「恋愛禁止」の版間の差分

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よくある質問と答えから一部記事を移設、記述微修正(ラジオでの釈明は、指原莉乃の「ANN」が初かと)
(→‎「恋愛禁止」ルールの適用状況: 本人からラジオで釈明(言い訳)を聞いたのは初だったような)
(よくある質問と答えから一部記事を移設、記述微修正(ラジオでの釈明は、指原莉乃の「ANN」が初かと))
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「こっちから『するな』と言っても、するもんはするじゃないですか。ただ(そのタイミングは)『今じゃねーだろ』っていう」<ref name="jcast246105">[http://www.j-cast.com/2015/09/27246105.html?p=all 遂に裁判沙汰「アイドル恋愛禁止令」 指原「やめません?」提案、ではももクロ妹分は?] - JCASTニュース 2015年9月27日</ref>
「こっちから『するな』と言っても、するもんはするじゃないですか。ただ(そのタイミングは)『今じゃねーだろ』っていう」<ref name="jcast246105">[http://www.j-cast.com/2015/09/27246105.html?p=all 遂に裁判沙汰「アイドル恋愛禁止令」 指原「やめません?」提案、ではももクロ妹分は?] - JCASTニュース 2015年9月27日</ref>
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:と、あくまでも「恋愛禁止」ルールを定めておらず、メンバーの自覚に任せている趣旨の発言をしている。
:とあくまでも「恋愛禁止」ルールを定めておらず、メンバーの自覚に任せている趣旨の発言をしている。


=== 「恋愛禁止」ルールの是非 ===
=== 「恋愛禁止」ルールの是非 ===
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:と、「恋愛禁止」ルールについては「人権侵害」であることもあわせて指摘している。
:と、「恋愛禁止」ルールについては「人権侵害」であることもあわせて指摘している。
*一方、弁護士で自身もテレビ出演の機会が多い[[Wikipedia:北村晴男|北村晴男]]はデイリースポーツの取材において、「判決文を読んでいないので詳細は分からないが、事務所が少女と交わした契約事項に禁止事項がかなり広範囲に入っていたと仮定しても、男性と喫茶店に行ったぐらいでは解散することもなく、賠償請求には至らないだろう」「(アイドルとしてのビジネス上)15歳前後の少女としてふさわしくない行為を禁じることには相当性がある。広範囲に禁じているように見えても現実には契約条項を適用する場面では社会的相当性を欠くものしか問題としていないのでは」「他方、判決も逸失利益ではなく、すでに支払われた衣装代といった『無駄となった費用』に限定して支払いを命じている」と述べている。
*一方、弁護士で自身もテレビ出演の機会が多い[[Wikipedia:北村晴男|北村晴男]]はデイリースポーツの取材において、
:また「恋愛」という自然な心の発露を若い世代に禁止することについて北村は、「'''もちろん、何でもかんでも禁止することはできない。公序良俗に反する契約は無効'''」と場合によっては、事務所の定めたルールが行き過ぎであれば、その契約が無効となる解釈も示している。
:「判決文を読んでいないので詳細は分からないが、事務所が少女と交わした契約事項に禁止事項がかなり広範囲に入っていたと仮定しても、男性と喫茶店に行ったぐらいでは解散することもなく、賠償請求には至らないだろう」
:北村によると、民法の大原則として90条があり、これは「公序良俗」について記したもので「公の秩序または善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は無効とする」と明記している。北村は「裁判所は事務所の規約について、男友達と話をしたり映画を見たりといった人間の成長に不可欠な交際についてまで禁止したものとは判断していないだろう。著しく不適切な行為に限って『契約違反』とした可能性が高い。限定解釈です」とした。続けて「ファンもバカじゃない。喫茶店に行ったくらいで幻滅したりはしない。しかし、ファンの男性とホテルに行ったということが衝撃であることは容易にうかがえる。二十歳以上ならまだしも、未成年となればなおさら」と、今回、損害賠償判決が下された前述の女性の行為に関しては「著しく不適切な行為」として「契約違反」とした判決の正当性を支持する意図の発言をしている<ref>[http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/09/25/0008428077.shtml 北村弁護士 アイドルの恋愛禁止を分析] - デイリースポーツ 2015年9月25日</ref>。
:「(アイドルとしてのビジネス上)15歳前後の少女としてふさわしくない行為を禁じることには相当性がある。広範囲に禁じているように見えても現実には契約条項を適用する場面では社会的相当性を欠くものしか問題としていないのでは」
