「大場美奈」の版間の差分

リクエストアワーのリダイレクト解消, replaced: [[リクエストアワーセットリストベスト100 2010 → [[AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2010, [[リクエストアワーセットリストベスト...
(劇場公演名のリダイレクト解消, replaced: [[B5th「シアターの女神」 → [[チームB 5th Stage「シアターの女神」, [[H1st「僕の太陽」 → [[ひまわり組 1st Stage「僕の太陽」)
(リクエストアワーのリダイレクト解消, replaced: [[リクエストアワーセットリストベスト100 2010 → [[AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2010, [[リクエストアワーセットリストベスト...)
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:「最初は複雑でした。私はいつか[[チームA]]に入れたらいいなって思っていて。チーム4への昇格が発表された日の気持ちは、私だけじゃなくて、他のメンバーもみんな一緒だったと思います」<ref name="ent1108">『月刊エンタメ』 2011年8月号</ref>
:「最初は複雑でした。私はいつか[[チームA]]に入れたらいいなって思っていて。チーム4への昇格が発表された日の気持ちは、私だけじゃなくて、他のメンバーもみんな一緒だったと思います」<ref name="ent1108">『月刊エンタメ』 2011年8月号</ref>
:終了後、バックステージで待ち受けていたのは、[[秋元康]]だった。そして10人を前に、新チーム結成の理由を説明した。「アンダー制度も無くなったことだし、君たちをいつまでも待たせる訳にはいかない。君たちだけでもチームを作れると思ったから、今回チームを作ったんだ。AKB48が出来た時と違うのは、周りの状況だ。それなりに完成されたものを作らないと、今のお客さんは満足しない。最低限のクオリティを出しなさい」。
:終了後、バックステージで待ち受けていたのは、[[秋元康]]だった。そして10人を前に、新チーム結成の理由を説明した。「アンダー制度も無くなったことだし、君たちをいつまでも待たせる訳にはいかない。君たちだけでもチームを作れると思ったから、今回チームを作ったんだ。AKB48が出来た時と違うのは、周りの状況だ。それなりに完成されたものを作らないと、今のお客さんは満足しない。最低限のクオリティを出しなさい」。
:こんな事を言ったのには訳がある。9期生は、最初から平等に始まった訳ではなかったからだ。「去年の[[リクエストアワーセットリストベスト100 2010|リクエストアワー]]で、島田、島崎、竹内、そして今はいないメンバー([[石黒貴己]])が、『ガラスのI LOVE YOU』を歌いました。他の子は『タンポポの決心に出させてもらいました。でも、[[横山由依]]、永尾なんかは出番が無かったんです。横山が出なかったんですよ!? 今じゃ考えられないよね。それに島崎は、選抜メンバーとグラビアに出たこともあります。『[[有吉AKB共和国]]』が始まって、出演できる9期生もいました」。
:こんな事を言ったのには訳がある。9期生は、最初から平等に始まった訳ではなかったからだ。「去年の[[AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2010|リクエストアワー]]で、島田、島崎、竹内、そして今はいないメンバー([[石黒貴己]])が、『ガラスのI LOVE YOU』を歌いました。他の子は『タンポポの決心に出させてもらいました。でも、[[横山由依]]、永尾なんかは出番が無かったんです。横山が出なかったんですよ!? 今じゃ考えられないよね。それに島崎は、選抜メンバーとグラビアに出たこともあります。『[[有吉AKB共和国]]』が始まって、出演できる9期生もいました」。
