エース

提供:エケペディア
2015年1月11日 (日) 11:10時点におけるStaygold (トーク | 投稿記録)による版 (既存記事の一部改稿、国内姉妹グループ加筆(一応、こんなところでご勘弁を…))
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エース」とは、48各グループのメンバーのトップに立つ者を指す。

ここ近年は、AKB48では、AKB48以外の姉妹グループからの選抜メンバーや移籍・兼任メンバーも増加し、ボーダーレス化が進んだことで「(グループ全体も含めた)AKB48の顔」となり活動することとなる。

格差社会とも呼ばれるほどAKB48には厳しいヒエラルキーがあるが、その一番上に立っている者がエース。決めるのは総合プロデューサー秋元康で、結成初期からそのポジションにいたのは前田敦子であった。

「次世代エース」と「世代交代」

  • 「次世代エース」というのは、ここ最近頻繁に使われる様になった言葉。AKB48は結成初期から前田がエースとして引っ張ってきたが、メンバーの大半が二十歳を超えるようになり、世代交代の先送りも、もう限界だとされている。そもそもAKB48は「通過点」であり、メンバーは卒業してからそれぞれの夢へと進んでいくというのが基本コンセプトの一つだった。前田本人も当初から、将来は「女優になりたい」とずっと語っており、そこで今のAKB48には、前田に代わって引っ張っていく“次のエース”となるメンバーが必要とされている。
  • ちなみに第2回総選挙では、前田を抑えて大島優子が第1位を獲得し、AKB48センターの座を獲得。当時マスコミなどで「政権交代が起こった」という様な誤った報道がなされてしまった為、混乱しているファンも多いが[1]これはファンが選んだ次の新曲1曲のみの限定的なケースであって、秋元康が大島をエースと認めた訳ではなかった。選挙後、秋元は「あれは誤報」とキッチリ否定しており、[2]今でも前田の事を「現エース」と呼んでいる(2010年当時)。[3]それを象徴するべく、シングルのセンターも再び前田に戻っていた。[4]
  • その後、2012年3月に前田が卒業を表明。大島が第4回総選挙で再び第1位となり、同年8月の前田卒業以降は大島が名実ともにAKB48のエースとなる。とはいえ、大島と前田はデビューに4ヶ月ほどしか差はなく、後継エースとなった大島も2014年6月で卒業。代わって、3期生の渡辺麻友第6回総選挙で第1位となり、続くお38thシングルでもセンターに選出されている。渡辺は、かねてより秋元康からエース候補の一人であると認められていた[3]。しかし、渡辺も3期生とキャリアとしては古い方であり、また、組閣などで他の姉妹グループからの兼任などもあり、渡辺に続く「次世代エース」の候補も続々と台頭し始めている。