:「他方、判決も逸失利益ではなく、すでに支払われた衣装代といった『無駄となった費用』に限定して支払いを命じている」
:と述べている。
:また「恋愛」という自然な心の発露を若い世代に禁止することについて北村は、「'''もちろん、何でもかんでも禁止することはできない。公序良俗に反する契約は無効'''」と場合によっては、事務所の定めたルールが行き過ぎであれば、その契約が無効となる解釈も示している。北村によると、民法の大原則として90条があり、これは「公序良俗」について記したもので「公の秩序または善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は無効とする」と明記している。北村は「裁判所は事務所の規約について、男友達と話をしたり映画を見たりといった人間の成長に不可欠な交際についてまで禁止したものとは判断していないだろう。著しく不適切な行為に限って『契約違反』とした可能性が高い。限定解釈です」とした。
:続けて「ファンもバカじゃない。喫茶店に行ったくらいで幻滅したりはしない。しかし、ファンの男性とホテルに行ったということが衝撃であることは容易にうかがえる。二十歳以上ならまだしも、未成年となればなおさら」と今回、損害賠償判決が下された前述の女性の行為に関しては「著しく不適切な行為」として「契約違反」とした判決の正当性を支持する意図の発言をしている<ref>[http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/09/25/0008428077.shtml 北村弁護士 アイドルの恋愛禁止を分析] - デイリースポーツ 2015年9月25日</ref>。
*現役の48グループメンバーである[[指原莉乃]]は、出演したフジテレビ「ワイドナショー」(2015年9月27日放送)の放送内で、損害賠償の件が話題として取り上げられた際、女性に非はありつつも「(損害賠償訴訟については事務所が)ちょっとやりすぎじゃないのかな、って思ってしまいます」と、事務所の行き過ぎともとれる対応を批判している<ref name="jcast246105"/>。
*現役の48グループメンバーである[[指原莉乃]]は、出演したフジテレビ「ワイドナショー」(2015年9月27日放送)の放送内で、損害賠償の件が話題として取り上げられた際、女性に非はありつつも「(損害賠償訴訟については事務所が)ちょっとやりすぎじゃないのかな、って思ってしまいます」と、事務所の行き過ぎともとれる対応を批判している<ref name="jcast246105"/>。
*また、AKB48と[[SDN48]]の両グループに在籍した[[浦野一美]]は、自身のGoogle+投稿で、「恋愛したらほぼ失職ってなんか凄いやね。恋愛して 死活問題になるのよ(_)」「海外はさ。オープンだったり、祝福してたり、逆にファンが増えたり、祝福ムード多くない? 風潮なの?」<ref name="g+eto1wNBaHoS">コメント欄の質問回答より。{{出典 Google+|url=https://plus.google.com/104239976758048507102/posts/eto1wNBaHoS|by=浦野一美|date=2012-08-03}}</ref>と、ルールについて疑問を呈している。
*また、AKB48と[[SDN48]]の両グループに在籍した[[浦野一美]]は、自身のGoogle+投稿で、「恋愛したらほぼ失職ってなんか凄いやね。恋愛して 死活問題になるのよ(_)」「海外はさ。オープンだったり、祝福してたり、逆にファンが増えたり、祝福ムード多くない? 風潮なの?」<ref name="g+eto1wNBaHoS">コメント欄の質問回答より。{{出典 Google+|url=https://plus.google.com/104239976758048507102/posts/eto1wNBaHoS|by=浦野一美|date=2012-08-03}}</ref>と、ルールについて疑問を呈している。
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*メンバーの「私的交際問題」が起きた時に、かつての運営側の見解では「明確にルールづけはしておらず、場合によると思います。仮定の質問については、お答えできません」と回答<ref name="jcast052228">[http://www.j-cast.com/2009/10/21052228.html?p=2 AKB大島優子、ダンサーと熱愛?「友達」と釈明に疑問が…] - J-CASTニュース 2009年10月21日</ref>しており、実は明確なルールなどは無く、いつの間にか「'''暗黙の了解'''」的に出来上がっていった「'''不文律'''」と見る向きもある。
*メンバーの「私的交際問題」が起きた時に、かつての運営側の見解では「明確にルールづけはしておらず、場合によると思います。仮定の質問については、お答えできません」と回答<ref name="jcast052228">[http://www.j-cast.com/2009/10/21052228.html?p=2 AKB大島優子、ダンサーと熱愛?「友達」と釈明に疑問が…] - J-CASTニュース 2009年10月21日</ref>しており、実は明確なルールなどは無く、いつの間にか「'''暗黙の了解'''」的に出来上がっていった「'''不文律'''」と見る向きもある。