:決してスタートラインが一線だった訳でも、チャンスが平等に与えられた訳でもない。それでも、このメンバーで同じチームとして動き出さなければならない。「発表の最後、秋元先生の『他のチームに勝てなきゃ、この先やっていけない』という言葉から、自分なりに色々考えたんです。チーム4は、自分たちで作っていけるチーム。これから何でもできるんじゃないかと」。<ref name="ent1108">『月刊エンタメ』 2011年8月号</ref>発表直後のぐらついていた気持ちは、どのタイミングで前向きなものへと変わったのか。「発表の次の日、劇場でチームK公演があったんです。それに出ていた山内、永尾、竹内、中村が自己紹介で、『チーム4の~』って挨拶したんです。『(そうか、言ったんだ)』と思いました。その次の日、A公演に私と島田が出たんです。私は『チーム4の~』とはまだ言いたくなかった。心の整理がついていなかったからです。でも島田が先に、『チーム4の』って自己紹介したら、お客さんがすごい喜んでくれた。『(あれ、喜んでくれるんだ)』と思って。私も『チーム4の大場美奈です』って挨拶したら、やっぱり喜んでくれた。この辺からですね。気持ちが切り替わったのは」。
:決してスタートラインが一線だった訳でも、チャンスが平等に与えられた訳でもない。それでも、このメンバーで同じチームとして動き出さなければならない。「発表の最後、秋元先生の『他のチームに勝てなきゃ、この先やっていけない』という言葉から、自分なりに色々考えたんです。チーム4は、自分たちで作っていけるチーム。これから何でもできるんじゃないかと」。<ref name="ent1108">『月刊エンタメ』 2011年8月号</ref>発表直後のぐらついていた気持ちは、どのタイミングで前向きなものへと変わったのか。「発表の次の日、劇場でチームK公演があったんです。それに出ていた山内、永尾、竹内、中村が自己紹介で、『チーム4の~』って挨拶したんです。『(そうか、言ったんだ)』と思いました。その次の日、A公演に私と島田が出たんです。私は『チーム4の~』とはまだ言いたくなかった。心の整理がついていなかったからです。でも島田が先に、『チーム4の』って自己紹介したら、お客さんがすごい喜んでくれた。『(あれ、喜んでくれるんだ)』と思って。私も『チーム4の大場美奈です』って挨拶したら、やっぱり喜んでくれた。この辺からですね。気持ちが切り替わったのは」。
:先輩チームへの憧れが消えた訳ではない。でも憧れだけでは前に進めないことも理解している。「柏木さんに相談したとき、『仮にチーム毎3人ずつ出演する企画があったとしたら、どうする? 新加入のメンバーはなかなか入れないよ』って。あぁ確かにと思って。チーム4でなら、自分を出せると思うんです。みんなの個性が分かってるし、誰もキャラがかぶっていない。その一言でやる気が出てきました。だから早く公演をやりたいんです。私たち(チーム4)で」<ref name="marutto2">『まるっとAKB48 スペシャル2 with SKE48&NMB48&SDN48&HKT48』</ref>
:先輩チームへの憧れが消えた訳ではない。でも憧れだけでは前に進めないことも理解している。「柏木さんに相談したとき、『仮にチーム毎3人ずつ出演する企画があったとしたら、どうする? 新加入のメンバーはなかなか入れないよ』って。あぁ確かにと思って。チーム4でなら、自分を出せると思うんです。みんなの個性が分かってるし、誰もキャラがかぶっていない。その一言でやる気が出てきました。だから早く公演をやりたいんです。私たち(チーム4)で」<ref name="marutto2">『まるっとAKB48 スペシャル2 with SKE48&NMB48&SDN48&HKT48』</ref>
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*1月4日、劇場公演に出演し活動を再開。ファンから「おかえり!」と祝福された大場は満面の笑み。「今年は20歳になるので、周りのことに気を配りながらもマイペースで女らしく過ごしたい」と抱負を語った。終演後、戸賀崎がステージに登場。[[秋元康]]からの手紙を読み上げた。「突然のキャプテン辞任と謹慎の申し出から4ヶ月。大場が発足したばかりのチーム4のことを思い出さなかった日はなかったと思います。君が辞任し、しばらく不在の時期がありました。誰を中心にまとまっていけばいいのか、チームとして一度ボロボロになりながらも、島田が代行として歯を食いしばって、嫌われ役を買って出て、何とかまとめてくれていました。そして今日、改めて大場を、チーム4キャプテンに任命したと思います。謹慎をしていた時、戻って良いのか不安でいっぱいだったでしょう。『相応しくないのではないか』、そんな声もあるかも知れません。それでも君はキャプテンに復帰しなければなりません。AKB48で活動できる素晴らしさ、有り難み、支えて下さっているファンの大切さを、謹慎期間でさらに感じることができた大場だからこそ、まとめられる事があると思います。キャプテンといっても、これからも皆を頼って構わない。チーム4らしい色を見つけて下さい」
