「全国握手会傷害事件」の版間の差分

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(経過加筆(初公判)、一部記事をノートへ分離(報道を受けての不適切発言))
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*9月11日、盛岡地検はUを傷害罪と銃刀法違反で起訴。6月から鑑定留置を行っていたが、刑事責任能力は問えると判断。その一方で、「死亡する危険のある行為と認識していたことを立証できない」として、殺人未遂から傷害罪での訴追に切り替えた<ref name="yomiuriOYT1T50135">http://www.yomiuri.co.jp/national/20140911-OYT1T50135.html</ref>。
*9月11日、盛岡地検はUを傷害罪と銃刀法違反で起訴。6月から鑑定留置を行っていたが、刑事責任能力は問えると判断。その一方で、「死亡する危険のある行為と認識していたことを立証できない」として、殺人未遂から傷害罪での訴追に切り替えた<ref name="yomiuriOYT1T50135">http://www.yomiuri.co.jp/national/20140911-OYT1T50135.html</ref>。
*11月4日、盛岡地裁において、Uに対する初公判(岡田健彦裁判長)が行われた。黒の上下のスエット姿で入廷したUは、両手の拳を握ったり、キョロキョロと周りを見回し、落ち着かない様子。時折、傍聴席に不敵な笑みを見せる場面もあった。罪状認否でUは「起訴内容に間違いないか」との裁判長の問いに「そうっすね」と答え、川栄、入山に次々と切りつけ、けがをさせたことを認めた。一方で、制止に入り、裂傷などを負った警備員の男性スタッフについては、甲高い声で「刃物をつかませた20歳の男性にはケガをさせてないです」と主張。弁護側が争わない姿勢を見せていることから、食い違いが生じ、裁判長から開廷わずか7分で休廷を命じられる場面もあった。再開後、Uは男性をけがさせたことも認めた。検察側によると、Uは5月25日、滝沢市の岩手産業文化センター「アピオ」で、握手会を行っていた川栄、入山ら5人の列に、手提げ袋に隠し持っていた折り畳み式の改造のこぎりで切り付け、手の骨折や頭部の裂傷を負わせた。冒頭陳述で「警備の仕事を解雇され、収入も職もないつまらない毎日を過ごす自分と、多額の収入があるAKBメンバーは正反対だと思い、メンバーへの不満を解消しようと犯行に及んだ」と述べた。弁護側は「(起訴内容を)争わない」とした。Uは、1月に警備会社を解雇されており、テレビで見たAKB48メンバーが高収入を得ていると不満を抱いたという。'''一方的な逆恨み'''が、犯行の動機になったとした。所持していた2枚の握手参加券のうち、1枚を下見に使うなど、用意の周到ぶりも明らかになった。盛岡地裁はこの日、被告人保護のため、開廷前に傍聴人を金属探知機で検査する異例の対応を取った<ref name="nikkan1391811">http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20141104-1391811.html</ref><ref name="sponichi009226100">http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/04/kiji/K20141104009226100.html</ref>。
*11月4日、盛岡地裁において、Uに対する初公判(岡田健彦裁判長)が行われた。黒の上下のスエット姿で入廷したUは、両手の拳を握ったり、キョロキョロと周りを見回し、落ち着かない様子。時折、傍聴席に不敵な笑みを見せる場面もあった。罪状認否でUは「起訴内容に間違いないか」との裁判長の問いに「そうっすね」と答え、川栄、入山に次々と切りつけ、けがをさせたことを認めた。一方で、制止に入り、裂傷などを負った警備員の男性スタッフについては、甲高い声で「刃物をつかませた20歳の男性にはケガをさせてないです」と主張。弁護側が争わない姿勢を見せていることから、食い違いが生じ、裁判長から開廷わずか7分で休廷を命じられる場面もあった。再開後、Uは男性をけがさせたことも認めた。検察側によると、Uは5月25日、滝沢市の岩手産業文化センター「アピオ」で、握手会を行っていた川栄、入山ら5人の列に、手提げ袋に隠し持っていた折り畳み式の改造のこぎりで切り付け、手の骨折や頭部の裂傷を負わせた。冒頭陳述で「警備の仕事を解雇され、収入も職もないつまらない毎日を過ごす自分と、多額の収入があるAKBメンバーは正反対だと思い、メンバーへの不満を解消しようと犯行に及んだ」と述べた。弁護側は「(起訴内容を)争わない」とした。Uは、1月に警備会社を解雇されており、テレビで見たAKB48メンバーが高収入を得ていると不満を抱いたという。'''一方的な逆恨み'''が、犯行の動機になったとした。所持していた2枚の握手参加券のうち、1枚を下見に使うなど、用意の周到ぶりも明らかになった。盛岡地裁はこの日、被告人保護のため、開廷前に傍聴人を金属探知機で検査する異例の対応を取った<ref name="nikkan1391811">http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20141104-1391811.html</ref><ref name="sponichi009226100">http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/04/kiji/K20141104009226100.html</ref>。
*公判では、検察側の証拠証明において、被害者となった川栄、入山とそれぞれの母親の供述が採用された<ref name="sankei1501020018">[http://www.sankei.com/premium/news/150102/prm1501020018-n1.html 「AKB48?収入あるな」傷害事件被告のあきれた供述 年明けに求刑公判] 産経新聞 2015年1月2日</ref>。
:川栄「U被告は2番目に並んでいた。普通に笑っているファンと違って、目がおかしいと感じた。1番目に並んでいた人の後ろから、(U被告が)何かを振り下ろしてきた。おでこに当たった。はじめは痛いと感じなかったので、むちのような物で殴られたと思った。何度も棒のような物を振り下ろしてきたので、右手で防御した。しゃがんで、身を守った。精神的にもショックを受けた。ファンや家族に迷惑をかけた犯人は許さない」
:入山「自分たちがいた6番テントで、U被告が川栄さんに何かを振り下ろしてきた。その後、私の方へ向かってきた。テーブルの下にしゃがみ込んだ。頭に固い物が当たった。本当に怖くて、『殺されるか』と思った。頭をかばうように手を上げた。U被告は最低2回は何かを振り下ろしてきた。犯人は絶対許せない。ファンに心配させた。厳しい処罰をお願いします」
:川栄の母「娘の傷を見てて、『どうしてくれるのよ』と思った。犯人が社会に戻ったら、また、襲われるのではないか。甘い処分が出ると、模倣犯が出るのではないか。できるだけ長い期間、刑務所に入れてほしい」
:入山の母「できる限り厳しい判決を。犯人が(刑務所を)出てくると、また襲われるかもしれない。親の立場でも、犯人への怒りでいっぱい。長い期間、刑務所に入れてほしい」
*2015年1月8日、盛岡地裁においてUに対する求刑公判が行われる予定。


== 関係者のコメント・反応 ==
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