AKB48の次期エース候補として名前の挙がっている(いた)メンバー

  • 3期生では、渡辺麻友同様に、総選挙で上位の常連である柏木由紀も候補とみられていたが、ソロデビューを果たしたことや年齢的にも若くないこと、大組閣においてNMB48の兼任を開始していることから、AKB48としての「次期エース」の候補としてはやや外れた印象がある。
  • 5期生では、北原里英宮崎美穂指原莉乃が候補にあがっていた。当時、研究生というのは、あまり良い扱いを受けていなかったが、一部のメンバーはかなり優遇されており、運営から期待を受けていた。最初に、まず雑誌などで「次世代エース」という様な紹介をされた。指原は特殊な経歴で、最初は推され、次に干され、2010年に再び推され、ついにブレイク。メンバーの中では、「笑っていいとも!」のレギュラー出演や「さしこのくせに」「指原の乱」などの冠番組を持っていた。秋元も北原・指原の名前は次期エースの中に入れている[5]。また、秋元とは対照的に、戸賀崎智信(当時のAKB48劇場支配人)は、5期生は選抜に必要なメンバーではあるとしているが、センターに立つ器では無いと判断している模様。[6]
その後、指原はHKT48に移籍したものの、第5回総選挙で第1位となり、AKB48とほぼ同様の活動も行っている。また、単独の仕事も多いことで個人としての知名度も高く、実質的なAKB48(グループ)のエースとしての見方が強い。ただし、HKT48へ移籍する原因となったスキャンダルの印象が強く、アンチも多く存在するのが現状である。
北原は、選抜から陥落した第5回総選挙以降序列が徐々に低下し、大組閣での副キャプテン就任や単独の仕事も多く一定の知名度はあるものの、エース候補から脱落した印象は否めない。
宮崎は、デビュー当時は前述の2人より推されていたが、後に選抜メンバーからも外される様になり、総選挙でも低迷(第5回総選挙ではフューチャーガールズ圏外にまで陥落)していることから、エース候補から完全に脱落している。
  • 6期生からは、高城亜樹が候補に挙がっていた。研究生から最速で正規メンバーに昇格したという記録を持っている[5]。しかしながら、第2次組閣でのJKT48移籍(その後、2013年4月よりAKB48を兼任する形で復帰)により、宮崎同様にエース候補から離脱した見方が強い。
  • 続いて名前が挙がったのが、9期生の横山由依。1年2ヶ月ぶりに出た昇格者(2010年10月当時)で、いきなりNot yetへの加入、選抜入り、メディアにも頻繁に呼ばれるなど、現在では中心メンバーの一人として活躍。秋元も「AKB期待のエース」と呼んでいる。[7]特に篠田麻里子が横山を買っていて、自身卒業後のチームAキャプテンの後継に指名され、さらに、大組閣体制以降のチームKキャプテンとなっている。とは言え、まだ、実力を伴っているとは言い難く、運営の独断で強烈に推され出したため、多くのアンチも抱えている。2010年当時、アンチが一番多いのは前田敦子であり、それが「エースの宿命である」とも秋元は語っている。[8]つまり、アンチの多さは人気の裏返しだと運営は捉えている。その横山も2014年12月のAKB48劇場9周年公演で、高橋みなみが翌2015年卒業を発表したことで、後継の総監督に指名されることとなった。このことから、一部の識者からは「総監督が“エース”を兼ねるのは不可能」[9]との見方もあり、高橋同様に運営側を兼ねる「プレイング・マネージャー」として、グループ全体を支える立場に変わることとなる。
  • 中堅に差し掛かりつつある9期の中で、いち早く抜け出した横山に続いたのは島崎遥香で、「マジすか学園3」の主役(次作も主役格)や第3回じゃんけん大会優勝でセンターを獲得するなど、いわゆる推され路線に入ったものの、総選挙での選抜入りは第5回総選挙神7入りは第6回総選挙が初めてであることもあってか、人気と実力を伴っているといえるかは微妙なところである。
