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「'''セレクション審査'''」(セレクションしんさ)とは、2009年から行われている、[[AKB48]]の「[[研究生]]」と「研究生候補」を対象した審査の事である。「セレクション試験」や「[[チーム研究生]]オーディション」と呼ばれる事もある。
「'''セレクション審査'''」(セレクションしんさ)とは、かつて行われていた、[[AKB48]]の「[[研究生]]」と「研究生候補」を対象した審査のこと。「セレクション試験」や「[[チーム研究生]]オーディション」と呼ばれる事もある。
 
==導入の経緯==
*メンバーをAKB48から強制的に卒業させるというこの審査が行われる様になったのは、夏まゆみ(AKB48初期の振り付け担当)の「ちゃんと宣告することも優しさ」という言葉を元に、行う様になったもの<ref name="flashsp20110501">光文社「FLASH SPECIAL」2011年5月1日増刊号「まるっとAKB48スペシャル」</ref>。
*セレクション審査が導入される以前は、正規メンバーに昇格出来なくても本人が頑張り続ければ、いつまでも研究生で居続ける事ができた。その為、2~3年という長い期間研究生だった者もいる。しかし審査が始まった事により、運営側に「見込みがない」と判断されたり、また歌やダンスがいくら上手くても「AKB48には向いていない」と判断されれば、そこでAKB48への道は断たれてしまう。だがそれも、いつまでも芽が出ないメンバーに対する優しさの一つでもある<ref name="flashsp20110501"/>。さらに、正規メンバーの[[用語#「定員」|定員]]があった時代は、必然的に正規メンバー誰かが卒業しなければ、研究生からの昇格者は出なかった。つまり、上が詰まっている状態であった。逆に正規メンバーの立場からすれば、下からの突き上げが厳しく、優秀な研究生が出てくれば「卒業」といった形で押し出されてしまっていた。この様なシステムを、[[野呂佳代]]はしばしば「ところてん方式」とも呼んでいた。
*当時の劇場支配人であった[[戸賀崎智信]]は、「どんな状況でも全力を尽くすAKBらしさを研究生のうちから培う為です。どのような結果が出ようとも、全てそれは自分自身の成長につながる事だと思います」<ref name="ameba10560278273">[http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10560278273.html 研究生セレクション審査について] - AKB48オフィシャルブログ 2010年6月11日</ref>「やる気はあるけど、なかなかファンがついてこないとか、ファンはいるんだけど大事な資質が抜け落ちているとか、そういう矛盾を埋める判断をしているんです」とコメントしている<ref name="flashsp20110501"/>。