*1月4日、劇場公演に出演し活動を再開。ファンから「おかえり!」と祝福された大場は満面の笑み。「今年は20歳になるので、周りのことに気を配りながらもマイペースで女らしく過ごしたい」と抱負を語った。終演後、戸賀崎がステージに登場。[[秋元康]]からの手紙を読み上げた。「突然のキャプテン辞任と謹慎の申し出から4ヶ月。大場が発足したばかりのチーム4のことを思い出さなかった日はなかったと思います。君が辞任し、しばらく不在の時期がありました。誰を中心にまとまっていけばいいのか、チームとして一度ボロボロになりながらも、島田が代行として歯を食いしばって、嫌われ役を買って出て、何とかまとめてくれていました。そして今日、改めて大場を、チーム4キャプテンに任命したと思います。謹慎をしていた時、戻って良いのか不安でいっぱいだったでしょう。『相応しくないのではないか』、そんな声もあるかも知れません。それでも君はキャプテンに復帰しなければなりません。AKB48で活動できる素晴らしさ、有り難み、支えて下さっているファンの大切さを、謹慎期間でさらに感じることができた大場だからこそ、まとめられる事があると思います。キャプテンといっても、これからも皆を頼って構わない。チーム4らしい色を見つけて下さい」
:大場は、「これが最後のチャンスだと思って、一生懸命、今日から1分1秒を大切にして、皆さんに恩返しというか、つぐないというか、私に出来る限りのことを精一杯やっていくしかないと思っています。チーム4には、本当に迷惑をかけました。島田…、本当に最初から最後までずっと助けてもらって、これからは2人で力を合わせてチーム4を引っ張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」。[[島田晴香]]が「今日が本当の初日だね」と語りかけると、大場はうれしそうにうなずいた。<ref>http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/01/05/kiji/K20120105002366550.html</ref>
:大場は、「これが最後のチャンスだと思って、一生懸命、今日から1分1秒を大切にして、皆さんに恩返しというか、つぐないというか、私に出来る限りのことを精一杯やっていくしかないと思っています。チーム4には、本当に迷惑をかけました。島田…、本当に最初から最後までずっと助けてもらって、これからは2人で力を合わせてチーム4を引っ張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」。[[島田晴香]]が「今日が本当の初日だね」と語りかけると、大場はうれしそうにうなずいた。<ref>http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/01/05/kiji/K20120105002366550.html</ref>
*1月21日、「[[リクエストアワーセットリストベスト100 2012]]」の3日目。40位の『[[夕陽を見ているか?]]』は、[[チーム4]]がパフォーマンスを披露。冒頭、毎回異なるメンバーがCDには入っていないセリフを言うのが恒例で、今回は大場が担当。謹慎を経て、今月復帰したばかりの大場は、「私はAKB48が大好きです。そして今日この場で、このメンバーで歌えることを感謝しています」と語りかけた。<ref>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120121-00000532-sanspo-ent</ref>歌唱後に、「初心に戻って頑張りますので、応援よろしくお願いします」と涙ながらに述べると、ファンからは温かい歓声があがった。MCの最後には会場と一体になって円陣を組み、今年の飛躍をファンに約束した。<ref>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120122-00000037-sanspo-ent</ref>