*AKB48の元メンバーであった[[大江朝美]]によると「禁止って言われてたような気がします。なんかその辺あやふやなんですよね。最初の契約で説明されるわけでも、口頭ではっきりと言われるわけでもなく」と語っている<ref name="menscyzo20090622">[http://www.menscyzo.com/2009/06/akb48.html 元AKB48大江朝美が激白!精神不安定、長期離脱......国民的アイドルの苦悩(前編)] - メンズサイゾー 2009年6月22日</ref>。また、[[大島優子]]も秋元から「恋愛しろ」と言われていると語っており、「なので私は片想いはしている」と答えている<ref name="zoomin">日本テレビ系「ズームイン!!SUPER」 2010年6月23日放送分より。</ref>。
*AKB48の元メンバーであった[[大江朝美]]によると「禁止って言われてたような気がします。なんかその辺あやふやなんですよね。最初の契約で説明されるわけでも、口頭ではっきりと言われるわけでもなく」と語っている<ref name="menscyzo20090622">[http://www.menscyzo.com/2009/06/akb48.html 元AKB48大江朝美が激白!精神不安定、長期離脱......国民的アイドルの苦悩(前編)] - メンズサイゾー 2009年6月22日</ref>
:また、[[大島優子]]も秋元から「恋愛しろ」と言われていると語っており、「なので私は片想いはしている」と答えている<ref name="zoomin">日本テレビ系「ズームイン!!SUPER」 2010年6月23日放送分より。</ref>。
*「恋愛禁止」ルールがAKB48の中でも注目され始めたのは、2008年8月に初代[[チームB]]の[[菊地彩香]](現:菊地あやか)が、交際していたとされる男性とのツーショットプリクラがネット上に流出し、炎上騒動にまで発展したことで、「'''メンバーとして自覚に欠けた軽率な行動を取った'''」ことを理由に「AKB48および所属事務所(プロダクション尾木)解雇」という初の処分が下されたことである。
*「恋愛禁止」ルールがAKB48の中でも注目され始めたのは、2008年8月に初代[[チームB]]の[[菊地彩香]](現:菊地あやか)が、交際していたとされる男性とのツーショットプリクラがネット上に流出し、炎上騒動にまで発展したことで、「'''メンバーとして自覚に欠けた軽率な行動を取った'''」ことを理由に「AKB48および所属事務所(プロダクション尾木)解雇」という初の処分が下されたことである。
:この一件以降「恋愛禁止」というルールが厳格化したものとみられ、運営会社である[[AKS]]が、突如メンバーの保護者に対して「誓約書」なる書面ににサインをするようにと要請してきた、とメンバーの親族を名乗る人物が{{要出典|text=要ページ範囲|「週刊文春」(2010年5月6日・13日号)}}に暴露している。
:この一件以降「恋愛禁止」というルールが厳格化したものとみられ、運営会社である[[AKS]]が、突如メンバーの保護者に対して「誓約書」なる書面ににサインをするようにと要請してきた、とメンバーの親族を名乗る人物が{{要出典|text=要ページ範囲|「週刊文春」(2010年5月6日・13日号)}}に暴露している。
:「文春」の暴露記事から約2年ほど経過した2012年4月21日、TBSテレビ「王様のブランチ」に、同月24日にスタートする新番組「火曜曲」の番組宣伝を兼ねてAKB48のメンバーが出演した。この放送の中で、[[指原莉乃]]は「誓約書があって、書いたことがある」と明かし、その誓約書には「'''異性とも同性とも恋愛禁止'''」という文言が書かれていると発言。また、[[柏木由紀]]も「誓約書にハンコ押しちゃいました」を「誓約書」の存在について発言している<ref name="jcast129989">[http://www.j-cast.com/2012/04/23129989.html?p=all 「異性も同性とも恋愛禁止」誓約書あった AKB柏木由紀「ハンコ押しました」] - J-CASTニュース 2012年4月23日</ref>。
:「文春」の暴露記事から約2年ほど経過した2012年4月21日、TBSテレビ「王様のブランチ」に、同月24日にスタートする新番組「火曜曲」の番組宣伝を兼ねてAKB48のメンバーが出演した。この放送の中で、[[指原莉乃]]は「誓約書があって、書いたことがある」と明かし、その誓約書には「'''異性とも同性とも恋愛禁止'''」という文言が書かれていると発言。また、[[柏木由紀]]も「誓約書にハンコ押しちゃいました」と「誓約書」の存在について発言している<ref name="jcast129989">[http://www.j-cast.com/2012/04/23129989.html?p=all 「異性も同性とも恋愛禁止」誓約書あった AKB柏木由紀「ハンコ押しました」] - J-CASTニュース 2012年4月23日</ref>。
*その後、2011年頃になると、AKB48グループに所属するメンバーの過去のブログやプリクラが次々発見され、SNSなどを通じてネット上などで拡散する事態が続出することとなった。