==概要 ==
==概要 ==
*開催される時期は不定期。一度合格しただけではダメで、研究生でいる以上、行われる度に合格しなければならない。
*開催される時期は不定期。研究生でいる以上、行われる度に合格しなければならない。
*合格すれば「チーム研究生」に所属(グループに残留)、不合格となった者は、AKB48から強制的に卒業となる。
*合格すれば「チーム研究生」に所属(グループに残留)、不合格となった者は、AKB48から強制的に卒業となる。
*しかし審査に不合格となり研究生を卒業しても、解雇された訳ではないので、再度[[オーディション]]を受ける事は可能で、その場合も「最終審査のみの参加」という特典がある。実際に一度審査に落ちた者が、再び[[研究生]]に戻ってきたという例もある([[村中聡美]][[藤本紗羅]]など)。
:しかし審査に不合格となり、一度AKB48から離脱しても再度[[オーディション]]を受ける事は可能。その場合も最終審査から参加することができる。実際に[[村中聡美]](4期→8期)・[[藤本紗羅]](4期→9期)の様に一度審査に落ちたメンバーが、再び研究生として復帰したという例もある。
*メンバーをAKB48から強制的に卒業させるというこの審査が行われる様になったのは、夏まゆみ(AKB初期の振り付け担当)の「ちゃんと宣告することも優しさ」という言葉を元に、行う様になったもの。<ref name="fsmap">FLASH SPECAIL 2011年5月1日増刊号『まるっとAKB48スペシャル』</ref>
*審査基準は、舞台上のパフォーマンスだけではなく、集合時間や提出物への意識、AKB48研究生としてのふさわしい行動なども加味される<ref name="ameba10560278273"/>。{{要出典|オーディション二次審査で行われる面接は一人わずか5分。ほとんど受験者の自己PRの時間であり、なかなか人間性などは細かくチェックできない。そのため研究生候補として(仮)合格させ、実際にどの様な人物なのかを判断する。}}<!--つまりオーディションでチェックする事が出来た、歌やダンスなどのスキル以外のものを審査する事に重点が置かれている。-->
*[[戸賀崎智信]](当時の劇場支配人)は「どんな状況でも全力を尽くすAKBらしさを研究生のうちから培う為です。どのような結果が出ようとも、全てそれは自分自身の成長につながる事だと思います」。<ref name="N73">http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10560278273.html</ref>「やる気はあるけど、なかなかファンがついてこないとか、ファンはいるんだけど大事な資質が抜け落ちているとか、そういう矛盾を埋める判断をしているんです」とコメントしている。<ref name="fsmap">FLASH SPECAIL 2011年5月1日増刊号『まるっとAKB48スペシャル』</ref>
*審査方法は、1~2曲の公演曲が課題曲として受験者に与えられ、それを披露する。審査員は、タスクに対しどう取り組んでいるかを見る。他にスタッフがメンバーに対して付ける5段階の通信簿。ファンの人気なども考慮される。こうしたデータを元に、AKB48のメンバーとして相応しいかどうかを評価する<ref name="flashsp20110501"/>
*審査基準は、舞台上のパフォーマンスだけではなく、集合時間や提出物への意識、AKB48研究生としてのふさわしい行動なども加味される。<ref name="N73">http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10560278273.html</ref>オーディション二次審査で行われる面接は一人わずか5分。ほとんど受験者の自己PRの時間であり、なかなか人間性などは細かくチェックできない。そのため研究生候補として(仮)合格させ、実際にどの様な人物なのかを判断する。<!--つまりオーディションでチェックする事が出来た、歌やダンスなどのスキル以外のものを審査する事に重点が置かれている。-->
*2015年6月現在、第6回(2012年)の開催以降はセレクションが行われた実績がない。2013年8月に[[チーム4]]が再び編成されたことや、各チーム正規メンバーの定員が16名(各グループで48名)という概念がなくなったこと、さらに、ドラフト会議や[[チーム8]][[大人AKB48]]、[[バイトAKB]]など通常オーディション以外の多様な採用形態が増加したことなどが要因と考えられる。
*審査方法は、1~2曲の公演曲が課題曲として受験者に与えられ、それを披露する。審査員は、タスクに対しどう取り組んでいるかを見る。他にスタッフがメンバーに対して付ける5段階の通信簿。ファンの人気なども考慮される。こうしたデータを元に、AKB48のメンバーとして相応しいかどうかを評価する。<ref name="fsmap">FLASH SPECAIL 2011年5月1日増刊号『まるっとAKB48スペシャル』</ref>
:事実、14期生についてはセレクションが実施されることなく、全員がチーム4へ昇格している。また、15期生についても、セレクションが実施されることなく、研究生メンバー全員が正規メンバーへ昇格した。
*審査が行われる以前は、正規メンバーに昇格出来なくても本人が頑張り続ければ、いつまでも研究生で居続ける事ができた。その為、2~3年という長い期間研究生だった者もいる。しかし審査が始まった事により、運営側に「見込みがない」と判断されたり、また歌やダンスがいくら上手くても「AKB48には向いていない」と判断されれば、そこでAKBへの道は断たれてしまう。だがそれも、いつまでも芽が出ないメンバーに対する優しさの一つでもある。<ref name="fsmap">FLASH SPECAIL 2011年5月1日増刊号『まるっとAKB48スペシャル』</ref>さらに、正規メンバーの[[用語#「定員」|定員]]があった時代は、必然的に正規メンバー誰かが卒業しなければ、研究生からの昇格者は出なかった。つまり、上が詰まっている状態であった。逆に正規メンバーの立場からすれば、下からの突き上げが厳しく、優秀な研究生が出てくれば、「卒業」といった形で押し出されてしまっていた。この様なシステムを、[[野呂佳代]]はしばしば「ところてん方式」とも呼んでいた。
*[[SKE48]]・[[NMB48]]・[[HKT48]]の国内他グループにおいては、過去にこのようなセレクション自体、行われたことがない。
*2014年4月現在、第6回(2012年)の開催以降はセレクションが行われた実績がない。2013年8月に[[チーム4]]が再び編成されたことや、各チーム正規メンバーの定員が16名(各グループで48名)という概念がなくなったことも影響していると考えられる。事実、14期生についてはセレクションが実施されることなく、全員がチーム4へ昇格している。また、15期生についても、セレクションが実施されることなく、[[大組閣]]の時点で在籍していた研究生メンバー全員が正規メンバーへ昇格した。<ref>AKB48では一時研究生は一人も在籍していない状況だったが、その後、仮研究生の[[飯野雅]]、[[谷口めぐ]]が「研究生」に昇格している。</ref>。同様に[[SKE48]]・[[NMB48]]・[[HKT48]]の国内他グループにおいてはセレクション自体、導入していない。
*海外グループにおいては、[[SNH48]]がセレクション審査を行ったことがある。2013年4月、結成後半年を経過した1期生のセレクションが行われ、4人が不合格。また、2人は2か月後の再審査まで猶予期間が与えられたが不合格となった。同年9月にも2期生のセレクションが行われている<ref name="snh20130417">[http://www.snh48.com/jp/html/zixun/2013/0417/83.html SNH48オフィシャルサイトより](原文中国語)</ref><ref name="snh20130905">[http://www.snh48.com/html/zixun/2013/0905/276.html SNH48オフィシャルサイトより](原文中国語)</ref>。
*海外グループにおいては、[[SNH48]]がセレクション審査を行ったことがある。2013年4月、結成後半年を経過した1期生のセレクションが行われ、4人が不合格。また、2人は2か月後の再審査まで猶予期間が与えられたが不合格となった。同年9月にも2期生のセレクションが行われている<ref name="snh20130417">http://www.snh48.com/jp/html/zixun/2013/0417/83.html (原文中国語)</ref><ref name="snh20130905">http://www.snh48.com/html/zixun/2013/0905/276.html (原文中国語)</ref>。


==セレクション審査 ==
==セレクション審査 ==
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