チームA
「チームA」は、AKB48を構成する4つのチームのうちの1つ。AKB48は過去4度にわたり、チームの再編成を行っているため、以下のように5つの「チームA」が存在する。
- 初代チームA (2005年12月8日 - 2010年5月27日)
- 高橋チームA (2010年7月27日 - 2012年10月29日)
- 篠田チームA→横山チームA (2012年11月2日 - 2014年4月21日)
- 高橋チームA(2代目)(2014年4月25日 - )
- 横山チームA(2代目)(2015年)
ここでは、それぞれについて解説する。
初代チームA
2005年12月8日結成、2010年5月27日公演終了。なお、公式チーム呼称が発表されていないため、便宜上の呼称を「初代チームA」とする。
特徴
- 「This is AKB48」とまで言われた、AKB48の「原点」にして「顔」のチーム[1]とされる。
- チームカラーはピンク。
- 2006年4月、当初の構想であった「一軍、二軍制度」が見送られ、1期生がAチーム、2月のオーディションに合格した2期生がKチームとしてスタートする事になった。「チーム○」を「○チーム」と呼ぶのは現在では誤用であるが、チーム創設時は「○チーム」と呼んでいたことがある[2]。2006年6月~7月頃にかけて、現在のような「チーム○」に変更された。
- 「チームA」と呼ばれるようになったのは2006年4月で、AKB48が創設された当初(2005年12月から2006年3月)はチームという概念がなかった[3]。現在では、チームAの創設は2005年12月との解釈がされており、2005年12月~2006年3月まで1期生が行っていた公演も、今では便宜的に「A1st」と呼んでいる。
- チームAの特色は、王道アイドル系[4]。
- メンバーは、スター性が高く、マイペース、個人の主義を尊重する人物が多いのが特徴。チームのモットーは「自由」という超・自由主義なチームだった[1]。
- 選抜常連組をはじめ、人気のあるメンバーが数多く所属し、「スター軍団」[1][5]、などとも呼ばれた。第1回総選挙では、1位から8位のうち6人がチームAのメンバーから選出され、ランキング上位を独占した。
- AKB48のインディーズデビューシングルの『桜の花びらたち』から10thシングル『大声ダイヤモンド』までは、ほとんどの曲がチームAの公演曲からシングルカットされたもの。
- 秋元康は「シングルはチームAから生まれがちだったものが、以降はAKB48全体から生まれる様になりました。これはつまり、A・K・B各チームの実力が拮抗してきて、特定のチームに頼る必要が無くなったという事の表れなんだと思います」と語っている[6]。少なくとも秋元の中では、2008年10月頃までは“チームA”が他のチームより特別だったという事である。
- メンバー間の絆が強かったチームKに比べると、チームAは団結力が弱いとも言える。
- その原因を浦野一美はこう分析する。「それまで『AKBは1軍2軍制。お互いがライバル』と言われてきたから、『仲良くしちゃいけない』っていう考えがみんなの中にあったと思うんです。そもそも『全員がライバル』と教わったチームAと、最初から『チームAを追い越せ』って言われて団結してたチームKっていう違いに、そのルーツがあると思うんですよね」。[要出典]
- だがお客さんがまったく入らないというグループ結成時の一番過酷な状況を、「みんなでなんとかしよう」と乗り切り、さらに2期生が入ってくる事で「チーム制」が導入。自分たちは「チームA」という一つのグループになり、「チームK」という共通のライバルも現れた事により、結束力を高めていった。[要出典]
- メンバーによるチームA評。
- 小嶋陽菜「自由な人たちの集まりなんですけど、やる時はやるのがチームA[1]。
- 高橋みなみ「Aは自由奔放だから、ルール的なものは無い」[7]
- (初代)チームAから、(秋元)チームKへ異動した板野友美は、チームKを運動系の部活とたとえ、古巣のチームAは「吹奏楽部」と評している。それは「それぞれが上手く自分の音を出して、結果としてハーモニーが出来るという感じ」から[8]。
- チームK秋元才加がイメージするチームA。「一人一人が力を持っているメンバーが多いので、一人一人が輝いてて、個人で立っている感じがする。バスケで言うと、一人一人が自分のポジションをやる事によって成り立っているチーム」[9]