*その後、2011年頃になると、AKB48グループに所属するメンバーの過去のブログやプリクラが次々発見され、SNSなどを通じてネット上などで拡散する事態が続出することとなった。
:これを受けて、当時、AKB48劇場支配人であった[[戸賀崎智信]]は、2011年8月21日のオフィシャルブログ投稿において、(自身の考えであるとした上で)'''「メンバーの過去については、(犯罪行為を除いて)不問」'''にすることを言及している。
:これを受けて、当時、AKB48劇場支配人であった[[戸賀崎智信]]は、2011年8月21日のオフィシャルブログ投稿において、(自身の考えであるとした上で)'''「メンバーの過去については、(犯罪行為を除いて)不問」'''にすることを言及している。
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これからもAKB48グループの応援宜しくお願い致します<ref name="ameba10992985322">[http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10992985322.html 【トガブロ】] - AKB48オフィシャルブログ 2011年8月21日</ref>。
これからもAKB48グループの応援宜しくお願い致します<ref name="ameba10992985322">[http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10992985322.html 【トガブロ】] - AKB48オフィシャルブログ 2011年8月21日</ref>。
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:この時点ではあくまでも戸賀崎の一存という側面もあったが、次々にメンバーのものと疑われるプリクラや、真相不明の怪情報が出回るようになったことで、各運営事務局には連日「メンバーの過去に関するメールや写真がある」という情報が寄せられているが、運営関係者によると「精査の結果、99%が虚偽」だという<ref name="daily0004447748">[http://web.archive.org/web/20120804204033/http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/09/08/0004447748.shtml AKBが統一ルール“過去の男友達”線引き] - デイリースポーツ 2011年9月8日(アーカイブ)</ref>。また、これらを利用した取引(脅迫)なども持ちかけられているという噂もあり<ref name="menscyzo4202"/>、今まで曖昧であったルールの確立は急務と判断。2011年9月7日に、AKB48・[[SKE48]]・[[NMB48]]による“統一ルール”を緊急作成すると発表している。特に過去の事例や、証拠の扱い(プリクラなら構図など)、詳細に基準を設けるものとみられている<ref name="daily0004447748"/>(ただし、対外的には”基準”などは公表されていない)。また、最終的に国内の各48グループに加え、公式ライバルグループである「乃木坂46」<ref>[http://web.archive.org/web/20120108130631/http://www.nogizaka46.com/r20111211.html 乃木坂46 運営委員会から 若月佑美についてのお知らせ] - 乃木坂46オフィシャルサイト 2011年12月11日 (アーカイブ)</ref>でも「過去の恋愛について不問」というルールが適用されることとなった。
:この時点では「過去(の恋愛に)ついては不問」という考えは、あくまでも戸賀崎の一存という側面もあった。
:しかし、次々にメンバーのものと疑われるプリクラや、真相不明の怪情報が出回るようになったことで、各運営事務局には連日「メンバーの過去に関するメールや写真がある」という情報が寄せられていた。運営関係者によると「精査の結果、99%が虚偽」だという<ref name="daily0004447748">[http://web.archive.org/web/20120804204033/http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/09/08/0004447748.shtml AKBが統一ルール“過去の男友達”線引き] - デイリースポーツ 2011年9月8日(アーカイブ)</ref>。また、これらを利用した取引(脅迫)なども持ちかけられているという噂もあり<ref name="menscyzo4202"/>、運営側は今まで曖昧であったルールの確立は急務と判断し、2011年9月7日、AKB48・[[SKE48]]・[[NMB48]]による“統一ルール”を緊急作成すると発表している。特に過去の事例や、証拠の扱い(プリクラなら構図など)、詳細に基準を設けるものとみられている<ref name="daily0004447748"/>(ただし、対外的には”基準”などは公表されていない)。また、最終的に国内の各48グループに加え、公式ライバルグループである「乃木坂46」<ref>[http://web.archive.org/web/20120108130631/http://www.nogizaka46.com/r20111211.html 乃木坂46 運営委員会から 若月佑美についてのお知らせ] - 乃木坂46オフィシャルサイト 2011年12月11日 (アーカイブ)</ref>でも「過去の恋愛について不問」というルールが適用されることとなった。


