「北原里英」の版間の差分

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*前田敦子の卒業と新組閣の発表によって勢力図に変化が生まれているAKB48。最近注目を集めているのは、島崎遥香と北原里英の二人。しかし、二人の将来に対するファンの予測は「島崎は次期エース」「北原は干されコース」と両極端だ。2010年に研究生から正規メンバーに昇格した島崎は、第1回の総選挙でUG入りするのがやっとという程度の人気だったが、今年3月にバーニング系列の芸能事務所ビッグアップルへの移籍が決定してから環境が急変。今年4月~6月まで放送されたドラマ『私立バカレア高校』で主演に抜擢され、続いて7月から放送されたドラマ『マジすか学園3』でも主演を務めた。さらに、5月に発売された26thシングル「真夏のSounds good !」で初の選抜入りを果たしている。9月には、ヤラセ疑惑もささやかれたが「じゃんけん大会」で優勝し、あっさりとAKB48のセンターの座も獲得。今月13日に公開された映画『劇場版 私立バカレア高校』の主演も務めており、運営側の期待のほどがうかがえる快進撃となっている。今月8日に行われた握手会では、神対応で「握手会の女王」と呼ばれる柏木と同じレーンに入ってファンと握手をした。これについて戸賀崎氏は「島崎には柏木を見習ってほしい」と説明している。これらを踏まえると、明らかに島崎は次期エース候補の最有力として扱われているといっていいだろう。
*前田敦子の卒業と新組閣の発表によって勢力図に変化が生まれているAKB48。最近注目を集めているのは、島崎遥香と北原里英の二人。しかし、二人の将来に対するファンの予測は「島崎は次期エース」「北原は干されコース」と両極端だ。2010年に研究生から正規メンバーに昇格した島崎は、第1回の総選挙でUG入りするのがやっとという程度の人気だったが、今年3月にバーニング系列の芸能事務所ビッグアップルへの移籍が決定してから環境が急変。今年4月~6月まで放送されたドラマ『私立バカレア高校』で主演に抜擢され、続いて7月から放送されたドラマ『マジすか学園3』でも主演を務めた。さらに、5月に発売された26thシングル「真夏のSounds good !」で初の選抜入りを果たしている。9月には、ヤラセ疑惑もささやかれたが「じゃんけん大会」で優勝し、あっさりとAKB48のセンターの座も獲得。今月13日に公開された映画『劇場版 私立バカレア高校』の主演も務めており、運営側の期待のほどがうかがえる快進撃となっている。今月8日に行われた握手会では、神対応で「握手会の女王」と呼ばれる柏木と同じレーンに入ってファンと握手をした。これについて戸賀崎氏は「島崎には柏木を見習ってほしい」と説明している。これらを踏まえると、明らかに島崎は次期エース候補の最有力として扱われているといっていいだろう。
:一方、08年に正規メンバーに昇格した北原は、09年の選抜総選挙で13位、一昨年は16位、昨年は13位、今年も13位と安定した選抜常連となっている。同じ太田プロの大島優子、指原莉乃、横山由依とユニット「Not yet」を結成し、一時は選抜上位も狙えるのではないかと思われたが、可もなく不可もなくといった感じでパッとしなかった。そんな彼女に変化をうながすように、新組閣でSKE48を兼任することが発表された。さらに、見ず知らずの男女6人が一つの家で共同生活をするリアリティショー『テラスハウス』に参加者としてレギュラー出演。恋愛禁止のAKBメンバーでありながら男性と同じ家で暮らすというのは、話題にはなるもののファン離れを引き起こす可能性があり、かなりの賭けである。さらに、12月22日公開予定の映画『ジョーカーゲーム』で主演を務めることも発表された。映画出演は『グラッフリーター刀牙』のヒロイン役に続いて2作目で、主演は今回が初となる。キー局単独レギュラー獲得に映画初主演と順風満帆に思える北原だが、ファンからは「言っちゃ悪いけどホラー映画は干されの仕事だよね」「運営と事務所のプッシュが粗くなってる」などといった心配の声が上がっている。同作は高校生たちがババヌキで生死を決める理不尽なゲームに参加させられるサスペンスで、厳密にはホラーではないのだが、ファンの中ではこういった作風の映画に出演したメンバーは「干され確定」というジンクスがあるようだ。実際、映画『ひぐらしのなく頃に』などに出演した小野恵令奈(18)は一昨年に事実上の解雇、2010年の『ひとりかくれんぼ 新劇場版』で映画初主演した増田有華は実力も人気もありながら選抜メンバーになかなか選ばれなかった干されの代名詞的存在、昨年11月公開の『こっくりさん 劇場版』に主演した鈴木まりやは中国・上海のSNH48への移籍が決定など、不吉な例は枚挙にいとまがない。