になってしまったんだから、辞める必要な無い」など励ましや応援、中には厳しい意見などのも含め、メールが殺到した。「逃げるな」という意見には、秋元は「逃げてないです」と応え、責任を取って辞任するという自分の判断が間違っていないとした。AKBはTVなどでは「恋愛禁止」を公言しているが、それでも度々メンバーにはスキャンダルが取り沙汰されている。しかし正規メンバーが処分を受ける事はほとんど無く、大抵本人が否定すればそれで済んでしまう。しかし研究生には厳しい処分が下る事が多く、過去に男性とのツーショットプリクラが出ただけで解雇されたメンバーもいる。今回は、いくら歳が離れているとはいえ、深夜に男性を家に泊まらせ、一泊させるというのは、やはり不注意だったと言わざるを得ず、「すべて私に責任がある」と自らの過ちを認めた。そしてキャプテンという立場上、他のメンバー、そして正規メンバーを目指す研究生というAKB全員の模範とならなければならない立場にいながら、それが出来なかった事と、すでに恋愛禁止というルールがほとんど機能しなくなっており、今回も秋元には口頭での注意のみという甘い処分が下されていたが、秋元本人がそれをよしとせず、自ら「けじめ」としてキャプテンからの辞任を運営へと申し出た。最後に秋元は「改めてAKB48は大切で、大好きだと思った。今まで以上に頑張りたい。またキャプテンになれるまで見守ってほしいと思います」とファンに向けて再起を誓った。
秋元の辞任によりチームKキャプテンは不在となったが、後任を誰が務めるかなどの発表はなかった。
  • 10月16日、AKB公式ブログにて戸賀崎がコメントを掲載。「秋元才加より、キャプテンを辞任したいという申し出があり、その申し出を正式に受理致しました。ファンの方からは「辞める必要はない」「もっと違う責任の取り方があるのでは?」「何故解雇じゃないんだ?」などと色々なご意見を頂いている事でわかる通り、沢山の方にご心配とご迷惑をおかけしてしまった事に対する秋元なりのけじめのつけ方だと思ったからです。僕自身も支配人としてだけではなく、所属事務所の人間としても、いくら師弟関係で恋愛感情がないとは言っても、周りがそうなのか? と、誤解を生むような行動をしてしまった事については厳重注意をしました。「これからのキャプテンはどうするんですか?」そんなご質問も頂いております。後任などの詳細につきましては、またわかり次第、ご報告させて頂きます。[8]
  • 秋元に代わるキャプテンの人事に注目が集まっているが、デイリースポーツは、旧チームKからの残留組で年長者の「大島優子宮澤佐江ら人気メンバーから選ばれることになる見込み」としている。[9]Kでの最年長は秋元と同い年の大島。旧チームKで円陣の掛け声を担当していたのは宮澤。どちらも可能性は高い。旧チームKは2期生が中心になって創設されているが、今年から新体制でチームは再始動しており、一番先輩になるのはチームAから異動していた1期生の板野友美峯岸みなみになる。他にも前田敦子などが「影番」として名前を挙げた事もある仁藤萌乃なども名前が挙がっているが、仁藤は5期生で、前述の4人に比べるとかなり若い。また秋元自身も復職を目指しており、秋元が戻るまで後任を立てない事も考えられる。その場合も、戻るまでにどのくらいの期間がかかるのかも分かっていない。ちなみに正規メンバーで唯一解雇処分を受けた菊地あやかは、オーディション研究生を経て、元の正規メンバーに戻るまで、1年半かかっている。
  • 10月16日、昨晩の『AKB48のオールナイトニッポン』へは、通常の5倍にあたる約5万件のメールが届いたことが分かった。AKB48劇場にも、通常の20倍にあたる約1000件の問い合わせメールが届いており、運営関係者は「こんなに反響は大きいとは思わなかった」、今後のチームKについて「しばらくはキャプテン不在でいきますが、代役を立てるのか検討していきたい」と話している。[10]
  • 10月27日、騒動後、初のチームK公演。冒頭の4曲が終わり、自己紹介でのお題は“今日は何の記念日ですか?”。緊張した表情で順番を待っていた秋元は、自分の番になるとふっと笑みをこぼし「みなさん、ご心配をおかけしまして、すいませんでした」と深く、長く頭を下げた。ファンは「才加~!!」と声援で迎え入れ、他のメンバーは手をたたきながら温かい目で秋元を見守った。秋元はお題に絡め「今日は私にとって、スタートの記念日です」と切り出し、「けじめとしてキャプテンを辞任したんですけど、『またキャプテンになれよ』って満場一致でいってもらえるように頑張っていきたい。逃げたわけではないので。今日は、そんなスタート記念日にしたいと思います」と挨拶した。辞任発表の時とは違い、笑顔での再スタートとなった。[11]

脚注・出典

  1. ^ http://ameblo.jp/akimoto100323/entry-10675918023.html
  2. ^ スポーツニッポンhttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20101014001.html
  3. ^ http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20101014-689896.html
  4. ^ http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/81032/full/
  5. ^ スポーツニッポンhttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20101014002.html
  6. ^ 『AKB48秋元才加・宮澤佐江のうっかりチャンネル』 2010/10/14
  7. ^ AKB48のオールナイトニッポン』2010年10月15日
  8. ^ http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10678422323.html
  9. ^ http://www.daily.co.jp/gossip/article/2010/10/17/0003538071.shtml
  10. ^ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101017-00000034-sanspo-ent
  11. ^ http://www.daily.co.jp/gossip/article/2010/10/28/0003563874.shtml