=== 「恋愛禁止」ルールの実効性 ===
=== 「恋愛禁止」ルールの実効性 ===
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=== 戸賀崎智信の見解 ===
=== 戸賀崎智信の見解 ===
AKB48劇場支配人(初代AKB48グループ総支配人)であった戸賀崎智信も、たびたび起きたメンバーが「恋愛禁止」ルールに抵触したとされる事例に対し、運営側を代表する形で発言をしている。
AKB48劇場支配人(初代AKB48グループ総支配人)であった[[戸賀崎智信]]も、たびたび起きたメンバーが「恋愛禁止」ルールに抵触したとされる事例に対し、運営側を代表する形で発言をしている。
*[[#48グループにおける「恋愛禁止」|前述]]にもあるが、「過去の恋愛については不問に付す」という48グループ(「坂道シリーズ」も含む)の共通ルールの枠組みを作ったと言えるのが、戸賀崎である。
*[[#48グループにおける「恋愛禁止」|前述]]にもあるが、「過去の恋愛については不問に付す」という48グループ(「坂道シリーズ」も含む)の共通ルールの枠組みを作ったと言えるのが、戸賀崎である。
*[[第2回総選挙]]で第40位にランクインし「アンダーガールズ」に選出された[[石黒貴己]]が[[セレクション審査]]で不合格となり、AKB48からの離脱が発表された際には、多くの質問が寄せられている<ref>[http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10571365027.html セレクション審査の結果について] - AKB48オフィシャルブログ 2010年6月27日</ref>。なお、石黒はセレクション審査の前に、男性とのツーショット写真がネット上で流出している。
*[[第2回総選挙]]で第40位にランクインし「アンダーガールズ」に選出された[[石黒貴己]]が[[セレクション審査]]で不合格となり、AKB48からの離脱が発表された際には、多くの質問が寄せられている<ref>[http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10571365027.html セレクション審査の結果について] - AKB48オフィシャルブログ 2010年6月27日</ref>。なお、石黒はセレクション審査の前に、男性とのツーショット写真がネット上で流出している。
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:「'''“AKB48”でなければ、出来ないことをしたくて、オーディションをくぐり抜けて来たメンバーたちが、AKB48でなくとも出来ることをするのは「ルール違反」です。'''一瞬の気の迷いや緩みが、今までAKB48に入ってから築き上げてきたモノを大きく揺るがすということを胸に刻んで、活動しなければならないと強く思いました。今回の事件は更にAKB48を強く成長させてくれたような気がします」<ref name="g+h9mCFFwtHBp">{{出典 Google+|url=https://plus.google.com/103388469578205010447/posts/h9mCFFwtHBp|by=戸賀崎智信|date=2012-02-06}}</ref>
:「'''“AKB48”でなければ、出来ないことをしたくて、オーディションをくぐり抜けて来たメンバーたちが、AKB48でなくとも出来ることをするのは「ルール違反」です。'''一瞬の気の迷いや緩みが、今までAKB48に入ってから築き上げてきたモノを大きく揺るがすということを胸に刻んで、活動しなければならないと強く思いました。今回の事件は更にAKB48を強く成長させてくれたような気がします」<ref name="g+h9mCFFwtHBp">{{出典 Google+|url=https://plus.google.com/103388469578205010447/posts/h9mCFFwtHBp|by=戸賀崎智信|date=2012-02-06}}</ref>


=== 「文春砲」とネットメディア「サイゾー」について ===
== 写真週刊誌との関係 ==
文藝春秋が刊行する雑誌「週刊文春」に掲載される、48グループ(いわゆる「坂道」シリーズも含む)メンバーの恋愛ゴシップや運営の不祥事などのスクープ記事のことを'''「文春砲」'''と呼ぶことがある。