*1月21日、「[[AKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2012]]」の3日目。40位の『[[夕陽を見ているか?]]』は、[[チーム4]]がパフォーマンスを披露。冒頭、毎回異なるメンバーがCDには入っていないセリフを言うのが恒例で、今回は大場が担当。謹慎を経て、今月復帰したばかりの大場は、「私はAKB48が大好きです。そして今日この場で、このメンバーで歌えることを感謝しています」と語りかけた。<ref>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120121-00000532-sanspo-ent</ref>歌唱後に、「初心に戻って頑張りますので、応援よろしくお願いします」と涙ながらに述べると、ファンからは温かい歓声があがった。MCの最後には会場と一体になって円陣を組み、今年の飛躍をファンに約束した。<ref>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120122-00000037-sanspo-ent</ref>
*1月21日、[[市川美織]]「私が所属しているチーム4は、夏のツアーの後、[[キャプテン]]の[[大場美奈|みなるん]]さんが不在となる期間が続き、今年の1月に復帰して、ようやく本当の意味でスタートを切れた気がしています。AKBに入ってもうすぐ2年。今年で18歳になります。みなるんさんがいなかった4ヶ月で、少しは成長した私をみなるんさんに見て貰えたらいいナ。あの日のように『自分は悪くない!』とふてくされて、勝手にキレて泣き叫んだ、子供の市川美織はもう見せたくないから――」
*1月21日、[[市川美織]]「私が所属しているチーム4は、夏のツアーの後、[[キャプテン]]の[[大場美奈|みなるん]]さんが不在となる期間が続き、今年の1月に復帰して、ようやく本当の意味でスタートを切れた気がしています。AKBに入ってもうすぐ2年。今年で18歳になります。みなるんさんがいなかった4ヶ月で、少しは成長した私をみなるんさんに見て貰えたらいいナ。あの日のように『自分は悪くない!』とふてくされて、勝手にキレて泣き叫んだ、子供の市川美織はもう見せたくないから――」
:「事件は昨年の7月下旬、夏のツアーに向けたチーム4の練習中に起こりました。午前の練習が終わってお昼ご飯に入る前に、みんなで車座(みんなが輪の形に並び、内側を向いて座ること)になりました。そこで、当時キャプテンになったばかりのみなるんさんが言ったんです。『もうすぐ本番だっていうのに、振り付けをちゃんと覚えてない人がいるのはどうしてなの!? 例えば、みおりんとか…。みおりん、なんで覚えて来ないの!?』って。突然、自分が名指しで注意されて、顔がほてったように熱くなりました。私だけが出来ていないみたいに言われた! どうして私だけが注意されなくちゃいけないの!? 覚えてないんじゃなくて、覚えたかったけど、時間が足りなくて覚えきれなかったのに。昨日だって、眠いのを我慢して夜中まで練習したのに、なんで私ばっかり…。今、こうして思い出すと、本当に子供だったと思うのですが、その時は『私だけじゃない』としか考えられず、でもそれを言葉には出せなくて、唇をプイッと突き出して、頬をプッーッと膨らませました。すると、そんなふてくされた態度をとったことをさらに注意されて、私はとうとうバーン!と破裂しちゃったんです。どんな感じかというと、『うわあぁぁぁーーー!!!!』って叫びながら、その場で泣き出したんですね。みなるんさんや[[島田晴香|島田]]さんが声をかけてくれた気もしますが、覚えてません。自分でも訳が分からなくなって、目をギューッと閉じたまま泣き叫んでいました。そんな私を残して、メンバーはお昼休憩になったようでした。私だけ仲間外れ…? もういい! すっかりひねくれた私が、しばらくして泣き腫らしたまぶたを開けると、目の前に[[竹内美宥|美宥]]さんと[[島崎遥香|ぱるる]]さんが立っていました。そして言ってくれたんです。『教えてあげるから、一緒にやろう』って。2人とも早く休憩しないとご飯を食べる時間がなくなるのに、『ここの振り付け分からなかったんだよね?』