- チームB柏木由紀がイメージするチームA。「チームAは“個人のチーム戦”だと思うんですよ。個人個人がしっかりしていて、でもそれがまとまった時のパワーはすごいです[9]。
- チームKのファンがチーム全体を応援するようなタイプだとすると、チームAのファンはあくまでメンバー個人個人を応援する者が多い。戸賀崎智信は野球で例え、チームKのファンが阪神ファンなら、チームAのファンは巨人ファンだと言っている[9]。
- 円陣での掛け声は
「(せーの) いつも 感謝 (せーの) 冷静丁寧正確に AKB48!」
歴史
2005年
- 12月8日、1期生20名がデビュー。
2006年
- 2月26日、2期生が合格。
- 3月28日、当初予定されていた「一軍」「二軍」制度は見送り、「Aチーム」と「Kチーム」というチーム制になる事を発表。
- 4月15日、2nd公演より1期生は「Aチーム」として活動を開始。
- 6月、「Aチーム」から「チームA」に呼び名が変更。
- AKB48に存在する2つのチームは、いつしかライバル関係に。
- 9月29日、チームの組替え発表を行うと告知。
- 10月25日、メジャーデビューシングル『会いたかった』をリリース。元々はチームA2ndの公演曲であったが、歌を担当するメンバーは、AとKから“選抜”される。
- 11月4日、AKB48初のコンサートで、チームAとチームKのメンバーをシャッフルする「ばら組・ゆり組」構想を発表。メンバーは泣き崩れ、ファンからも賛否両論。アイデアを出したのはもちろん秋元康だが、戸賀崎によると「AとKの血が混じる事について、それぞれのチームを応援してきたファンには抵抗がある。ただ、AのファンとKのファンがあまりにも対立しているから、一度シャッフルしてファン同士の交流をさせようというのが秋元さんの判断」[9]
2007年
- 5月24日、発表から半年後、突如公式ブログで「みなさん、ついにお待ちかねのひまわり組の初日が決定しました」と発表[2]。「花が違うじゃん!」とファンからツッコまれる[9]。
- 7月1日~11月30日、チームAとKの合同チーム「ひまわり組」で「僕の太陽」公演を行う。
- 12月8日、2nd Stage「夢を死なせるわけにいかない」公演初日。
2008年
- 4月19日、ひまわり組2nd「夢を死なせるわけにいかない」千秋楽。
- 4月20日、A4th「ただいま恋愛中」をリバイバル公演。元のチームAに戻る。
2009年
- 8月23日、コンサート「組閣祭り」で再びチームシャッフルを行うと発表。
2010年
- 5月27日、何度か延期されたA5th「恋愛禁止条例」千秋楽をもってチームA解散。
メンバー
結成メンバー
- 板野友美
- 宇佐美友紀
- 浦野一美
- 大江朝美
- 大島麻衣
- 折井あゆみ
- 川崎希
- 小嶋陽菜
- 駒谷仁美
- 佐藤由加理
- 高橋みなみ
- 戸島花
- 中西里菜
- 成田梨紗
- 平嶋夏海
- 星野みちる
- 前田敦子
- 増山加弥乃
- 峯岸みなみ
- 渡辺志穂
中途加入
- 篠田麻里子 (2006年1月22日)
昇格による配属
- 藤江れいな (2008年3月26日)
- 佐藤亜美菜 (2008年4月15日)
- 宮崎美穂 (2008年7月13日)
- 北原里英 (2008年7月30日)
- 中田ちさと (2008年10月19日)
- 高城亜樹 (2008年12月29日)
他チームへの途中異動
- 浦野一美 (チームBへ)
- 渡辺志穂 (チームBへ)
- 平嶋夏海 (チームBへ)
- 藤江れいな (チームKへ)
- 板野友美 (チームKへ)
- 北原里英 (チームBへ)
- 峯岸みなみ (チームKへ)
- 宮崎美穂 (チームBへ)
- 佐藤亜美菜 (チームBへ)
卒業
高橋チームA
2010年7月27日公演開始、2012年10月29日公演終了。
特徴
- 2009年8月、日本武道館でのコンサート『組閣祭り』で、一部メンバーを除いて、チームA・K・Bのメンバー組み替え、チーム内キャプテン制の導入、4名のSDN48への完全移籍(=AKB48からの卒業)、研究生12名の大量昇格などが発表された(実際昇格したのは11名)。
- キャプテンには高橋みなみが就任。
- 発表と実際の変更点。研究生鈴木まりやはチームAへ昇格予定だったが、翌2010年2月、昇格先がチームBへと変更。