  • 11期では川栄李奈が、「めちゃイケ期末テストSP」で最下位となり、「センターバカ」として知名度が上昇。その後、「バイキング」のレギュラー出演や選抜常連の地位まで上がってきている。ただ、総選挙での選抜入りは第6回総選挙が初であり、選抜ラインぎりぎりの第16位であったこともあり、前述の島崎同様に、人気と実力を伴っているといえるかは微妙なところである。
  • 14期では小嶋真子岡田奈々西野未姫の「三銃士」も知名度を上げてきているが、その3人を猛追するのが15期の大和田南那向井地美音。大和田はドラマ「セーラーゾンビ」の主演、向井地は同じ子役出身の大島優子から「ヘビーローテーション」のセンター後継指名を受けるなど推されつつあるが、いずれも総選挙での選抜入り実績(大和田、向井地に至ってはランクイン経験がない)がないこともあって、これから実力をつけていく存在ともいえる。
  • 近年はAKB48本体だけでは人材が不足気味であることもあり、「大組閣」などのチーム再編によって、外部の姉妹グループから有力な人材を移籍、兼任させる方法も取られている。兼任組の先駆けとなったのは、SKE48のエース松井珠理奈。「大声ダイヤモンド」や第4回じゃんけん大会優勝で「鈴懸なんちゃら」でAKB48のセンターを務めた事がある。それ以降のシングルでも選抜メンバーに選ばれており(第1回から第3回じゃんけん選抜を除く)、2012年からはAKB48を兼任。AKB48のメンバーとして活動する事も多いが、あくまで別のグループとの兼任メンバー。SKE結成当初から「SKEとしてAKBを超える」ことを目標と語っており、また本人にAKB48への移籍を希望する意志も無い模様。実際に移籍しても、それまで頑張ってきたAKB48メンバーや、ファンも多く敵に回す事になってしまい、プラスになるかどうかははっきり言って未知数である[10]
大組閣でAKB48との兼任になった山本彩(NMB48)、宮脇咲良(HKT48)、完全移籍した木﨑ゆりあもエース候補のひとり。山本はNMB48の稼働開始からエース格とされており、9thシングルまで毎回センターを務めていた。兼任以前からAKB48のシングル楽曲に選出されているが、兼任開始以降はAKB48としての活動も多くなり、川栄と同じく「バイキング」のレギュラー出演など、単独での仕事も増加しつつある。宮脇はHKT48の1期生メンバーで、第4回総選挙で唯一のランクインメンバーであったが、実際HKT48としては2期生の田島芽瑠朝長美桜の後塵を拝することが多かった。しかし、兼任開始以降は第6回総選挙で第11位となり選抜入り、さらに38thシングルにおいては、渡辺麻友とのダブルセンター、「マジすか学園4」の主役に抜擢されるなど、推されつつある。木﨑はSKE48時代、こちらもW松井(珠理奈・玲奈)の陰に隠れる存在であったが、次期SKE48のエース候補と目されていた。完全移籍により、チーム4の副キャプテンに抜擢されたほか、ドラマ「GTO」出演、ラジオでの冠番組開始など、徐々に知名度をあげつつある。一方AKB48のライバルグループを標榜している乃木坂46から、「交換留学生」として元センターの生駒里奈が、AKB48グループ・乃木坂46双方のファンから波紋を呼んでいる中でのAKB48との兼任になったが、第6回総選挙では第14位、連続して38thシングル選抜に入るなどの実績を残しているが、あくまでも乃木坂46としての活動が主体であるため、次期エースとは現状言い難い状況である。
ただし、上記の移籍・兼任メンバーはAKB48を応援する一部ファンからは外様としての見方が強く、AKB48の次期エースとして目されることは、抵抗感が大きいのも事実であり、特に兼任メンバーに対しては、一部の地下掲示板においてはアンチによる誹謗中傷が数多くあるのも現状である。