って優しく教えてくれて。思い出しただけで…泣いちゃいます。そのあとに、島田さんがご飯を切り上げて、教えてくれました。3人のおかげでなんとか踊れるようになった私は、一人になってまた泣きました。でも、今度はうれしい涙です。みんな、どうしてこんなに優しくしてくれるの? チームだから…? 『ちょっと可哀想だったよね』。声がした方を振り返ると、みなるんさんが立っていました。『みんなの前で、みおりんだけを注意しちゃって…』。私が悪いんです! そう答えるつもりで首を横に振りました。『でも、あんな風にキレちゃったら、前に進めなくなるよ?』。そう言われ、今度は声にして『ごめんなさい』と謝りました。あの日から、私はチーム4が大好きになり、(たぶん)ちょっとだけ大人になり、2つの季節が過ぎました。そして今、止まっていたチームの時計が再び動き始めました。いろんな迷いに打ち勝って戻ってきてくれたみなるんさんと一緒に、私も走ります! ここからがスタートラインだと思って、一生懸命に駆けて駆けて、チーム4のみんなで私たちの曲『走れ!ペンギン』みたいに突っ走るんです!!」<ref name="sh1202">『小説宝石』 2012年2月号</ref>
:「事件は昨年の7月下旬、夏のツアーに向けたチーム4の練習中に起こりました。午前の練習が終わってお昼ご飯に入る前に、みんなで車座(みんなが輪の形に並び、内側を向いて座ること)になりました。そこで、当時キャプテンになったばかりのみなるんさんが言ったんです。『もうすぐ本番だっていうのに、振り付けをちゃんと覚えてない人がいるのはどうしてなの!? 例えば、みおりんとか…。みおりん、なんで覚えて来ないの!?』って。突然、自分が名指しで注意されて、顔がほてったように熱くなりました。私だけが出来ていないみたいに言われた! どうして私だけが注意されなくちゃいけないの!? 覚えてないんじゃなくて、覚えたかったけど、時間が足りなくて覚えきれなかったのに。昨日だって、眠いのを我慢して夜中まで練習したのに、なんで私ばっかり…。今、こうして思い出すと、本当に子供だったと思うのですが、その時は『私だけじゃない』としか考えられず、でもそれを言葉には出せなくて、唇をプイッと突き出して、頬をプッーッと膨らませました。すると、そんなふてくされた態度をとったことをさらに注意されて、私はとうとうバーン!と破裂しちゃったんです。どんな感じかというと、『うわあぁぁぁーーー!!!!』って叫びながら、その場で泣き出したんですね。みなるんさんや[[島田晴香|島田]]さんが声をかけてくれた気もしますが、覚えてません。自分でも訳が分からなくなって、目をギューッと閉じたまま泣き叫んでいました。そんな私を残して、メンバーはお昼休憩になったようでした。私だけ仲間外れ…? もういい! すっかりひねくれた私が、しばらくして泣き腫らしたまぶたを開けると、目の前に[[竹内美宥|美宥]]さんと[[島崎遥香|ぱるる]]さんが立っていました。そして言ってくれたんです。『教えてあげるから、一緒にやろう』って。2人とも早く休憩しないとご飯を食べる時間がなくなるのに、『ここの振り付け分からなかったんだよね?』って優しく教えてくれて。思い出しただけで…泣いちゃいます。そのあとに、島田さんがご飯を切り上げて、教えてくれました。3人のおかげでなんとか踊れるようになった私は、一人になってまた泣きました。でも、今度はうれしい涙です。みんな、どうしてこんなに優しくしてくれるの? チームだから…? 『ちょっと可哀想だったよね』。声がした方を振り返ると、みなるんさんが立っていました。『みんなの前で、みおりんだけを注意しちゃって…』。私が悪いんです! そう答えるつもりで首を横に振りました。『でも、あんな風にキレちゃったら、前に進めなくなるよ?』。そう言われ、今度は声にして『ごめんなさい』と謝りました。あの日から、私はチーム4が大好きになり、(たぶん)ちょっとだけ大人になり、2つの季節が過ぎました。そして今、止まっていたチームの時計が再び動き始めました。いろんな迷いに打ち勝って戻ってきてくれたみなるんさんと一緒に、私も走ります! ここからがスタートラインだと思って、一生懸命に駆けて駆けて、チーム4のみんなで私たちの曲『走れ!ペンギン』みたいに突っ走るんです!!」<ref name="sh1202">『小説宝石』 2012年2月号</ref>