- 新チームAのデビューは2010年7月27日。組閣発表当初は、2009年10月から新体制で公演を行っていくと発表していた[10]が、『AKB歌劇団』などにより12月に延期された。しかし12月になっても新チームの公演は始まらず、2010年にはメンバー総出演ドラマ『マジすか学園』により再び延期[11]ようやく、新チームKは3月に、Bは5月に開始。チームAは6月19日が初日の予定だったが、メンバーのメディア出演が多くなり、万全の体制で初日を迎えることが出来ないとして7月15日に延期。さらに、楽曲制作、振り入れ等の公演製作を完成させることが出来なかったとして7月27日に再延期された。これで全てのチームが新体制での活動を開始したが、発表から再始動するまでに、既に1年近くが経過していた。
- 3チームの中で一番旧チームの色が残っているのが新チームAで、6名が旧チームAからの残留。
- 高橋によると「良い意味でも悪い意味でも丸い、おだやかなチームだと思います。私としては気を遣いすぎて自分が出せないのは良くないと思うので、ありのままの自分でいられるチームにしていきたい! そしていざという時には一致団結できる強さを持っていきたいなと思います」
- 円陣での掛け声は、
「(せーの)冷静丁寧正確に(やりたい事やってるか?)Yes,sir.(チーム)A!」
- ()内はキャプテン高橋みなみの担当。
メンバー
結成メンバー
- 初代チームAからの残留
- 初代チームKから異動
- 初代チームBから異動
- 研究生から昇格
他チームへの途中異動
卒業
- 前田敦子(2012年8月27日)
篠田(横山)チームA
2012年11月2日公演開始、2014年4月21日公演終了。
特徴
- 2012年8月24日、東京ドームで行われたコンサート、「AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~」1日目において、再組閣が発表された。
- キャプテンには、篠田麻里子が就任。
- 同11月1日から活動を開始し、翌2日、「チームAウェイティング公演」を開始。
- 同7月22日、キャプテンの篠田麻里子が卒業し、キャプテンは横山由依に引き継がれた。
メンバー
結成メンバー
- 高橋チームAから残留
- 秋元チームKから異動
- 柏木チームBから異動
- 大場チーム4から異動
- 所属先未定からの配属
- 研究生から昇格
- 他グループより兼任開始
昇格
- 佐々木優佳里(2013年4月28日)
ドラフト生
他グループより兼任開始
兼任解除
- 小谷里歩(2013年4月28日)
卒業
高橋チームA(2代目)
2014年4月25日公演開始。なお、高橋みなみがキャプテンを務めるチームAの時期が2回存在するため、便宜上「~(2代目)」と呼称する。
特徴
メンバー
結成メンバー
- 横山チームAからの残留
- 大島チームKから異動
- 梅田チームBから異動
- 研究生から昇格
- 他グループからの移籍・兼任
昇格
兼任終了
卒業
横山チームA(2代目)
なお、横山由依がキャプテンを務めるチームAの時期が2回存在するため、便宜上「~(2代目)」と呼称する。
特徴
メンバー
結成メンバー
昇格
兼任終了
脚注・出典
- ^ a b c d 日本テレビ「AKBINGO!」第37回(2009年6月10日放送)より。
- ^ a b チーム編成及びAKB48概念について - AKB48オフィシャルブログ 2006年3月29日 引用エラー: 無効な
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タグ; name "ameba10010723578"が異なる内容で複数回定義されています - ^ 三周年を迎えて - AKB48オフィシャルブログ 2008年12月8日
- ^ 日本テレビ「女神のマルシェ」2010年7月9日放送より。
- ^ 講談社「AKB48総選挙公式ガイドブック」P47より。
- ^ 集英社「AKB48ヒストリー~研究生公式教本~」より。
- ^ a b CBCラジオ「今夜は帰らない…」2009年2月14日放送より。
- ^ 講談社「AKB48総選挙公式ガイドブック」P29より。
- ^ a b c d e f 太田出版「QuickJapan」 Vol.87より。
- ^ AKB48 新内閣 - AKB48オフィシャルブログ 2009年8月24日
- ^ 年末集中連載【AKB48の光と影】「糞運営」「ずさんの極致」AKB48運営の悪行バッドリストワースト10 - 日刊サイゾー 2009年12月28日
関連項目