従来、アイドルにとって異性問題などのスキャンダルは大敵であり、そしてそれを素っ破抜くのが「写真週刊誌」と呼ばれるメディアであった。有名なところでは「FLASH」(光文社)「FRIDAY」(講談社)等がある。国民を巻き込むムーブメントを起こしながらも、数々のスキャンダルで失速していったモーニング娘。の例もあるだけに<ref name="cyzowoman1629">[http://www.cyzowoman.com/2010/03/post_1629.htm AKB48新連載は熱愛スキャンダルのバーター? 講談社がAKB48を守るワケ] - サイゾーウーマン 2010年3月23日(リンク切れ)</ref>、運営サイドは熱愛報道やイメージ低下に繋がるスキャンダルには、非常に敏感になっているとされる。


同誌は、メディアの中でほぼ唯一、48グループのメンバーや運営のゴシップ記事を掲載し、メンバー(運営)を狙い撃ちすることからこの様に称され、同誌自体もこの語を使う様になっている<ref>[http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5207 “文春砲”記者出演の「AKB総選挙ウラ実況」が電子書籍化] - 週刊文春WEB 2015年6月24日</ref>。過去に指原莉乃(HKT48移籍)や秋元才加(キャプテン辞任)、増田有華(活動辞退)、峯岸みなみ(研究生降格)の様に、メンバー自身の引責につながるものもあったが、最近では特に同誌のスクープ記事が出されても、運営側はこれに対する処分などは行わない方針が多い。<br>
本来アイドルにとって、週刊誌は「天敵」とも言える存在であるが、運営側は逆に手を結ぶことで、自分たちに不利になる事は書かれないで済むというコペルニクス的転回の解決策を生み出した。これが、48グループと出版社の「'''蜜月関係'''」と呼ばれるものである。
ただし、AKS社長の窪田康志の記事に対しては、「文春」側との係争となり、AKS側が勝訴している。なお、同誌の記事については48グループ関連に限らず、虚偽や執筆者の憶測に基づくいわゆる「[[Wikipedia:虚偽報道|飛ばし記事]]」の可能性があるものも含まれるため、読者側も留意が必要である。


また、「文春」の記事を補完する意味で、ネットメディアである「[[Wikipedia:サイゾー|サイゾー]]」{{注釈|サイゾーがコンテンツを管轄するメディアは多数存在しており、「日刊サイゾー」「サイゾーウーマン」「メンズサイゾー」といった娯楽誌的性格を持つコンテンツがメインである。このほか「Business Journal」といったビジネスに特化したコンテンツもあるが、同コンテンツでも、48グループのゴシップ、バッシング記事が扱われることも多い(例:[http://biz-journal.jp/2015/09/post_11590.html ぱるる、ファンから批判殺到 病気理由でAKB休養→パリから「浮かれ」コメント連発]など)。}}も、48グループメンバーや運営のゴシップ・バッシング記事を掲載することもあるが、同メディアの編集方針は「[[Wikipedia:実話誌|実話誌]]」(芸能人のゴシップ記事などを主に扱う娯楽雑誌のこと)のスタンスを取っており、「文春」以上に「飛ばし記事」{{注釈|同メディアは過去に「叶姉妹」の記事で抗議を受け、記事修正・謝罪記事の掲載に追い込まれたこともある<ref>[http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/22/0006982038.shtml 叶姉妹抗議に「サイゾーウーマン」謝罪] - デイリースポーツ 2014年5月22日</ref>。}}も多く、読者側も「文春」以上に留意が必要である。
=== 出版社との「蜜月関係」 ===
*CS放送のファミリー劇場で放送されている「AKB48 ネ申テレビ」(Season3、2009年10月9日・16日放送)では、AKB48のメンバーが写真週刊誌「FLASH」の記者となり、[[篠田麻里子]]のスクープ記事を自分たちで激写しようという企画があった。本来の企画は「自分たちでFLASHの袋とじを作る」という物であったが、この企画では「FLASH」を刊行する光文社が協力して制作されたものである。
:この企画が実現した背景には、光文社が[[秋元康]]と昵懇の仲であると言われていることも一つの要因とみられる。光文社「FLASHスペシャル」の編集長である青木宏行は、テレビ東京で放映されていた「指原の乱」に頻繁にゲスト出演しており、また『[[ハロウィン・ナイト]]』のスタッフ選抜において、秋元康が青木を選抜メンバーに選出している<ref>[http://7gogo.jp/lp/0lwsnpA3SdaWkVIvojdMdG==/7566 秋元康のトーク] - トークライブアプリ755 2015年7月10日</ref>のが好例である。
*また、集英社は、男性向け週刊誌の「週刊プレイボーイ」や漫画誌「週刊ヤングジャンプ」では、AKB48(グループ)のメンバーが頻繁にグラビアや連載企画に登場するほか、「[[チームPB vs. チームYJ 神保町決戦]]」と称し、AKB48のメンバーが「チームPB(プレイボーイ)」「チームYJ(ヤンジャン)」というユニットにそれぞれ分かれて投票数を競うという、両誌のコラボレーション企画も実現している。さらにその後、講談社の漫画誌「週刊ヤングマガジン」と「週刊ヤングジャンプ」とのコラボ企画「[[YJ7 vs YM7 神保町・護国寺大戦]]」も、出版社の枠を超えて実現している。これらの企画以外にも、各雑誌では「AKB48(グループ)」の特集が頻繁に組まれている。