『テラスハウス』に関しても、ファンからは「早く終わってほしい」「男と同じ家で暮らすなんて許せない」といった否定的な意見が多く、北原の先行きを心配する声が上がるのは当然なのかもしれない。とはいえ、前田敦子や現センターの大島優子らもホラー映画に出演しており、決して干されが確定したとはいえない。だが、島崎と北原の売り方を比較すると、明らかに“大人の事情”が垣間見えてくるのは否定できないところだ。事務所や運営のさまざまな思惑が絡み合っている「推し」「干され」だが、メンバーやファンの気持ちを置き去りにするようなことだけはしてほしくないところだ。<ref>http://www.menscyzo.com/2012/10/post_4834.html</ref>
:一方、08年に正規メンバーに昇格した北原は、09年の選抜総選挙で13位、一昨年は16位、昨年は13位、今年も13位と安定した選抜常連となっている。同じ太田プロの大島優子、指原莉乃、横山由依とユニット「Not yet」を結成し、一時は選抜上位も狙えるのではないかと思われたが、可もなく不可もなくといった感じでパッとしなかった。そんな彼女に変化をうながすように、新組閣でSKE48を兼任することが発表された。さらに、見ず知らずの男女6人が一つの家で共同生活をするリアリティショー『テラスハウス』に参加者としてレギュラー出演。恋愛禁止のAKBメンバーでありながら男性と同じ家で暮らすというのは、話題にはなるもののファン離れを引き起こす可能性があり、かなりの賭けである。さらに、12月22日公開予定の映画『ジョーカーゲーム』で主演を務めることも発表された。映画出演は『グラッフリーター刀牙』のヒロイン役に続いて2作目で、主演は今回が初となる。キー局単独レギュラー獲得に映画初主演と順風満帆に思える北原だが、ファンからは「言っちゃ悪いけどホラー映画は干されの仕事だよね」「運営と事務所のプッシュが粗くなってる」などといった心配の声が上がっている。同作は高校生たちがババヌキで生死を決める理不尽なゲームに参加させられるサスペンスで、厳密にはホラーではないのだが、ファンの中ではこういった作風の映画に出演したメンバーは「干され確定」というジンクスがあるようだ。実際、映画『ひぐらしのなく頃に』などに出演した小野恵令奈(18)は一昨年に事実上の解雇、2010年の『ひとりかくれんぼ 新劇場版』で映画初主演した増田有華は実力も人気もありながら選抜メンバーになかなか選ばれなかった干されの代名詞的存在、昨年11月公開の『こっくりさん 劇場版』に主演した鈴木まりやは中国・上海のSNH48への移籍が決定など、不吉な例は枚挙にいとまがない。『テラスハウス』に関しても、ファンからは「早く終わってほしい」「男と同じ家で暮らすなんて許せない」といった否定的な意見が多く、北原の先行きを心配する声が上がるのは当然なのかもしれない。とはいえ、前田敦子や現センターの大島優子らもホラー映画に出演しており、決して干されが確定したとはいえない。だが、島崎と北原の売り方を比較すると、明らかに“大人の事情”が垣間見えてくるのは否定できないところだ。事務所や運営のさまざまな思惑が絡み合っている「推し」「干され」だが、メンバーやファンの気持ちを置き去りにするようなことだけはしてほしくないところだ。<ref>http://www.menscyzo.com/2012/10/post_4834.html</ref>
*10月23日、コージー本舗「アイトーク」で初ソロCMの出演。「最初は嘘なんじゃないかと思うぐらいびっくりしました」と語った北原。報道陣とともに同CMを視聴すると「絶妙な(歌の)不安定感で、聞いていてハラハラドキドキしました」と自虐気味に笑いを誘いつつも「一生懸命やったので悔いはないです」とニッコリ。<ref>http://mdpr.jp/021208278</ref>
*10月23日、コージー本舗「アイトーク」で初ソロCMの出演。「最初は嘘なんじゃないかと思うぐらいびっくりしました」と語った北原。報道陣とともに同CMを視聴すると「絶妙な(歌の)不安定感で、聞いていてハラハラドキドキしました」と自虐気味に笑いを誘いつつも「一生懸命やったので悔いはないです」とニッコリ。<ref>[https://mdpr.jp/music/detail/1208278 AKB48北原里英、初ソロCMで歌声披露も「絶妙な不安定感」] - モデルプレス 2012年10月23日</ref>