各姉妹グループのエースと次期エース候補

前述のAKB48以外の国内48グループのエースとエース候補を列記する。

SKE48

メジャーデビュー当時から、1期生のW松井(松井珠理奈松井玲奈)が楽曲センターを務めていたこともあり、この2名を中心とした体制が続いている状況である。珠理奈はAKB48、玲奈は乃木坂46との兼任となり、本拠地の公演に出演する機会も減少しているものの、メディアなどで表に出る機会が多いのはこの2名である。この体制の弊害となっているのは、有力な後継候補が育っていないことであり、後継エース候補と目されていた木﨑ゆりあはAKB48へ完全移籍、矢神久美小木曽汐莉向田茉夏などは学業専念などを理由に早々に卒業するなど、主に中堅に差し掛かった有力メンバーの卒業が続いている現状である。現在は第5回、第6回総選挙でランクインしている須田亜香里(3期生)がW松井に続く位置にいるが、年齢的に若くないことが懸念材料。また、『12月のカンガルー』では、初めてW松井以外のセンターとして、宮前杏実(5期生)、北川綾巴(6期生)が抜擢されたが、2人とも総選挙でランクイン経験がなく、今のところは実績が乏しいといえる[11]

NMB48

グループ稼働開始時より、1期生の山本彩渡辺美優紀が全面的にメディアに露出していることから、エースとして見られることが多い。ただし、渡辺については第5回じゃんけん大会で優勝し、ソロデビューを果たした反面、スキャンダル報道の影響で、指原同様にアンチが存在するのも事実である。シングル楽曲でもこの山本、渡辺に山田菜々を加えた3人がセンターを務めていたが、『らしくない』では、白間美瑠(1期生)、矢倉楓子(2期生)の2人にセンターが交代することとなった。矢倉についてはAKB48を兼任、白間も「AKB48総選挙公式ガイドブック2014」(講談社)の選抜予想メンバーとして表紙に起用されるなど、次世代メンバーの急先鋒として目されている。このほか、てんとうむChu!のメンバーに抜擢され、矢倉同様にAKB48を兼任する渋谷凪咲(4期生)や『ラブラドール・レトリバー』で選抜入りした薮下柊(3期生)なども次世代エース候補と言われる[12]。ただし、山本、渡辺以外はいずれも総選挙の選抜圏内に届いていない。また、城恵理子(2期生→4.5期生)は秋元康から『松井珠理奈を見た時のような衝撃』[13]と期待されるほど次期エースと目されていたが、2012年9月に学業専念のため一度卒業[14]し、約1年後に再び研究生として復帰しており、次期エース候補と再び言われるまでには時間を要するものと見られる。

HKT48

AKB48から移籍した指原莉乃が全面的に牽引役となっているが、グループ稼働当初は、公演においてセンターを務めている兒玉遥(1期生)がエース候補と目されていた。また、宮脇咲良(1期生)も前述の通り、HKT48初参加の第4回総選挙で唯一のランクインメンバーとなり、頭角を著していたが、指原の移籍に加え、メジャーデビューとなった『スキ!スキ!スキップ!』では、2期生で研究生(当時)であった田島芽瑠がセンターに抜擢され、1期生は田島、朝長美桜の後塵を拝することとなった。しかし、指原が「HKT48劇場支配人」を兼務したことで一歩引いたポジションとなり、兒玉、宮脇ともにAKB48を兼任、兒玉はHKT48、宮脇はAKB48のシングル楽曲のセンターを経験することで、再びエースとして目されることになっている。第6回総選挙で選抜入りした宮脇、第21位となった兒玉に加え、同様にAKB48兼任となった朝長、さらに速報では選抜圏内の11位(最終順位は第25位)となった森保まどか(1期生)などが、それに続くエース候補と言える。さらに、その次の世代ということでは、3期生の田中美久矢吹奈子の「なこみく」も、デビュー5か月で『桜、みんなで食べた』に選抜入りするなど、人気が上昇している[15]

脚注・出典

  1. ^ AKB48新曲のセンターは前田敦子 「総選挙は何のためだった」とファンが反発
  2. ^ 『BUBKA』 2010年9月号
  3. ^ a b 『AKB48 じゃんけん大会 総集号』
  4. ^ 選挙の次に当たる18thでは運営も気を遣ったのか、7人が担当。19thはじゃんけんで決めるというあくまでもイベント用で、20th以降は再び前田に戻る。
  5. ^ a b 『AKB48総選挙 公式ガイドブック2011』
  6. ^ FLASH SPECAIL 2011年5月1日増刊号『まるっとAKB48スペシャル』
  7. ^ http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2011/01/21/kiji/K20110121000094300.html
  8. ^ 『AKB48総選挙公式ガイドブック』
  9. ^ たかみなは、なぜAKB48を横山由依に託したのか? ORICON STYLE 2014年12月12日
  10. ^ http://npn.co.jp/article/detail/80240491/
  11. ^ SKE W松井以外の初センターも珠理奈「私がいるところがセンター」 スポーツニッポン 2014年11月30日
  12. ^ NMB48、新センターに白間美瑠&矢倉楓子起用の意図は? AKB48グループは“育成フェーズ”突入か リアルサウンド 2014年10月2日
  13. ^ テレビ東京系『スター姫さがし太郎』より。
  14. ^ http://www.menscyzo.com/2012/09/post_4614.html
  15. ^ HKT48 12歳の“なこみく” 「指原さんは優しい」 THE PAGE 2014年4月26日