*なぜ出版社側は運営と協力関係を結ぶのか。それは「出版不況と言われる昨今、出版社もAKB48の人気と集金力に頼らざるを得ない」状況からだと言われている。
:代表的な一例として、写真週刊誌「FRIDAY」を出版する講談社は、数多くのオファーがあったという「総選挙公式ガイドブック」の出版権をあっさりと手にしたと言われている。「FRIDAY」では、2010年2月からは「友撮」と題した連載がスタートしており(現在は終了)、それ以外にも、(当時)同誌には毎週のようにAKB48メンバーの水着グラビアや会見記事が掲載され、「AKB48の広報誌」とファン達に言われるほど、蜜月関係を築いていた。しかし、同誌が本格的にAKB48を掲載するようになったのは、AKB48のファンと読者層がかぶる漫画誌や、「週刊プレイボーイ」「FLASH」などに比べ、かなり遅れていたとされる。
:講談社との「蜜月関係」が強い理由の一つとして、当時AKB48の[[エース]]であった[[前田敦子]]と俳優の山本裕典との恋愛ゴシップ記事の「バーター」であったと噂されている。この時期、何度か前田と山本のデート現場が一般人に目撃されていたとされ、そしてその噂が出始めた頃から「FRIDAY」では急にAKB48の記事を扱う機会が増えたという。そのため業界では「『FRIDAY』がそのスクープを押さえ、それと取引したのでは?」と憶測が広がり、さらに講談社関係者は「社長から、今後AKB48のスキャンダルは絶対にやらないように」とのお達しがあった事を認めているという。この運営との取引により、AKB48の写真集やグッズなどの販売が複数決定した為であり、「彼女たちの人気低下に結びつくようなスキャンダルは絶対にやるな!」という事が理由とのこと。そのため、ゴシップ記事にできないのであれば、逆に他の雑誌に負けないところまで徹底的に取り上げようと「FRIDAY」の編集長が路線変更をしたことが要因と、一部のネットメディアが記事にしている<ref name="cyzowoman1629"/>。
:その反面、AKB48(グループ)を離脱したメンバー{{注釈|[[中西里菜|やまぐちりこ]]、[[米沢瑠美|城田理加]]、[[鬼頭桃菜|三上悠亜]]など。}}について「FRIDAY」でヘアヌードグラビアが掲載されていることもあるが、運営側もそれに対するアクションを特に起こしていない、事実上「黙認」の状態であった。
:しかし、「FRIDAY」の2015年6月26日号で、秋元康が[[Wikipedia:安倍晋三|安倍晋三]]首相、秋元の友人である幻冬舎社長の[[Wikipedia:見城徹|見城徹]]らとともに映った写真を掲載(記事で『組閣ごっこ』と揶揄)したことがきっかけで秋元が激怒し、講談社との関係が悪化。「FRIDAY」の掲載NGや関連書籍の企画{{注釈|[[755#ソロ写真集争奪ウォッチバトル|「755」のソロ写真集争奪ウォッチバトル企画]]で、講談社の「週刊ヤングマガジン」の企画で優勝した[[朝長美桜]]のソロ写真集など。}}が白紙になった、と一部のネットメディア<ref name="cyzo23098">[http://www.cyzo.com/2015/07/post_23098.html 秋元康「組閣ごっこ写真」で半年間取材NG!? 講談社を襲った“AKB48ショック”の後始末] - 日刊サイゾー 2015年7月28日</ref>が伝えていた(その後、しばらくして同社の漫画雑誌のグラビアなどに再度48グループのメンバーが登場しているほか、[[高橋みなみ]]の著書『リーダー論』が2015年12月24日に同社から発売されることも発表されており、関係改善とみられる動きもある)。
*各出版社が「蜜月関係」を築く中で、メンバー・運営スタッフを問わずに48グループに関するゴシップ記事を掲載しているのが、文藝春秋が刊行する週刊誌「週刊文春」や一部の「[[Wikipedia:実話誌|実話誌]]」(芸能人のゴシップ記事などを主に扱う娯楽雑誌のこと)、さらに「サイゾー」などに代表される一部のネットメディアである。


''[[よくある質問と答え#Q. メンバーのスキャンダルってあるの?]]''も参照。
=== 「文春砲」とネットメディア「サイゾー」について ===
*「週刊文春」に掲載される、48グループ(いわゆる「坂道」シリーズも含む)メンバーの恋愛ゴシップや運営の不祥事などのスクープ記事のことを'''「文春砲」'''と呼ぶことがある。
:同誌は、メディアの中でほぼ唯一、48グループのメンバーや運営のゴシップ記事を掲載し、メンバー(運営)を狙い撃ちすることからこの様に称され、同誌自体もこの語を使う様になっている<ref>[http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5207 “文春砲”記者出演の「AKB総選挙ウラ実況」が電子書籍化] - 週刊文春WEB 2015年6月24日</ref>。過去に指原莉乃(HKT48移籍)や秋元才加(キャプテン辞任)、増田有華(活動辞退)、峯岸みなみ(研究生降格)の様に、メンバー自身の引責につながるものもあったが、最近では特に同誌のスクープ記事が出されても、運営側はこれに対する処分などは行わない方針が多い。
:その反面、AKS社長の窪田康志の記事に対しては、「文春」側との係争となり、AKS側が勝訴している(詳細は[[窪田康志#「喜び組問題」|当該記事]]を参照)。