* 10月26日、『テラスハウス』第3回で、同居人から恋愛関係について尋ねられた北原は、「(男性と)付き合ったことはもちろんあるよ。学生の頃だけどね」と発言し話題になっている。「学生の頃」と断っているのでAKB48加入以前(北原がAKBに合格したのは高1の9月)のことと予想されるものの、“[[恋愛禁止]]”を掲げ、清純派をアピールポイントにしてきた同グループのメンバーが、男性との交際を自らカミングアウトするのは珍しい。放送後の北原のブログやGoogle+にはこの発言に関連してか、「あれ…?画面が滲んで見えるよ」「ちょっと嫉妬した」といったショックを受けた様子のファンの声が投稿されている一方で、「等身大の姿が出てて良かったよ!」「問題発言? どこが?」というメッセージが寄せられており、「全然気にしていない」というファンもいるようだ。北原は同番組出演するにあたって、「この仕事を受けることによって、ファンの方に複雑な気持ちをさせてしまうのではないか」と危惧していたが、一部のファンにとってはその不安が的中してしまったようだ。<ref>[https://www.cinematoday.jp/news/N0047257 AKB48北原里英、「付き合ったことはある」発言が波紋…ネット上で大きな話題に] - シネマトゥデイ 2012年10月27日</ref>
* 10月26日、『テラスハウス』第3回で、同居人から恋愛関係について尋ねられた北原は、「(男性と)付き合ったことはもちろんあるよ。学生の頃だけどね」と発言し話題になっている。「学生の頃」と断っているのでAKB48加入以前(北原がAKBに合格したのは高1の9月)のことと予想されるものの、“[[恋愛禁止]]”を掲げ、清純派をアピールポイントにしてきた同グループのメンバーが、男性との交際を自らカミングアウトするのは珍しい。放送後の北原のブログやGoogle+にはこの発言に関連してか、「あれ…?画面が滲んで見えるよ」「ちょっと嫉妬した」といったショックを受けた様子のファンの声が投稿されている一方で、「等身大の姿が出てて良かったよ!」「問題発言? どこが?」というメッセージが寄せられており、「全然気にしていない」というファンもいるようだ。北原は同番組出演するにあたって、「この仕事を受けることによって、ファンの方に複雑な気持ちをさせてしまうのではないか」と危惧していたが、一部のファンにとってはその不安が的中してしまったようだ。<ref>[https://www.cinematoday.jp/news/N0047257 AKB48北原里英、「付き合ったことはある」発言が波紋…ネット上で大きな話題に] - シネマトゥデイ 2012年10月27日</ref>
* 10月30日、インタビュー。北原が「テラスハウス」で新境地を開いた。AKB48は「恋愛禁止」だけに、男性が交ざる共同生活はファンをやきもきさせるが、北原は「この仕事を引き受けて100%正解」と断言。自ら考える番組のテーマを「絆」と強調し「私の全てを見てほしい」とファンに呼びかけた。北原は番組の初回で男性陣から「もし、この中の誰かに“キュン”となったら?」と問われ、こう答えた。「どうなんだろう。AKB的にはダメだから、そうなったら“AKBを辞めるか…”みたいな感じ。でも、中途半端に参加するなら、参加しない方がいいと思うから、そのくらい全力で進むという気持ちで来た」。きたりえ推しの人々にとっては衝撃的な言葉だったに違いない。「ちょっと大げさに言いましたね」と北原は笑った。とはいえ、それは必ずしも番組を盛り上げるためのリップサービスでもなかったようだ。「そのくらいの覚悟で臨んでいるんだということを皆さんに知ってほしかった。一つ一つのことを全力でやるスタイルを自分の中で確立するためにも口にしようと思いました」。基本的に毎日、仕事が終わると、このテラスハウスに帰る。地名は明かせないが、都心から1時間半程度かかる場所のため、多忙なAKBのメンバーにとってスケジュール的にリスクが高い。しかし、仕事でどんなに深夜になろうともそこへ帰り、次の日はまたそこから出掛けていく。「3カ月も自宅に帰れないのは初めてです。やはり一番大変なのは移動ですね。どこの仕事の現場に行くにも、ほかのメンバーより出発時間が早くなる。だから“本当は帰ってないんじゃないの!?”って言われるとメッチャむかつきます」。初めてのシェアハウス体験で幸福感を得た。共同生活を始めて数日後のことだ。仕事を終えて帰宅すると、玄関付近でたまたま電話していた男性に「お帰り」と声を掛けられた。「ただいま」と返し、2階に上がってリビングに入ると、男女数人がくつろいでいて、再び「お帰り」と声を掛けられた。また「ただいま」と返した。それだけのことだが、妙に心が温かくなった。「“家に人がいる幸せってこういうことか!”って、ほっこりしました。一人暮らしを始めてからは“お帰り”“ただいま”って会話がなかったですからね。疲れて帰ってくると余計に“お帰り”“ただいま”が胸に染みます。疲れてるのにその言葉で元気になって、結局、遅くまで話し込んじゃったりもします」。買い出しに出掛けて食事も作る。先日は4人で力を合わせてハンバーグに挑んだ。食事の後は雑談やトランプ、UNOなどのゲームに興じることもある。若い世代の人々にとって、それは男女共学の生徒たちがずっと修学旅行を続けるような生活なのかもしれない。「自分で言うのも何ですけど、AKBの中では私が一番こういう生活に向いていると思います。もともと“1人になりたい時間”がない人間なんです。だから、昔、メンバーと一緒に住んでた時も、相手は1人になりたがるのに、私はずっと一緒にいたいと思ってました」。自分なりに考えている番組のテーマもある。「こうやって一緒に住むんだから、絆が一番大事だと思っています。誰かが挫折しそうになったらそれを支えてあげる絆だったり、誰かの夢を応援する絆だったり…。もちろん、恋が一番のテーマだと思う視聴者がいてもいいけれど、私は絆だと思うんです」。本人は充実した生活を送っているが、周囲の人々の心情は複雑のようだ。男女6人の共同生活。番組では「“恋人”になるか“友人”になるか」と刺激的なテロップも流れる。「出演が決まった時“おめでとう”というファンは少なかったですね。“複雑だけど頑張ってください”みたいな感じ。“ショックでした”というファンもいて、最近の握手会でも“まだ見てません”と言われました。私も誰かのファンで、その人がこういう番組に出てたら複雑だと思います」。ファンだけではなくメンバーからも冷ややかな反応を示された。「番組を見た子から“もう見ない”って言われました。ヤキモチなんでしょうね。自分が知らない人と仲良くされるのが嫌みたい。“きたりえのことは身内過ぎて、見ると心が苦しくなる”という子もいました」。しかし、それでもこの番組に出演して良かったと断言する。「“100%正解だった”と言い切れます。自分のブログのコメント欄に“この仕事を引き受けたのは失敗だと思います”と書かれるくらいのことなんですけど、私は絶対に自分にとってプラスになると思います。こんな特殊な暮らしは普通では経験できませんから。リスクを背負っているのはほかの5人も同じ。彼女がいる人もいるわけだし…。みんな、それぞれ決意して覚悟して出演しているんです」。この生活を続けていく中で果たして誰かを好きになることはあるのだろうか。その問いに対する答えはこうだ。「AKB48を捨ててもいいくらいその人のことを大事だと思わないと、やはりAKB48は捨てられない。まずはAKB48が物凄く大事です」。番組では、化粧を落とした素顔が見られる。「全く抵抗はありません。私はブスで有名だから“すっぴんに自信がある”と言うとメッチャ叩かれるけど、自分では全然変わらないと思ってます」と笑う。目標は「あと2カ月、やり残しがないようにすること」と話し、やりたいこととして「みんなで新江ノ島水族館や東京ディズニーランドに行く」「地引き網漁をする」などを挙げた。 番組終了まであと約2カ月。結末は…!?<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/10/30/kiji/K20121030004443990.html きたりえ 複雑な胸のウチ…フジ「テラスハウス」放送中] - Sponichi Annex 2012年10月30日</ref>
* 10月30日、インタビュー。北原が「テラスハウス」で新境地を開いた。AKB48は「恋愛禁止」だけに、男性が交ざる共同生活はファンをやきもきさせるが、北原は「この仕事を引き受けて100%正解」と断言。自ら考える番組のテーマを「絆」と強調し「私の全てを見てほしい」とファンに呼びかけた。北原は番組の初回で男性陣から「もし、この中の誰かに“キュン”となったら?」と問われ、こう答えた。「どうなんだろう。AKB的にはダメだから、そうなったら“AKBを辞めるか…”みたいな感じ。でも、中途半端に参加するなら、参加しない方がいいと思うから、そのくらい全力で進むという気持ちで来た」。きたりえ推しの人々にとっては衝撃的な言葉だったに違いない。「ちょっと大げさに言いましたね」と北原は笑った。とはいえ、それは必ずしも番組を盛り上げるためのリップサービスでもなかったようだ。「そのくらいの覚悟で臨んでいるんだということを皆さんに知ってほしかった。