:また、「文春」の出版元である文藝春秋からは、AKB48に関係する書籍も販売されたことはある(「[[AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~]]」の公式ムック本となる「[http://www.bunshun.co.jp/mag/extra/akb48/ 完全保存版 AKB48 in TOKYO DOME]」)。
:なお、「文春」の記事については48グループ関連に限らず、虚偽や執筆者の憶測に基づくいわゆる「[[Wikipedia:虚偽報道|飛ばし記事]]」の可能性があるものも含まれるため、読者側も留意が必要である。
*また、「文春」の記事を補完する意味で、ネットメディアである「[[Wikipedia:サイゾー|サイゾー]]」{{注釈|サイゾーがコンテンツを管轄するメディアは多数存在しており、「日刊サイゾー」「サイゾーウーマン」「メンズサイゾー」といった大衆娯楽誌的な性格を持つコンテンツがメインである。このほか「Business Journal」といったビジネスに特化したコンテンツもあるが、同コンテンツでも48グループのゴシップ、バッシング記事が扱われることも多い(例:「[http://biz-journal.jp/2015/09/post_11590.html ぱるる、ファンから批判殺到 病気理由でAKB休養→パリから「浮かれ」コメント連発]」など)。}}も、48グループメンバーや運営のゴシップ・バッシング記事を掲載することもあるが、同メディアの編集方針は「実話誌」のスタンスを取っており、「文春」以上に「飛ばし記事」{{注釈|同メディアは過去に「叶姉妹」の記事で抗議を受け、記事修正・謝罪記事の掲載に追い込まれたこともある<ref>[http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/22/0006982038.shtml 叶姉妹抗議に「サイゾーウーマン」謝罪] - デイリースポーツ 2014年5月22日</ref>。}}も多く、読者側も「文春」以上に留意が必要である。


== 「恋愛禁止」ルールの適用状況 ==
== 「恋愛禁止」ルールの適用状況 ==
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| AKB48
| AKB48
| -
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| 不明{{注釈|後に、指原莉乃の移籍騒動の際に、[[石田晴香|あるメンバー]]のGoogle+投稿で「イエローカード」(研究生への降格)を受けたとの記述が見られ、異性との交際があったことを窺わせている。}}
| 不明{{注釈|後に、指原莉乃の移籍騒動の際に、[[石田晴香|あるメンバー]]のGoogle+投稿で、実名は伏せているものの(早乙女が)「イエローカード」(研究生への降格)を受けたとの記述が見られ、異性との交際があったことを窺わせている。}}
| 3.
| 3.
| 研究生への降格<br>(後にAKB48を卒業)
| 研究生への降格<br>(後にAKB48を卒業)
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| 2012年2月5日
| 2012年2月5日
| [[米沢瑠美]]<br>[[平嶋夏海]]
| [[米沢瑠美]]<br>[[平嶋夏海]]
| [[AKB48]]
| AKB48
| ネット
| ネット
| 米沢のプライベートSNS、写真の流出
| 米沢のプライベートSNS、写真の流出
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| 2012年12月17日
| 2012年12月17日
| [[増田有華]]
| [[増田有華]]
| [[AKB48]]
| AKB48
| 週刊文春
| 週刊文春
| 「DA PAMP」ボーカル[[Wikipedia:ISSA|ISSA]]自宅への宿泊
| 「DA PAMP」ボーカル[[Wikipedia:ISSA|ISSA]]自宅への宿泊
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| 2013年2月1日
| 2013年2月1日
| [[峯岸みなみ]]
| [[峯岸みなみ]]
| [[AKB48]]
| AKB48
| 週刊文春
| 週刊文春
| ダンサー[[Wikipedia:白濱亜嵐|白濱亜嵐]]との写真が掲載
| ダンサー[[Wikipedia:白濱亜嵐|白濱亜嵐]]との写真が掲載
600行目: 620行目:
| 既婚男性(編集者)とのツーショット写真が掲載
| 既婚男性(編集者)とのツーショット写真が掲載
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| 処分せず<br>公式ブログに本人謝罪文掲載・ラジオで釈明
| 処分せず<br>ラジオで釈明、公式ブログに本人謝罪文掲載
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| 2014年10月16日
| 2014年10月16日
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