一つ一つのことを全力でやるスタイルを自分の中で確立するためにも口にしようと思いました」。基本的に毎日、仕事が終わると、このテラスハウスに帰る。地名は明かせないが、都心から1時間半程度かかる場所のため、多忙なAKBのメンバーにとってスケジュール的にリスクが高い。しかし、仕事でどんなに深夜になろうともそこへ帰り、次の日はまたそこから出掛けていく。「3カ月も自宅に帰れないのは初めてです。やはり一番大変なのは移動ですね。どこの仕事の現場に行くにも、ほかのメンバーより出発時間が早くなる。だから“本当は帰ってないんじゃないの!?”って言われるとメッチャむかつきます」。初めてのシェアハウス体験で幸福感を得た。共同生活を始めて数日後のことだ。仕事を終えて帰宅すると、玄関付近でたまたま電話していた男性に「お帰り」と声を掛けられた。「ただいま」と返し、2階に上がってリビングに入ると、男女数人がくつろいでいて、再び「お帰り」と声を掛けられた。また「ただいま」と返した。それだけのことだが、妙に心が温かくなった。「“家に人がいる幸せってこういうことか!”って、ほっこりしました。一人暮らしを始めてからは“お帰り”“ただいま”って会話がなかったですからね。疲れて帰ってくると余計に“お帰り”“ただいま”が胸に染みます。疲れてるのにその言葉で元気になって、結局、遅くまで話し込んじゃったりもします」。買い出しに出掛けて食事も作る。先日は4人で力を合わせてハンバーグに挑んだ。食事の後は雑談やトランプ、UNOなどのゲームに興じることもある。若い世代の人々にとって、それは男女共学の生徒たちがずっと修学旅行を続けるような生活なのかもしれない。「自分で言うのも何ですけど、AKBの中では私が一番こういう生活に向いていると思います。もともと“1人になりたい時間”がない人間なんです。だから、昔、メンバーと一緒に住んでた時も、相手は1人になりたがるのに、私はずっと一緒にいたいと思ってました」。自分なりに考えている番組のテーマもある。「こうやって一緒に住むんだから、絆が一番大事だと思っています。誰かが挫折しそうになったらそれを支えてあげる絆だったり、誰かの夢を応援する絆だったり…。もちろん、恋が一番のテーマだと思う視聴者がいてもいいけれど、私は絆だと思うんです」。本人は充実した生活を送っているが、周囲の人々の心情は複雑のようだ。男女6人の共同生活。番組では「“恋人”になるか“友人”になるか」と刺激的なテロップも流れる。「出演が決まった時“おめでとう”というファンは少なかったですね。“複雑だけど頑張ってください”みたいな感じ。“ショックでした”というファンもいて、最近の握手会でも“まだ見てません”と言われました。私も誰かのファンで、その人がこういう番組に出てたら複雑だと思います」。ファンだけではなくメンバーからも冷ややかな反応を示された。「番組を見た子から“もう見ない”って言われました。ヤキモチなんでしょうね。自分が知らない人と仲良くされるのが嫌みたい。“きたりえのことは身内過ぎて、見ると心が苦しくなる”という子もいました」。しかし、それでもこの番組に出演して良かったと断言する。「“100%正解だった”と言い切れます。自分のブログのコメント欄に“この仕事を引き受けたのは失敗だと思います”と書かれるくらいのことなんですけど、私は絶対に自分にとってプラスになると思います。こんな特殊な暮らしは普通では経験できませんから。リスクを背負っているのはほかの5人も同じ。彼女がいる人もいるわけだし…。みんな、それぞれ決意して覚悟して出演しているんです」。この生活を続けていく中で果たして誰かを好きになることはあるのだろうか。その問いに対する答えはこうだ。「AKB48を捨ててもいいくらいその人のことを大事だと思わないと、やはりAKB48は捨てられない。まずはAKB48が物凄く大事です」。番組では、化粧を落とした素顔が見られる。「全く抵抗はありません。私はブスで有名だから“すっぴんに自信がある”と言うとメッチャ叩かれるけど、自分では全然変わらないと思ってます」と笑う。目標は「あと2カ月、やり残しがないようにすること」と話し、やりたいこととして「みんなで新江ノ島水族館や東京ディズニーランドに行く」「地引き網漁をする」などを挙げた。 番組終了まであと約2カ月。結末は…!?<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/10/30/kiji/K20121030004443990.html きたりえ 複雑な胸のウチ…フジ「テラスハウス」放送中] - Sponichi Annex 2012年10月30日</ref>